11代目ピーター・パンの山﨑玲奈見どころは「リアル感」

　俳優・山﨑玲奈、小野田龍之介、アイドルグループ『AKB48』岡部麟が24日、東京国際フォーラムホールCで青山メインランドファンタジースペシャルブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』（演出・振付：長谷川寧）ゲネプロを前に囲み会見を開いた。

　長くファンに愛されている伝統のミュージカル『ピーターパン』が23年めとなる今年も上演。1981年に日本初演され初代ピーターパンを演じた榊原郁恵から数えて山﨑は新たに11代目に就任となった。

　本番衣装で会見に臨んだ3人。ピーター・パンを演じる山﨑は初日を直前にして「たくさんけいこをして迎えられことが嬉しいです。私らしいピーター・パンができあがってきたかなと思います」と、準備はバッチリといった様子。

　フック船長を演じる小野田。「（演出の）長谷川寧さんとまっさらな状態から作ってきました。ピーターよりもキラキラ輝いてこの夏を過ごしていきたいと思います！」と勢いよく。

　岡部は昨年に引き続きのウェンディ役を演じるということで、「去年は一生懸命幼いウエンディを演じようとしすぎちゃったなって思っています。今回は衣装・セットも変わって、別作品に携わらせていただいている気分です。ウエンディに慣れてきて、自分が女性ということを自覚して駆け引きしている感じがしています。観てくださるお客さまに好きになってもらえるような、憧れてもらえるようなウエンディをと思っています」と、意気込んだ。

　『ピータ・パン』といえば、フライングも見どころの1つ。その仕上がり具合として山﨑は、「慣れてきました。でも、ふわふわしていて難しいところがあります。寧さんの独特の動きがあって、歌唱と動きをマッチさせるということをおけいこしてきました」という。ちなみに、9代目ピーター・パンを演じた唯月ふうかからは「『体力よ！』というお話をされて。できるだけ食べて、寝て、楽しく居たら最高の『ピーター・パン』になると言われました」と、アドバイスを受けて実践しているとも。

　そんな山﨑へ岡部は、「絶対にNOを言わないんです。課題をクリアしていないうちに、寧さんから、『こういう振り付けしてみて』と言われたりするんですけど、ピュアに果敢に挑戦する姿が格好いいなって」と、とにかくチャレンジをしているとも。

　長谷川氏の演出の見どころとしては、山﨑が「必死にみんな生きているというリアル感。ファンタジな感じだけではなく、みんなが必死に生きているさまというか、みんなの必死さが強調されています。観ていてワクワクすると思いますし、ハラハラする部分もあると思います！」とアピールすれば、小野田は人力で多くを作り上げている点と、「パルクールという要素も増えています。生の舞台の感動を感じて頂ければと思います」と話していた。

　また、本作の製作会見の際に、山﨑は岡部から「“キュンキュンした”と言われたい」と1つの目標を掲げていたそうで、その話題が岡部に振られると、ちょっと間があって「キュンキュンしているよ」と、言う。この間を山﨑は気にしていたが、岡部は「言いすぎるとネタバレになっちゃうので」と、少し考えながらだったと明かし、山﨑もホッとする様子を見せていた。

　そして山﨑から「新演出で、またガラッと変わったピータパンは全力で楽しんでもらえる作品になっていると思います。今年の長谷川寧さん演出の『ピーター・パン』を観て頂いて、舞台の楽しさとかいろんなワクワクを楽しんでもらえれば」と、メッセージを寄せていた。

　青山メインランドファンタジースペシャルブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』は25日から8月2日まで東京国際フォーラムホールCにて上演予定！

　※ピーター・パン過去記事
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