大阪国際文化芸術プロジェクトの舞台『姫が愛したダニ小僧』(作・演出:後藤ひろひと)ゲネプロと囲み会見が1月9日に大阪・梅田のドラマシティで開かれ俳優・後藤ひろひと、紅ゆずる、水田航生、松井愛莉、『男性ブランコ』平井まさあきと浦井のりひろ、山崎真実、波岡一喜が熱演を見せた。
大阪府・大阪市・大阪文化芸術事業実行委員会が主催、国内外から大阪を訪れた方に大阪の文化芸術を楽しんでもらうという目的で展開している大阪国際文化芸術プロジェクトの一環となる。本作は大阪の劇作家である後藤が1998年に書き下ろした作品を大阪で活躍する俳優を中心とした配役でリバイバル上演するというもの。
ある国の王の娘「すみれ姫」だと名乗る老婆のいる現実の老人ホームから始まるが、次第に住宅街や団地、裏路地がファンタジー作品へと変貌を遂げていく摩訶不思議な物語となっている。
笑いの要素がてんこ盛りのステージで、ゲネプロながら客席からはたびたび笑いが起こるものに。シリアスな展開も含まれていたり、キャストの背丈を遥かに超える大道具などもあったりと、感情をジェットコースターのように揺さぶる仕上がり。さらにキャストが客席に降りてきたり、巻き込んだりと距離の近い様子も見せていた。
いよいよ本日1月9日から初日の幕が開くが、後藤は「クリスマスまでにはけいこが終わっていました。誰も(観客が)いないなかだったので、ようやく見てもらえます」と、笑いのネタが多く盛り込まれた作品ならではのコメントを寄席、紅は、「客席の笑いの間が組み込まれてお芝居ができあがると思います。上演回によっては、笑いも違うと思うので、自分たちでその回ごとに把握して生かせるようにと思っています」と、意気込んだ。
各キャストに意気込みを質問。その1人目となった、平井は笑いの面でお客さんたちと真剣勝負と感じているようで「お客さんに必ず勝ちます!」と宣言し、波岡から「何と戦ってるねん!」とのツッコミが。するとそこから各人、自身が戦っているものを挙げだし、浦井は後藤とやりとりが多いことから「全力で挑みまして、勝つと……少なくとも引き分けには」と話したり、松井も「(共演の)みなさんより楽しんでいるように戦いたい(笑)」と楽しげだった。
そして見どころを1人ずつ。
平井は「物語の中で現実からメルヘンの世界に移行するときのシームレス感。段々世界が変わっていくのが大好きで、物語の移り変わりを見て頂きたい」。
浦井は、「とんでもないボケの数が次から次へと出てくるのでそれを楽しんでもらえれば」。
松井は「けいこ場から笑いがあふれてて場に入ってからも、毎回違うことをしてくる方がいるのでそこが大好きで、自分も笑ってしまっています」。
水田は「観終わったときに、『変に泣いちゃったよね』と観に来た人同士で繰り広げられるようだったらと持っています」。
紅は「最後はこの物語が本当だったか、本当じゃなかったかは、お客さまの感じ方になると思いますが、この世に絶対はないのと、こんなことは現実にないと思いすぎるのは浅はかなのではないかと思うような作品になっていると思います」。
波岡は「一言で。点と点が線になる瞬間がある作品です」というと水田は「大体そうで!」とツッコミを入れまるで漫才のような瞬間を見せると、波岡は「上演2時間10分くらいのあたりで点と点が線になる瞬間があるんです。そこが見どころです」と言い直していた。
山崎は「私にプレッシャーがあるシーンがあるのですけど、その前のシーンの『男性ブランコ』さんはスベってほしいなと思って」と意味深に語っていた。
後藤は「1998年に書いた作品ですが、そのときのキャストが私を含め3人います。素晴らしいメンバーにも集まって頂いていますが、年のいった人たちの奮闘も観てもらえれば。私自身10年以上前に俳優は引退していますが、こんなに喋るとは……と、思いました(笑)」。
舞台『姫が愛したダニ小僧』は1月9日から1月18日まで梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで上演予定!
■あらすじ
老人介護ホームを訪れた夫婦、祐一とエリはそこで自分がとある国の王の娘「すみれ姫」だと名乗る老婆に出会う。すみれ姫は自分をホームから出してくれと祐一たちに頼む。目的は若き日に恋に落ちたダニ小僧との再会。老人のたわごとに付き合うつもりで連れ出すのだが、その道中には姫が話す通りの不思議でおかしな世界が展開し、やがてはかつての家来が続々と出現して仲間に加わる。追いかけて来る凶悪なホーム職員。どれが現実でどれが幻想なのか?すみれ姫はダニ小僧に会えるのか?住宅街が、団地が、裏路地が、ファンタジー世界へと変わって行く時空を超えたへんてこラブストーリー。

















