草なぎ剛『碁盤斬り』主演へ「幸せ」語る!“忘れてはおらんな?”を忘れて爆笑さらう

草なぎ剛『碁盤斬り』主演へ「幸せ」語る!“忘れてはおらんな?”を忘れて爆笑さらう4

(撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ)

 『新しい地図』草なぎ剛が5月17日に東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで主演映画『碁盤斬り』(監督:白石和彌/配給:キノフィルムズ)初日舞台あいさつを俳優・清原果耶、中川大志、市村正親、國村隼、白石監督とともに開いた。

 古典落語をベースに、『日本沈没』『凪待ち』などを手掛けた脚本家・加藤正人氏のオリジナル脚本で描く本格時代劇。草なぎが演じる、浪人・柳田格之進は謂れのない嫌疑をかけられ藩を離れ、亡き妻の忘れ形見の娘とともに貧乏長屋で今日の米にも困る暮らしをしているという役どころ。落ちぶれても武士の誇りを捨てておらず、とりわけ嗜む囲碁にもその実直な人柄が表れ、正々堂々と嘘偽りない勝負を心掛けている。あるきっかけで隠されていた真実が明かされたことにより、娘のために命を賭けた仇討ちを誓う。疑心と陰謀渦巻く中、愛する者を守り誇り高く生きる武士の尊厳と、親子の情愛を描く軌跡の物語となる。

 上映後に登壇したキャスト陣。スラリとしたスタイルが映える黒目のスーツ姿で登場した草なぎ。「みなさんきょうはありがとうございます!」と丁寧に頭を下げ、楽しんで頂けましたか?」と問いかけると、大きな拍手が返った。

 本作を公開したことによって、草なぎは「時代劇は足が遠のいているという話を小耳に挟んだりちょっと得意じゃないという方がいらっしゃると聞くんです。逆にいま、こんなにテクノロジーが発達している現代ですけど1つ1つの言葉に思いがあったり、しっかりした作品に出演できたことを幸せに思っています」という思いがあるという。それだけに、清原、中川ら若手の出演も喜びがあるそうだ。

 その作品の内容としては、草なぎによると「國村隼さんのとの“おっさんずラブ”みたいなところがあるかも。1番2人が仲良くなっているところもあって、いろんな感情がある作品です」という愛情も描かれ部分があるそうだが、ここで中川は自身の役も格之進との愛情の話があるとアピール。

 さらに、格之進による『忘れてはおらんな?』というセリフもあるそうだが、草なぎはすっかりこのセリフを忘れしまっており、中川は「1番気合の入った芝居だったじゃないですか」と、詰め寄る一幕も。

 一方、市村は役どころで格之進を助けるということもあるが「剛を助けるために、ここにいるという気持ちでした」と熱い気持ちをぶつけると、草なぎは「僕、市村さんに助けてもらってるという気持ちでしたよ」と、気持ちを確認しあう一幕が。

 そんな熱い思いのある草なぎだったが、実は囲碁のことは分からず演じていたと大胆告白。「囲碁のルールがわからないんです。碁石を置くところは分かってます」と話したり、「囲碁の先生が撮影現場に来てくれたんですけど、『僕は大丈夫です、置くところだけでいいので』と言ってしまって、しょんぼりされてしまったんです。でもそうしたら、(清原と中川の)2人が先生に食いついてくれて囲碁の先生のお顔も明るくなって助かりました。2人は大人ですよ」と、たたえていた。

 分からない状態でもちゃんと作品として成立させられているというだけに、「僕は囲碁が分からなくても囲碁に没頭できるというお客さんの気持ちと同じだと思っています」と、しっかりアピールに繋げつつ、「ラストカットを撮ったのは鮮明に覚えていて1年前でした。そこから、1年間どういう思いで僕はきょうここにいるおか、いいこともあったり嫌なことも少なからずあったりして。この映画に映しだされている僕たちは、帰ってこないわけで、今じゃその演技はできないし、その瞬間、その瞬間僕たちが生きているものが映し出されています。古き良き時代の中に、いい魂というか、心が温かくなるものがあればと思っています」と、メッセージを寄せていた。

 映画『碁盤斬り』は公開中!

 取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ

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中川は忘れられたセリフを必死に説明

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