お笑いコンビ『ダウンタウン』浜田雅功がヘッドライナーを務める音楽フェスティバル『ごぶごぶフェスティバル 2025』(以下、ごぶごぶフェス)が5月10日と5月11日に大阪・吹田の万博記念公園もみじ川芝生広場で開催。2日間で計3.5万人とともに楽しんdな。
DAY1(10日)は、木村カエラ、DA PUMP、スキマスイッチ、GENERATIONSが出演。ヘッドライナーを務めた浜田雅功は、息子ハマ・オカモト(OKAMOTO’S)と史上初のフェス親子競演。DAY2(11日)には、湘南乃風、TRF、T.M.Revolution、JO1が出演。2日連続のヘッドライナーとなった浜田雅功はこの日、「エキセントリック少年ボウイのテーマ」、「チキンライス」等を披露。そして、フェスの締めくくりとして、湘南乃風と共に作り上げたフェステーマソング「人生爆笑」を初披露した。
以下、公式レポート部分。
《DAY1》
DAY1のトップバッターは昨年デビュー20 周年を迎えた木村カエラ。満員御礼の客席を見渡し、「短い間だけど、みんな一緒に楽しもう!」と呼び掛け、疾走感漂う「TODAY IS A NEW DAY」から大盛り上がり。
MCでは「浜田さんを見るとすごく元気をもらう、不思議だよね」と語り、浜田の息子であるハマ・オカモトにバックバンドでベースを弾いてもらったこともあってか、「2人とも本当に素敵で、親子でフェスに出るとかすごくない?」とリスペクト。その後も、みずみずしいメロディがもみじ川芝生広場に広がった「Sun shower」や、「リルラ リルハ」「Magic Music」とアッパーなナンバーで沸かせ、「Butterfly」では多くの人が手を振り歌った心温まる風景を演出。今年の『ごぶごぶフェス』の幕開けを飾った。
1曲目の「P.A.R.T.Y. ~ユニバース・フェスティバル~」から躍動感たっぷりに魅せたDA PUMPは、「Dream on the street」でも縦横無尽に舞い踊り、その文句なしの楽しさと華やかさは、フェスに打ってつけのアクトであることを再認識させた。TOMOは昨年の『ごぶごぶフェス』をプライベートで見に行ったほどのフリークで、「まさかここに立てるとは思ってなかったので、めちゃくちゃうれしいです!」と喜びを爆発させる。
圧巻だったのは「ごきげんだぜっ! ~Nothing But Something~」、「if…」、「Feelin’ Good -It’s PARADISE-」の3連発で、平成のヒットチューン祭りに大盛り上がり。ラストは、彼らをシーンの第一線へと呼び戻した「U.S.A.」でタオルが回る回る! 突如乱入した浜田に『ごぶごぶラジオ』のメンバーも加わり、最終的には全員でボックスを踏む笑いの絶えないコラボとなった。
スキマスイッチは、アコースティックギターを手に熱唱する大橋卓弥(Vo,Gt)とグランドピアノを奏でる常田真太郎(Pf,Cho)が、「LINE」や「逆転トリガー」など持ち前のポップソングをじっくり聴かせていく。その間にぐんぐん空が晴れていく様子に、雨男を自覚する2人は「晴れた! 珍しいこともあるもんだ」と大興奮。切なくも美しい旋律に胸が締め付けられる「ボクノート」では、あまりの感動に拍手が自然発生。エバーグリーンな「奏(かなで)」でも、耳を傾ける大観衆が思い思いに肩を揺らす。クライマックスは「Ah Yeah!!」、「全力少年」とドラマチックに駆け抜け、常田の帽子を奪い取りアフロのヅラをかぶせる浜田を横目に(笑)、大橋も驚く見事なコール&レスポンスに沸いたさすがのライブだった。
GENERATIONSは、初っぱなの「Two Steps Back」からクールなダンスパフォーマンスで魅了。矢継ぎ早にぶち込んだワイルドな「Diamonds」、パフォーマー陣のソロパートでも圧倒した「Hard Knock Days」と一気に畳み掛ける。「EVERGREEN 2.0」では巨大なセットの端から端まで横断し、生粋のエンターテイナーたるたたずまいにあっという間にとりこになってしまう。「同じ地元・尼崎の大先輩、浜田さんのフェスにずっと出たいと思っていた」とは数原龍友。初披露となった小森隼プロデュースの新曲「MY GENERATION」は、ASIAN KUNG-FU GENERATION の後藤正文(Vo,Gt)作詞・作曲で、「踊れる邦ロック」をテーマに制作に挑んだビートに自ずと体が動き出す。後半戦は「SUMMER TIME LOVE」を皮切りに「AGEHA」や「Y.M.C.A.」と続け、トドメは着ていた T シャツをタオル代わりに振り回した「NOW or NEVER」! 底抜けに楽しい全9曲で存分にアピールした。
