（撮影：水華舞 （C）エッジライン／ニュースラウンジ）
『新しい地図』草なぎ剛、俳優・清原果耶、中川大志、市村正親、國村隼が5月17日に東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで映画『碁盤斬り』（監督：白石和彌／配給：キノフィルムズ）初日舞台あいさつを白石監督とともに開いた。
古典落語をベースに、『日本沈没』『凪待ち』などを手掛けた脚本家・加藤正人氏のオリジナル脚本で描く本格時代劇。草なぎが演じる、浪人・柳田格之進は謂れのない嫌疑をかけられ藩を離れ、亡き妻の忘れ形見の娘とともに貧乏長屋で今日の米にも困る暮らしをしているという役どころ。落ちぶれても武士の誇りを捨てておらず、とりわけ嗜む囲碁にもその実直な人柄が表れ、正々堂々と嘘偽りない勝負を心掛けている。あるきっかけで隠されていた真実が明かされたことにより、娘のために命を賭けた仇討ちを誓う。疑心と陰謀渦巻く中、愛する者を守り誇り高く生きる武士の尊厳と、親子の情愛を描く軌跡の物語となる。
トークでは、実は囲碁のことは分からず演じていたと大胆告白した草なぎ。「囲碁のルールがわからないんです。碁石を置くところは分かってます」と話したり、「囲碁の先生が撮影現場に来てくれたんですけど、『僕は大丈夫です、置くところだけでいいので』と言ってしまって、しょんぼりされてしまったんです。でもそうしたら、（清原と中川の）2人が先生に食いついてくれて囲碁の先生のお顔も明るくなって助かりました。2人は大人ですよ」と、たたえることに。
丁々発止のトークが繰り広げられた
話を振られた中川と清原は作品を通して囲碁のゲームアプリでルールなどを覚えたそう。中川は「難しいと思っていたんですけど、分かってくると楽しいですよ」と、ニッコリ。2人で対戦もしたそうだが清原は「中川さんが本当に強くて！」と、舌を巻いたそう。そんな中川と清原は、本作で4度目の共演だそうだが、草なぎは「はたから見ると美男美女が囲碁を遊んでいて」と、絵になるような構図だったと説明。すると中川が、「撮影の休憩中に草なぎさんが囲碁をやっている様子を見に来られて。それで見たらにこやかにその場を後にして」と、その様子を明かしほっこりした空気となっていた。
また、格之進による『忘れてはおらんな？』というセリフで盛り上がることも。草なぎはすっかりこのセリフを忘れしまっており、そのセリフを受ける役どころだった中川は「1番気合の入った芝居だったじゃないですか」というと、細かくそのシーンを説明のために詰め寄る一幕もあり、場内を沸かせていた。
映画『碁盤斬り』は公開中！
取材・撮影：水華舞 （C）エッジライン／ニュースラウンジ
キャストの前を通る時は丁寧に体を低くする中川
