藤ヶ谷太輔&奈緒9月27日公開辻村深月原作の映画『傲慢と善良』W主演発表

藤ヶ谷太輔&奈緒9月27日公開辻村深月原作の映画『傲慢と善良』W主演発表1

ティザービジュアル

 “キスマイ”の愛称で親しまれるアイドルグループ『Kis-My-Ft2』藤ヶ谷太輔と俳優・奈緒が9月27日より全国公開予定の映画『傲慢と善良』(監督:萩原健太郎/配給:アスミック・エース)をW主演することが4月24日に発表となった。

 作家・辻村深月氏原作の作品。2019年に単行本が刊行され第7回ブクログ大賞を受賞となり、2023年最も売れた小説にもなった発行部数は93万部突破の作品。マッチングアプリで出会い婚約した主人公の架と真実。婚約直後、真実が突然失踪し、彼女を探すうち<知りたくなかった過去と嘘>が明らかになっていくというドラマティックな恋愛ミステリー作品。

 30代になりマッチングアプリで出会った真実と付き合うもなかなか将来を決めない「傲慢」な西澤架役を藤ヶ谷。親の敷いたレー
ルの上で「善良」に生きてきたが婚約直後謎の失踪をとげる真実役を奈緒が演じる。メガホンは『東京喰種トーキョーグール』や『サヨナラまでの30分』、公開待機作の『ブルーピリオド』を手掛けた萩原健太郎監督が務める。

 イラストレーター・雪下まゆ氏の描きおろしティザービジュアルも公開。雪下氏はカバーイラストも手掛けており、映画化に向けて原作版の「その先の物語」を表現するイラストを描き下ろしている。原作版では真実が一人で夜景を
ぼんやりと見つめている姿だが、今回は架と真実の二人で登場。真実が肩にもたれ掛かり同じ方向を見ているようで、2人の目線の先はどこかそろっていない。温かい雰囲気のなかにもミステリアスな要素が秘められている、見る者の想像力が掻き立てられるティザービジュアルとなっている。

 また場面写真も公開。失踪した真実を探す架の、心配そうにも、切羽詰まったようにも見える表情と、原作の表紙を彷彿とさせる真実の表情の対比が、2人のすれ違いを予感させるカットとなっている。

 今回の発表にあわせて藤ヶ谷、奈緒、萩原監督、脚本を担当した清水友佳子氏、原作者の辻村氏からコメントが寄せられた。以下全文。

 ●藤ヶ谷太輔(西澤架 役)コメント
 映画化が決まる前から、「人生で1番好きな小説」に挙げていたほどこの作品が大好きでした。辻村さんは僕のこと知っているのかなって思えるぐらい、僕自身の物語のように思いました。「もし映画化するなら絶対に架を演じたい。叶わなければ一生後悔する。」と思い、原作の関係者の方へもアプローチしてご縁がつながり本作のオファーをいただきました。僕の俳優人生の中でも並々ならぬ想いで演じました。まだ気づいていない潜在的な感情に気づくことができ、自分の世界が広がるような作品です。恋愛面だけでなくミステリー要素も織り込まれているとても魅力的な作品です。

 ●奈緒(坂庭真実 役)コメント
 辻村先生の作品に出演したいとずっと思っていたので今回夢が叶って嬉しいです!私自身いいところばかりの人間ではないのですが、昔から「いい子だよね」と善良に見られることも多いので真実とリンクしました。地方出身ならではの恋愛観や価値観にも共感できましたし、私自身30代目前となり人生の選択を考える時期になりましたので、様々な選択が描かれているこの作品に出会えて幸せです。藤ヶ谷さんや監督と結婚や恋愛の価値観についてとことん話し合いました。自分が好きになれなくて蓋をしたい気持ちを「傲慢と善良」という言葉が救ってくれるようなとても希望のある作品です。

 ●監督:萩原健太郎 コメント
 架は天然なんだけどどこか憎めないキャラクターです。スターなのに誰とでも常にフラットに接する藤ヶ谷さんと重なる部分を感じました。藤ヶ谷さんのコアにあるそういう人間に対する優しさが常に滲み出て、現場でどんどん架の事が好きになりました。
 奈緒さんは真実というキャラクターの背景をどこまでも深く広く想像力をもって演じてくださいました。撮影前は想像していなかった真実の姿を見る度に真実が自分の想像を超えて魅力的な女性であると気付かされました。原作小説の行間にある架と真実の感情の機微をお二人が繊細に表現してくださったお陰で実写映画化した意味を強く感じました。「傲慢」さと「善良」さは表裏一体で、きっとその狭間を行き来しながら生涯付き合っていかなければなりません。本作が、完璧じゃない他人や自分を受け入れて前に向かって進む一助となることを願っています。

 ●脚本:清水友佳子 コメント
 発売以来、多くの読者の心を揺さぶり続ける本作の脚色を担うプレッシャーは計り知れないものでした。小説の完成度があまりにも高いため映像作品として再構築するのは大変難しい作業でしたが、世界観を見誤らぬよう何度も原作を読み返し、辻村先生の助言も頂きながら執筆を進めました。完成した本編を見て強く印象に残ったのは、藤ヶ谷太輔さんと奈緒さんの圧倒的な表現力です。不完全だからこそ愛おしい架と真実がそこにいました。お二人の緻密で繊細なお芝居が、物語に深い奥行きを与えて下さいました。ラブストーリーでもあり人間ドラマでもある本作が、観て下さった皆様に愛して頂ける作品になることを祈っています。

 ●原作:辻村深月 コメント
 「あ、架と真実がいる」お二人の姿を撮影現場で目にしての、最初の感想でした。ただ、原作の二人はともに一癖も二癖もある人たち。そんな架と真実そのものと言われるのは抵抗もありませんか?と尋ねる私に「いえ!今この瞬間は、その言葉が何よりも嬉しいです」と藤ヶ谷さんがこたえ、奈緒さんが微笑みながら頷いてくださった瞬間、ああ、このお二人に彼らを託せて本当によかった、と感じました。何年も前から架役の藤ヶ谷さんが原作を心に深く刺さった本としていろんな場面でお話ししてきてくださっていたこと、真実役の奈緒さんが中学生の頃から私の本を愛情深く読んできてくださったこと、以前から伺って、とても光栄に思い、感謝してきました。映画の完成を心から楽しみにしています。

 ※記事内写真は(c)2024「傲慢と善良」製作委員会

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場面写真

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