DAY1 のヘッドライナーはもちろん浜田雅功。まずは「エキセントリック少年ボウイのテーマ」を、『ごぶごぶラジオ』の面々と軽快に響かせる。ノスタルジックなスライドギターが印象的な「幸せであれ」の後、「ここでガス抜きさせてもらっていいですか? カラオケに行ったら絶対に歌う曲なんです」と、内藤やす子の「六本木ララバイ」を悦に入って歌う浜田に、「止めて止めて!」と駆け寄ったのはハマ・オカモトだ。いわく「ラジオでは共演してますけど、物理的に隣にいるのを皆さんに見られるのは今日が初めて」という初の親子フェス共演に、終始「やりにくいわ~」と返す浜田だったが、親子でセッションした「春はまだか」は、まぎれもなくこの日のハイライトだったと言えるだろう。最後は出演者が次々と呼び込まれ、H Jungle with t の大ヒット曲「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント~」を、アーティストもオーディエンスも一体となって大合唱。
木村カエラやDA PUMPのTOMOも感極まるなか、親子共々感謝を述べる感動的なラストシーンで初日を締めくくった。
(ライター:奥”ボウイ”昌史)
《DAY2》
DAY2のトップバッターを鮮やかに飾ったのは、昨年の『ごぶごぶフェス』での熱狂ぶりが記憶に新しい湘南乃風。『We are 湘南乃風!(HAN-KUN)』と声高らかに(若旦那は「CEO 浜田ゴリラぬいぐるみ」を抱えて)ステージに現れ、のっけから「Joker」でアゲていく……と思いきや、「俺が知ってる『ごぶごぶフェス』はこんなもんじゃない!(HAN-KUN)」と登場からやり直して観客の熱を確実に引き上げる。早速タオルが咲き乱れた会場に投下された「黄金魂」では、テンションの上がった浜田CEOとごぶごぶメンバーが乱入! 息もつかない展開で「Born to be WILD」へと駆け抜ける。HAN-KUN は今日は全員の関係が「ごぶごぶ」であると述べ「浜ちゃん、今日だけ言わせてください! 俺たちの友よ!」と「親友よ」をあたたかくも情熱的に披露。全員で大合唱した「純恋歌」を経て、ラストの「睡蓮花」では再び浜田 CEO とごぶごぶチームも加わり、盛り上がりも最高潮に。「始まりからラストスパート!」という HAN-KUN の言葉通り、とびきりエネルギッシュなライブでDAY2を勢い付けた湘南乃風だった。
2番手はTRF。DJ KOOが「Hey Hey Hey! 『ごぶごぶフェス』まだまだ盛り上がっていくぜ!」とド派手に音を放ち、「Overnight Sensation」で万博記念公園を軽快に彩っていく。伸びやかな YU-KI の歌声、SAMのダイナミックかつ滑らかなステップ、CHIHARU と ETSU のキレのあるターンはデビュー32周年を迎えてもなお健在。イントロから歓声が上がった「寒い夜だから・・・」に続き、KOO がアコギを奏でて「LEGEND OF WIND」をしっとりと響かせると、後半は「BOY MEETS GIRL」「CRAZY GONNA CRAZY」「EZ DO DANCE」と自然に歌い踊ってしまう平成のアッパーチューンを連投。「survival dAnce」では浜田 CEO、ごぶごぶメンバーと共にカラフルなタオルの花と笑顔を咲かせまくった。今も色褪せない名曲群のパワーはさすがの一言。付き合いの長い TRF が出演した喜びに高まった浜田 CEO は「最高ー! ありがとー!」と自分事のように叫ぶ。DJ KOOも「浜ちゃん最高 DO DANCE!」と嬉しそうに浜田 CEOと自撮りをする場面も。キャリアに裏打ちされた実力でしっかりと盛り上げつつも、ハートフルな空気に包まれた時間だった。
続いて登場したT.M.Revolutionは浜田CEOとの仲の良さだからこそのステージを存分に見せつけた。最強バンドメンバーの演奏に支えられて「HIGH PRESSURE」「HOT LIMIT」「WHITE BREATH」を2025年の最新バージョンにアップデートしたアレンジで迫力たっぷりにプレイ。各曲の間奏では「西川貴教の曲には風が必要やんか」という浜田CEOが気遣い(?)から西川に風を当てる。ハンディーファン、ブロワーときて、『WHITE BREATH』では巨大扇風機がイン! 息も絶え絶えに歌い終えた西川は「何やってんの?」と浜田 CEO に文句を言うも、浜田CEOも言い返し、あわや一触即発の空気に! ふたりの顔が少しずつ近付き……なんとキスして「仲直り♪」。爆笑の渦に包まれる。
後半は「INVOKE」「ignited -イグナイテッド-」「Zips」とアニメ『機動戦士ガンダム SEED シリーズ』の主題歌3曲をパワフルにプレイ。自慢の肉体美を披露する場面もあり、充実の表情でライブを終えた西川だが、浜田 CEO に「あれやってないやん」と再
びステージに送り出される。「あれ」とは……そう、『消臭力~!』。ライブはもちろん、浜田CEOのフリに全力で応え、素晴らしきエンターテイナーぶりを提示したのだった。
トリ前はJO1。バンドメンバーが音を出して場を高めると、ステージ奥のセットが開いてメンバーが姿を現す。11人がステージに並ぶとそれだけで圧巻!
