舞台『信長の野望・大志 春の陣〜金泥の首編〜』（脚本・演出：久保田唱）の報道陣向け公開稽古が17日、東京・渋谷の「CBGK シブゲキ!!」で行われ、織田信長役を務める主演の鶏冠井孝介（31）が「今回は”SIDE織田”と”SIDE浅井”でセットも変え、2つの作品が同時進行しているという2倍お得な舞台。ひとりの方にぜひ見比べてもらいたい。戦国ならではのたちまわりや女性陣の舞や所作も美しい。僕らはいまの人なので、昔のことを完全にはできないが、それをいまっぽく見せないように工夫しているのが最大の見どころ」と熱烈PRした。
シミュレーションゲームの元祖『信長の野望』の舞台版で、2017年発売の最新タイトル『信長の野望 大志』の完全連動舞台。そのとき敵はなにを考え、なにをしていたか。信長が天下に雄略する対浅井・朝倉戦線を舞台に、織田家を中心とした”SIDE 織田”と浅井家を中心とした”SIDE 浅井”の多元視点で提供するWストーリー。
この日、終演後に行われた報道陣向けの囲み取材では鶏冠井のほか、お市役・田中れいな（28）、浅井長政役・小西成弥（23）、今井宗久役・彦摩呂（51）が出席。役づくりについて鶏冠井が「苦労はしていない。今回は『信長の野望』の信長なので、いままでにない信長をつくろうと思った」と目を輝かせれば、一方の田中は「すべてが苦労。普段、”イェーイ!”みたいな感じ（のテンション）なのに、お市は凛としていて感情を出さない役なので、地味すぎないかなど試行錯誤したし、所作も美しく見えるように研究した」と戸惑いもあった様子。また、小西が「僕自身、殺陣が初めて…」と告白すると、一堂、「いま初めて知った！見どころだね！」とチームワークのよさを見せつけていた。
お題にちなんで、自身たちの”野望”については、「ひとまずこの作品を成功させること。あとは連ドラレギュラーに。夜10時からの…」と鶏冠井がちゃっかり野望ののぞかせれば、田中は「5年前にモーニング娘。を卒業して1回終わって、今は第2の芸能活動のようなカタチ。舞台に出ていると自分のライブでの表現も変わってくるので、今後も芝居と歌をやり続けていきたい」とやる気満々。「有名になる」と若干唐突な小西は「芝居がうまくなって、もっともっといい役者としてみんなに認められるようになりたい」と清々しい笑顔を見せていた。
鶏冠井孝介
田中れいな
小西成弥
彦摩呂