江口拓也“ギヴン”キャスト陣は「はしゃぎようがすごくて!」

江口拓也“ギヴン”キャスト陣は「はしゃぎようがすごくて!」1

 声優・江口拓也が29日、東京・新宿バルト9で開かれた『映画 ギヴン 柊mix』(監督:橋本能理子/配給:アニプレックス)公開記念舞台あいさつに坂 泰斗、今井文也、矢野奨吾、内田雄馬、中澤まさともとともに登壇した。

 “ノイタミナ”初のBLコミックのアニメ化作品として、2019年にTVアニメが放送。20年に映画が公開されたアニメ『ギヴン』シリーズ。本作は続編映画2部作前編となっている。

 以下、公式レポート部分。

 2020年に公開された前作『映画 ギヴン』はコロナ禍の中での上映だったため、本作での舞台挨拶は初めて。さらに6人がそろうのも今回が初。

 観客を前に佐藤真冬を演じた矢野は、「前作は2020年、その時は映画の公開が延期になってしまったり、ライブ等関連イベントも延期になって、配信に切り替わったことがありました。今日は公開2日目ということで、無事に公開を迎えられてほっとしている」と幸せを噛み締めていた。

 続いて上ノ山立夏を演じた内田は「TVアニメが2019年。そこから収録をして数えると5年…」というと「ええ!!5年も経ってるの?」と梶 秋彦役の江口がツッコミ、会場を沸かせた。続いて「私事ですが…」という中山春樹役の中澤は「こういう映画の舞台挨拶をやらせてもらうのは初めてで、前回その機会が無く(コロナ禍で)仕方ないことではあるんですけど、(舞台挨拶に)立てなかったのが非常に悔しくて」と振り返り「こうやって今日、ようやく皆さんの前に立つことができて、しかも全員そろって!本当にハッピーで夢が叶えられました」と語ると温かい拍手が起きた。

 江口は「舞台挨拶に登壇すると、(映画館)ならではの特典があるんです」と切り出し、「控え室でちょっとの時間待っているんですけど、ポップコーンをいただけるんですよ!」というと全員が「美味しかった!!」と口を揃え、「この人たちのはしゃぎようがすごくて!」と登壇前の様子を語り、会場を沸かせていた。

 今作で物語の中心となるキャラクター、鹿島 柊を演じた今井は「今回は柊と玄純にスポットが当たって、『syh』として歌唱もさせていただいたり、すごくあっという間でした」と振り返り「週替わりのストーリーもあるので、何回も通っていただければと思います」とコメント。最後に八木玄純役の坂は「TVアニメは『ギヴン』の4人がメインでしたが、僕ら2人にスポットライトが当たって、どんな感情が動いていたか、1人の人間としてのバックボーンがすごくちゃんとあるし、それを描いている作品になってると思う」とコメントし、「こうやって皆様の前で挨拶ができるのは、皆さんが愛してくださっているからこそ」と改めて観客を前に気持ちを語った。

 2013年「シェリプラス」(新書館)での連載開始から、長きにわたり愛され続ける今作。改めてシリーズの魅力について、矢野は「キャラクターが身近に感じられること」とズバリ。「みんなかっこいいし、イケメンで楽器もできて、憧れの対象なのに、でも人間関係・恋愛関係は不器用。物語を知れば知るほど普通の感覚の人なんだと思えたし、人間模様が繊細に丁寧で、自分のことのように感じる」と共感ポイントを語ると、「確かに」と続けるのは内田。「真冬と立夏のシーンは、TVアニメの時から丁寧に撮ってくださっていて、僕らも学生の頃の初々しさを思い起こしながら演技していた。僕自身も会話のシーンは楽しかったですし、キュンキュンする瞬間はたくさんありました」を当時のアフレコを振り返りながら魅力を語った。

 続けて「でも…」と言いながら、中澤と江口のほうをチラリ。「この2人の会話は、結構…重たいのねって感じで」というと会場ではどっと笑いが。中澤が「秋彦(江口)がだいぶこじらせていたからね?」と笑うと、江口は「もともと、いろんなものを抱えているというのもありますけど、『ギヴン』の魅力って、原作から溢れる、生きている感じ。脈動みたいなものを感じました。音響監督の菊田浩巳さんが丁寧に作ってくださいました」とコメント。続けて中澤も「前回の映画の時も音が絶妙なバランスで、モノローグと音楽の下がり方がBGM化しないように、すごく気を遣われていて、世界観を壊さないように、全力であの世界観が成立するように作られているのを感じた」と明かした。

 1月も後半になり、世の中は受験シーズン。今作にちなんで将来の進路を決める際に葛藤や不安はあったかという質問に対し、今井は「なかったなぁ…」ときっぱり。坂も「不安とは違うかもしれませんが、僕も高校時代バンドをやっていて。だからこのバンドの人間関係がめちゃめちゃわかるんです。当時はいける!と思っていたから、進路希望に『ミュージシャン』って書いていました」というと拍手が起きた。中澤は「わかるな!僕は声優になりたいと思っていて、オーディションを受けたのも高校時代だった。当時ってある種の万能感があるよね。でもちょっとずつ、身の程を知っていく(笑)」と語ると、深く頷いた内田も「僕も自分が最強だと思っていました。19歳、養成所で、心を折られました」と当時を振り返り、「僕にとってはスタートだったので。何事も興味あることには踏み出して見ることがいいと思う」と受験生へエールを送った。

 舞台挨拶が行われた1月28日は、1(い)、2(つ)、8(わ)、<逸話の日>と言われていることにちなんで、 「ギヴン」メンバーの“逸話”を語ってもらうと、坂が「さっき、雄馬さんがお茶をこぼそうとしてたところ」と天然エピソードをポロリ。内田は「自らこぼそうとはしてない!こぼしちゃうのよ!」とちゃめっ気たっぷりにコメント。ちなみに3回こぼしたという。

 続いて本日の服装について「コーディネートガチャ失敗…」と一人白い衣装で登壇した中澤は、キャストの衣装を見渡して「黒にならないかな…」というと、内田は「大丈夫!(キャラクターカラーの)黄色(中澤)と緑(江口)もあるから!」というと、衣装にポイントとして入っているそれぞれのキーカラー(矢野・赤、内田・青)を見せつつ「俺たち…ギヴンです!!」と決めポーズをすると会場からは拍手が。そこでMCからの無茶振りで、「ギヴン」ポーズと「syh」ポーズを取ることに!一斉で披露したポーズに、会場は笑い声と大きな拍手に包まれた。

 最後に今作の見どころについて江口は「僕は普段タバコを嗜んでいるのですが、秋彦を演じる時、3倍のニコチンを入れて、セリフにニコチンを感じさせたいというところでやっていますが、今回は4倍入れております!ちょっとの楽しみ方の一つにしてほしい」とコメント。

 先日、今作の主題歌を務めるセンチミリメンタルの温詞と『ギヴン展』に行ったという矢野は「『ギヴン』が連載から10年経って、真冬と立夏が出会った時を見ながら、グッとくるものがたくさんあって、ここまで紡いできた物語があるから、こうやって本作も繋がっていってるんだなと心から思いました」としみじみ。「今日はゆっくり楽しんで帰ってください。ありがとうございました」と深々と頭を下げ、舞台挨拶は温かい拍手と共に幕を閉じた。

 ※記事内写真は(c)キヅナツキ・新書館/ギヴン製作委員会

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