俳優・加藤清史郎、影山優佳、成河、門脇麦、宮尾俊太郎、今井朋彦、椎名桔平が5月27日に東京・池袋の東京芸術劇場プレイハウスで舞台『未来少年コナン』（演出・振り付け・美術・衣装：インバル・ピント）ゲネプロを前に会見を開いた。
『未来少年コナン』は、アニメ制作で知られる『日本アニメーション』により1978年に宮﨑駿氏が初監督したアニメーションシリーズ。地震や津波などの自然災害や戦争、エネルギー問題などが物語に取り入れられ、現代にもつながるテーマを冒険活劇として表現している。主人公は超人的な運動神経をもつ素直で正義感の強いコナン（加藤）、優しい心と強い意志を持ちコナンと共に困難な冒険に立ち向かうラナ（影山）らが冒険を繰り広げることとなる。
会見で加藤はけいこ場から初日への意気込みを語ることに。「なぜこんなに素敵な作品がこれまで舞台化されていなかったのか考えたんです。そのときに、けいこ場でクリエイティブチームで顔を合わせて日本アニメーションさんの方も交えてお話を聴いたときに『私たちの宝物なんだ』とおっしゃっていたんです。インバル・ピントさんら思いを託して頂いて、舞台化するなら何が美しいのかということを考えながらきょうに至りました」と高い熱を受け取ったといい、キャスト・スタッフみんな、きょうまでこの作品に向き合って、向き合って、向き合い続けてきました。その気持ちを胸に明日からの本番を走っていきたいと思っています」。
コナン役を演じることへ加藤は、「僕は大好きです。最近は尊敬の念も勝っている部分があって。コナンだからこそ言える言葉だなとものすごく多いなと感じています。1番大事にしたいことはコナンとして舞台上を駆け抜けることをと思っていて向き合っていきたいと思っています」と、並々ならぬ気合を窺わせた。
影山は「愛されている『未来少年コナン』と作品に出会えたこと、毎日一緒に過ごさせて頂けること本当に光栄に思っています」と、キャスティングに感謝をするとともに、「ラナは強く儚く芯がある女の子で、何度助けられたか。挫折と発見の日々の中で、みなさまに助けていただきながらやってまいりました。明日からはラナとして助けられてきた役に乗せて客席から観ている方が、明日ももうちょっと頑張ってみようかなっていう生きる希望を持って帰ってもらえるようにと思っています。楽しみにして頂ければ」と、メッセージを送っていた。
そしてあらためて加藤から「いろんな想いが僕個人として詰まっています。インバル・ピントさんは劇場という場所にその空間を作り上げることが本当にお上手だと思います。劇場のドアを開けた瞬間に『未来少年コナン』の空間が広がっています。そんな空間をみなさんに体験していただいて、共存していただいて、終演後その日じゃなくても、いつかどこかでコナンがこんなこと言ってたなとか『未来少年コナン』の中でこんなことあったなって、みなさまのどこかで息をし続けていればと思っています。そのために、僕は全公演裸足で駆け回りたいと思っていますのでよろしくお願いします」と、気持ちを伝えつつ、ゲネプロへと向かっていった。
舞台『未来少年コナン』東京公演は5月28日から6月16日まで東京芸術劇場 プレイハウスにて、大阪公演は6月28日から6月30日まで梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演予定！
取材・撮影：水華舞 （C）エッジライン／ニュースラウンジ
