山﨑賢人「大切な人たちは守りたい」!今際の国のアリスイベント

山﨑賢人「大切な人たちは守りたい」!今際の国のアリスイベント開催1

 俳優・山﨑賢人、土屋太鳳、三吉彩花、桜田通、朝比奈彩、恒松祐里、磯村勇斗、青柳翔、仲里依紗、佐藤信介監督が23日、都内ホテルでNetflixシリーズ「今際の国のアリス」シーズン2配信記念イベントを開催した。

 本作は麻生羽呂(あそう・はろ)氏が『週刊少年サンデーS』『週刊少年サンデー』にて2010年から2016年まで連載したサバイバル・サスペンスコミック。人生に夢を見出せず曖昧に生きてきたアリス(山﨑)と、どんな苦境でも「生きる意味」を探し続けるウサギ(土屋)が、突然放り込まれた謎の世界“今際の国”でともに信頼を築き、「生き延びる」ために理不尽な現実の“げぇむ”に挑む姿を壮大なスケールで描く。シーズン1は20年12月にNetflixオリジナルシリーズとして配信され、シーズン2も昨日22日より配信となっている。

 以下、公式レポート部分。

 重厚感の溢れる立体音響と、作品の世界観をイメージして赤を基調とした照明演出により没入感MAXに造り出された会場で観客の期待値が上昇するなか、トランプを模したフレームから各キャストが1人ずつ登場する度、割れんばかりの拍手が鳴り響き華々しい雰囲気の中でイベントがスタート。

 イベント冒頭、昨日ついに配信が開始となったことについて今の心境を聞かれた山﨑は「やっと配信になったんだなあとすごく嬉しく思っています。撮影は1年前なので、それだけ時間をかけて作り上げたシーズン2が今回どうやって広がっていくのか、とてもワクワクしています」と晴れやかな表情を見せた。土屋は昨日の配信開始タイミングで仕事の都合で新幹線に乗っていたといい、「配信が17時からだったんですけど、18時くらいかな、斜め前の席の方が早速アリスを見てらして、すごく嬉しかったので感想が聞きたくなりました」と、エピソードを披露。本作のメガホンを取った佐藤監督は「撮影も長かったですし、本当に過酷な中で皆さんと闘ってきた作品ですし、それから1年くらい仕上げに従事していましたので、配信が近づくにつれて僕もドキドキし始めていて。昨日配信が始まると『はじまった!』という声がネット上に一斉に上がっていたのを見て熱くなりました」と語り、想いを込めた作品の配信開始の喜びをそれぞれに表現した。

 トランプの絵柄により“げぇむ”の内容や難易度が変わる本作の中で、特に知力や心理戦が得意なキャラクターとして、苦労した点などを聞かれた山﨑は「考えている時の目だったり、自分の中に『これだ』ってパッと道が見えた時のエネルギーみたいなものは大切にしましたね。アリスはゲームが元々好きで、得意なキャラクターなのですが、『あ、これはクリアできる!』となった時の爆発力みたいなのを、一人で出さなきゃいけないところも多かったので。そこはちゃんとエネルギーを持って表現しようと頑張っていました」と役作りの裏話を語り、桜田は「シーズン1をご覧の方はわかるかもしれないんですけど、最終的に体の状態がすごい満身創痍の状態になっていて歩くだけでも辛いはずなんですけど、シーズン2でニラギが登場するシーンが基本的に運動量が多いんです。本当に歩くのも辛いんじゃないかっていうぐらいの体の状態でその中でもチームワークみたいなものを考えて、知力だったりニラギなりの考えも持っていたんです。その、体はつらい状態なのに運動量が多いというシーンを演じていくっていうところのリアリティだったり、その考え方みたいなものは少し苦労したかなと思いました」と、シーズン1でも印象的な役柄を続投となった苦労を語った。

 一方の仲は「苦労した点ですよね……」と撮影を思い返したのち、「とりあえずセリフが長すぎて、それだけで私はいっぱいいっぱいでした。もう無理なんですよね……覚えるのが。普通の回答ですけど(笑)」と答えると会場は笑いの渦に包まれた。そうは言っても本番ではもちろん完璧に演じ切った仲に対し佐藤監督は「追い詰められていると聞いていたのですが、神がかってましたよ!ミラのこの空気はぜひ観てもらいたいと思います」と大絶賛。

 続いて、本作でも最注目のダイナミックなアクションシーンを演じたメンバーに撮影の裏話や苦労話を聞くと土屋は「ウサギらしいアクションを探すのが大変でした。身体能力は高いんだけど、暴力とか喧嘩というベクトルでは無いので。喧嘩をしてないウサギがどういう風に戦うのかを考えた時にやっぱりカッコよくは動かないし、でも体が動くから、受けのアクションがすごく多くなってくるんです。アクション部の方々本当すごいなと痛感しながら撮影しておりました」とウサギならではのアクションの数々の誕生秘話を。

 本作では銃を使うアクションが多かったという三吉も「今回は特に、戦う敵に対して明確な位置に当てていくことが必要だったので、初めて十数メートルぐらい先の鉄の的に狙いを定めて当てて、連続で倒していくというトレーニングをガンアクションの方に実際に教えていただきました。結構リアルなトレーニングさせて頂いて、すごく勉強になりました」とエピソードを語り、さらに本作から登場した義足のヘイヤを演じた恒松も「義足でアクションするというのは大変でした。アクション部の方もそういったものを作るのは初めてと仰っていて。どの動きが出来ないのか、逆にどの動きが出来るのか検証するところから始まって、アーチェリーや義足は美術部の方が軽いものを作ってくれて。アクション部だけではなくて美術部の方も、みんなで作っていった感じでした」と答えるなど、本作のアクションシーンの撮影を支えたアクション部や美術部とのエピソードが多く登場した。

