神谷浩史が発起人の朗読劇「Staging!! Vol.1」上演へ!ブラックフォーマル衣装ビジュ

神谷浩史が発起人の朗読劇「Staging!! Vol.1」上演へ!ブラックフォーマル衣装ビジュ1

 声優・神谷浩史が発起人となり『案内人』を務める朗読劇「Staging!! Vol.1『四月十一日を千二百回繰り返したと主張する男』」が6月から7月にかけて上演予定であることが16日、発表となった。

 『Staging!!』は、ひとつの物語を「素材」として、さまざまな演出家(ディレクター)が独自の解釈とキャスティング、演出により自由に「料理」。音響監督、映画監督、舞台演出家など様々なジャンルの演出のプロが「原作」を読み、解釈したうえで、キャスティング、音や光、音楽、演技などを自由に演出する、「演出」にスポットをあてた企画となっている。

 本公演では神谷は案内人という立場に。「最高の素材」から生まれる、演出の違いによる「極上の味(舞台)」を楽しむというコンセプトとなっている。第1弾の原作は小説家・小川哲氏が担当。演出を担当するのは数々のアニメ作品で監督を務める水島精二、音響監督として活躍する若林和弘、舞台の演出家であり役者としても活動する伊藤マサミが演出を担当する。

 公演キービジュアルも公開。4人がブラックのフォーマル衣装に蝶ネクタイ姿が目を引くが、とくに神谷は脚を組んで椅子に腰掛けている姿が印象的。今回の企画は「演出家」にスポットが当たっているということで、キービジュアルも案内人の神谷と水島・若林・伊藤がスタイリッシュな姿で佇んでいるものに仕上がっている。

 ■水島精二
 2024年6月14日(金)、15日(土)、16日(日)
 ■若林和弘
 2024年6月28日(金)、29日(土)、30日(日)
 ■伊藤マサミ
 2024年7月13日(土)、14日(日)、15日(月・祝)

 ■『四月十一日を千二百回繰り返したと主張する男』あらすじ
 午後六時、私の部屋のインターフォンが鳴った。恋人のアキラ君が予定より早く来たのだろうか? モニターを見ると、見覚えがあるような、ないような男が立っている。
 「突然すみません。蘇我慶太です。僕のこと、覚えていますか?」
 中学時代の同級生で、サッカー部のキャプテンで、生徒会⾧を務め、定期テストはいつも満点、県内で最も偏差値の高い高校に進学した蘇我君。
 現役で東大に進学して、在学中に司法試験と医師国家試験に合格して、論文で何かの賞を受賞して、当時は天才としてテレビなんかにもよく出ていた。卒業後はしばらく研究者をしていたようだったけれど、三年前に投資会社を設立して、そこでも成功して上場したらしい。
 でも、彼とは十三年間一度も会っていない。なぜいきなりうちに?
 「僕は、あなたを救いに来た」驚く私に蘇我君は、「僕は二〇二二年の四月十一日を約千二百回繰り返しています」と告げた――。
半信半疑の私をよそに、蘇我君は誰も知らないはずの私の秘密を次々と言い当てていく。何度も私を助けようとして、その度に私は死んでしまったという。この男を信じていいのだろうか、そして私は死んでしまうのか? 不思議な、けれど途方もなく⾧い夜が始まった。

 ※記事内写真は(c)小川哲・講談社/「Staging!!」vol.1製作委員会