乃木坂46の1期生・樋口日奈卒業セレモニー「幸せです」

乃木坂46の1期生・樋口日奈卒業セレモニー「幸せです」13

 アイドルグループ『乃木坂46』1期生の樋口日奈『卒業セレモニー』が31日、東京・東京国際フォーラム ホールAで開催された。

 以下、公式レポート部分。

 2011年8月から約11年にわたり、選抜メンバーやアンダーメンバーとしてグループを牽引し続けた樋口の旅立ちを祝福しようと、大勢のファンが会場での観覧や配信を通じて彼女のラストステージを見守った。

 2011年8月の1期生オーディション最終審査の映像から始まったセレモニーは、樋口がセンターを務めるアンダー楽曲「My rule」で幕開け。5期生を含むメンバーで、優雅さに満ち溢れたパフォーマンスを披露し、早くも観る者を釘付けにした。また、MCでは「感謝を胸に楽しみたい」と語る樋口は、この日のセットリストが「今までの年表みたいなもの」であることを明かし、彼女の乃木坂人生を時系列に沿って振り返るような選曲/構成は、ファンと思い出を振り返るものであると同時に、後輩たちへとバトンをつなぐようなものにも感じられた。

 当時を振り返るVTRとメンバーとのトークを交えつつ進行する卒業セレモニーは、樋口の原点的楽曲である「左胸の勇気」で再開。続く「狼に口笛を」では5期生と共にパフォーマンスするなど、最後だからこその興味深いコラボレーションも実現した。続く「やさしさとは」は、樋口が“同志”と表現する1期生の秋元真夏、齋藤飛鳥、2期生の鈴木絢音の4人で歌唱。活動初期から苦楽を共にしてきた4人だからこその絆の深さが伝わる、愛情に満ちた歌声が会場中に響き渡る。また、樋口が初選抜入りを果たした8thシングル「気づいたら片想い」では、4期生とのパフォーマンスも実現。続くトークパートでは、賀喜遥香や柴田柚菜が樋口との思い出を明かす中、弓木奈於は独特の話題で場の空気を和ませた。

 続いて、アンダーメンバーを交えて「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」「シークレットグラフィティー」を披露すると、樋口は前者を「私を奮い立たせてくれた曲」、後者を「私に責任感を与えてくれた初センター曲」と紹介。特に後者では曲後半を観客のハンドクラップのみをバックに歌い、会場の一体感を高めていく。そして、トークパートでは3、4期生のアンダーメンバーを前に愛のあるメッセージを送り、会場は感動の空気でいっぱいに。さらに樋口は、3期生楽曲「思い出ファースト」を3期生と一緒に披露するなど、彼女がグループ在籍時にやり残したことを後輩たちと一緒に実現させていった。

 セレモニー後半に突入すると、樋口にとって忘れられない2曲が立て続けに披露される。2017~18年に発表された「インフルエンサー」と「シンクロニシティ」は共に日本レコード大賞を獲得した、グループの歴史においても欠かせない2曲だが、彼女はこれらの楽曲を通じて「乃木坂でよかったと思えた瞬間」が感じられたと明かす。この日のパフォーマンスはいつも以上に繊細さと華麗さが強く伝わるもので、樋口にとっても集大成と言えるものだったのではないだろうか。

 樋口を慕う後輩・阪口珠美をセンターに据えた「口ほどにもないKISS」では、樋口の希望で阪口やアンダーメンバーと一緒に披露。また、この日出演予定のなかった1期生・和田まあやがサプライズで登場すると、2人の絆を深く刻むように「孤独兄弟」をパフォーマンスする。曲中では、樋口が和田の優しさに触れたエピソードが初めて明かされるなど、終始笑顔と涙が入り混じったパフォーマンスで会場を感動の渦に泣き込んでいく。そして、「これからも少しでも多くの人に元気や笑顔を与えられる、そんなきっかけの一部になれるように強く生きていきたい。最後は強い気持ち、強い意志を持ってこの大好きな乃木坂46から旅立ちたいと思います」と強い思いを込めて、「きっかけ」で卒業セレモニー本編を締め括った。

 アンコールでは紫色のドレスを身にまとった樋口が「これからも皆さんのそばに、誰よりもいたいなと思います」との思いを込めて、「誰よりもそばにいたい」をひとりで歌唱。続く「ロマンスのスタート」では本編には出演できなかった山下美月、清宮レイが駆けつけ、この日の出演者全員で多幸感溢れるパフォーマンスを展開していく。曲中には樋口へのサプライズとして、メンバー1人ひとりが似顔絵やメッセージを書き込んだみかんをプレゼントする一幕も。さらに、客席も樋口のメンバーカラーである紫とオレンジのペンライトで染め上げられ、彼女の新たな旅立ちを祝福した。

 最後の曲に入る前に、秋元から樋口へメッセージが送られる。ここでは秋元がキャプテンに就任した際、抱えていた悩みを樋口が前向きな言葉でフォローしてくれたことに対する感謝が告げられ、「ちまは優しさの塊みたいな人」と称する。そして、「自分を犠牲にしてみんなを守ってきてくれたちまだから、これからはちま自身のことだけを考えて幸せになってほしい。それを約束して、次の道に進んでくれたらうれしいです。本当に11年間お疲れ様でした」と労いの言葉を送ると、樋口も「みんながいたから優しくなれたと思うし、乃木坂って本当に素敵な場所だなって、11年いても思うってすごいことだと思う。みんながいたから今の私がいます」と思いの丈を口にし、最後は「乃木坂の詩」で11年にわたる乃木坂46でのアイドル人生を締め括った。

 最後の挨拶を終えると、客席からは「ひなちま ありがとう」と記されたメッセージカードが掲げられるサプライズも。これに感極まった樋口は「幸せです。また会おうね!」と再会を約束して、ステージをあとにした。

 メンバーのみならず、スタッフや多くのファンから愛され続けてきた樋口日奈。この思い出を胸に、彼女はこれから新たな道を、周りの人たちに愛情と笑顔を振り撒きながら進んでいくことだろう。

 (文/西廣智一)

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