 それぞれのキャラクターの強み、そして自身と共通する点はどこかという質問に山﨑は「アリスは元々ゲームが好きなので、生死をかけた今際の国での“げぇむ”も、「ゲーム」として置き換えて自分の中で考えるのが根本にあると思います。その“げぇむ”を作った人の視点とか、敵の視点になったらというのを考えるのはアリスならではだと思います。大切な人を守りたいというのも強みだと思います」と答え、自身と共通する点についても改めて「大切な人たちは守りたいなと思いますね」と答えた。

 土屋は「シーズン2のウサギで言うと、自分の弱さに向き合うことが出来たというところですね。自分の弱さに向き合うことってすごく覚悟がいることなので。弱さに向き合うのって新しい強さへのスタートだと思うんです。その状況は今の私にも共通するところかなと思います」、朝比奈は「クイナの強みは軸がぶれないところ。シーズン1もシーズン2もそうなんですが、お母さんに会いたいという気持ちは1ミリも変わってないですし、その軸が強い所が強みです。ただ、シーズン2はチームの一員として活動する、仲間のために自分が動くという点が、クイナの更なる強みになっていったと思います。共通する点はやっぱりお母さんが好きとか、両親を大事に思っている気持ちですね」とそれぞれが回答。

 磯村は「人を近寄らせないオーラですかね」と答え、今作からの新キャラクターであるがゆえに「まだあまり言えることが無くて。申し訳ないです。あと共通する点も、あったら俳優やれてないと思うんで(笑)」と意味深に語ったが、会場からは既に作品を観たであろう観客から深い頷きなどもみてとれた。青柳は自身が演じたアグニについて「テーマに直結することでもありますが、今ここにいらっしゃる皆さんが演じるキャラクターの中では一番弱い人間なんだなと僕は思ってます。これは前作とシーズン2を見て頂ければわかると思います」と語った上で「共通する点は秘密です!」とお茶目に言い切り会場に笑いを誘っていた。

 ここで、本作が命懸けの“げぇむ”に挑むストーリーということから、キャストたちでゲームに挑戦!挑戦したゲームは「ゆびさし」という、出されたお題に対し、(本人以外の)全員が同じ人をゆびさしすることが出来たらクリアというゲーム。第一問目は【今際の国が実際にあったら一番生き残りそうな人は、誰でしょう?」という問題で、残念ながら割れてしまった回答の中で一番多かったのは土屋。土屋を選んだメンバーを代表した三吉は「どう見ても完璧に生き残りそうだなって。体力もありますし、こんなに協力してくれる女神のような人はいないと思いますし、絶対頭もフル回転できるタイプだと思うので、もうチームに一人は絶対欲しい」と熱烈なコメント。

 山﨑は監督を選び「やっぱり監督なんで、全部を俯瞰ですべてを見てますし、経験も豊富だと思うんで。現場では本当に視野が広くて器が大きくてなんでも受け入れてくれる監督です」とこちらも絶賛のコメントを寄せた。続いての第二問は【「裏切り」のハートの“げぇむ”が得意そうな人は誰でしょう?】という問題で、これでは磯村と仲が同率でトップという結果に。多くの人から選ばれた磯村は「バンダもそういったゲームが得意ということで、少し嬉しい気もしますね」と複雑な気持ちを吐露していた。仲を選んだ土屋は「私が里依紗さんを選んだ理由は、想像をめちゃくちゃ裏切る方なんです。現場でも楽しい話をしてくれたりとか、ギャップがあってとても惹きつけられる。そういう意味での「裏切り」があるので選びました」とその理由を発表すると仲は嬉しそうな表情を浮かべていた。最後は【“げぇむ”でバディを組むなら誰でしょう?】という問題。最後の問題ということで全員一致の期待も高まる中、一斉に指をさした結果はかなりバラけたものに!「振り向いてくれない、みんな片思いみたいですね!」と土屋も苦笑いを浮かべるほどにばらばらな結果だったが、山﨑はW主演を務めた土屋を選択。「太鳳ちゃんかなあと。長年共演させてもらってますし、アリスとウサギでも一緒にやってるし」と言うも、土屋は仲を指さしており「ごめん賢人くん…」と一言。それでも「賢人くんももちろんです!ありがとう!」とフォローも忘れず、終始和気藹々とした雰囲気でのゆびさし“げぇむ”の開催となった。

 最後に作品を代表して土屋が「世界のいろいろな地域で平和への不安が存在する今、この作品を届ける意味を強く感じながらここに立っています。この作品は刺激的なエンターテインメントというだけではなく、撮影に関わる全ての方々の、いろいろな平和への祈りがたくさん込められていると思います。ネットフリックスという翼によって、その祈りが世界中、願わくば未来まで届きますように」とあいさつ。さらに山﨑も「とにかくシーズン1よりもかなりすべてがスケールアップしていまして、観たことない映像のオンパレードだと思います。自分自身、シーズン2が配信になる事をすごく楽しみにしていたのでこれからどんな風に広がっていくのか楽しみです。生きるということだったり、人生というものをすごく考えさせられる作品でもあると思うので、観た方が生きていくうえで何かを力強くなれるものを受け取ってもらえればうれしいです」と作品に込めた熱い想いで締め、大盛況のうちにイベントは終了した。

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 ※記事内画像は(c) 麻生羽呂・小学館/ROBOT