大歓声に迎えられて「Trigger」から勢いよくライブをスタート。ステージをいっぱいに使い、次々にフォーメーションを変えてしなやかで躍動するダンスを繰り出すと、あっという間に会場を虜にする。リーダーの與那城奨は「熱気がすごい!」と嬉しそうに笑顔を浮かべる。自己紹介では、兵庫県出身の川西拓実は「大阪ー! たこ焼きー! なんでやねーん!」と叫び、T.M.RevolutionのMC で名前が出ていた木全翔也は「めちゃめちゃ緊張してます! 消臭力~!」と声出しするなど、それぞれに個性を爆発させる。豆原一成の初主演映画『BADBOYS』の主題歌「Be brave!」をはじめ、「BE CLASSIC」「JOin us!」「無限大(INFINITY)2025」「Test Drive」と世界基準のパフォーマンスで圧巻の存在感を示すと、ラストは H Jungle with t の「WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント~」を、ラップやダンスパートを加えた JO1 バージョンで披露。浜田CEOもステージに登場し、メンバーと一緒に右へ左へ走り回る。愛とリスペクトに溢れた空気の中でライブを締め括った。
大トリは、この日62歳の誕生日を迎えた我らが浜田雅功だ。ごぶごぶバンドメンバー(Gt:堂島孝平、Gt:小島翔(BLU-SWING)、Ba:村田シゲ(□□□)、Drs:岡本啓佑、Key:カメダタク(オワリカラ)、Mnp:溝口和彦)が板付で「エキセントリック少年ボウイのテーマ」(1997年)を鳴らし始めると、ステージ奥から浜田が登場! GOBUGOBUメンバーもコーラスで参加。発売当時を知る世代にとっては懐かしいメロと歌詞が響き渡り、観客は皆大喜びで手を上げ歌詞を口ずさむ。DAY1も披露した「幸せであれ」に続き、2015年に『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』の企画で始動、浜田ばみゅばみゅ名義でリリースされた「なんでやねんねん」、「エキセントリック少年ボウイのテーマ」のカップリング曲に収録された「あぁエキセントリック少年ボウイ」、松本人志が作詞した「チキンライス」と、浜田の歴史をたどるようなセットリストで観客を魅了。そして最後はお待ちかね! 湘南乃風を呼び込み、『ごぶごぶフェス』のテーマソング「人生爆笑」を初披露。「笑いながら生きていこう」という前向きな歌詞とメロディーが胸をいっぱいにする。<結果発表!>を体感エリアもステージエリアも全員で叫んだのは、間違いなくこの日のハイライト。昨年とはまた違うあたたかな雰囲気で、浜田 CEO への愛が全方位にあふれた『ごぶごぶフェスティバル 2025』だった。
(ライター:ERI KUBOTA)
※ロングバージョンのオフィシャルリポートは後日ごぶごぶフェスHP(https://gobugobu-fes.com/)にて公開いたします。
セットリスト
《DAY1》
・木村カエラ
M1. TODAY IS A NEW DAY
M2. Sun shower
M3. リルラ リルハ
M4. Magic Music
M5. Butterfly
M6. Twenty
・DA PUMP
M1. P.A.R.T.Y.〜ユニバース・フェスティバル〜
M2. Dream on the street
M3. ごきげんだぜっ! 〜Nothing But Something〜
M4. if・・・
M5. Feelin’ Good -It’s PARADISEM6. U.S.A.(LONG ver)
・スキマスイッチ
M1. LINE
M2. 逆転トリガー
M3. ボクノート
M4. 奏(かなで)
M5. Ah Yeah!!
M6. 全力少年
・GENERATIONS
M1. Two Steps Back
M2. Diamonds
M3. Hard Knock Days
M4. EVERGREEN 2.0
M5. MY GENERATION
M6. SUMMER TIME LOVE
M7. AGEHA
M8. Y.M.C.A.
M9. NOW or NEVER
・浜田雅功×ハマ・オカモト(OKAMOTO’S)
M1. エキセントリック少年ボウイのテーマ
M2. 幸せであれ
M3. 六本木ララバイ
M4. 春はまだか (Ba. ハマ・オカモト)
M5. WOW WAR TONIGHT〜時には起こせよムーヴメント〜 (Ba. ハマ・オカモト)
《DAY2》
・湘南乃風
M1. Joker
M2. 黄金魂
M3. Born to be WILD
M4. 親友よ
M5. 純恋歌
M6. 睡蓮花
・TRF
M1. Overnight Sensation〜時代はあなたに委ねてる〜
M2. 寒い夜だから・・・
M3. LEGEND OF WIND
M4. BOY MEETS GIRL
M5. CRAZY GONNA CRAZY~EZ DO DANCE
M6. Where to begin
M7. survival dAnce~no no cry more~
・T.M.Revolution
M1. HIGH PRESSURE
M2. HOT LIMIT
M3. WHITE BREATH
M4. INVOKE-インヴォークM5. ignited -イグナイテッドM6. Zips
・JO1
M1. Trigger
M2. Love seeker
M3. BE CLASSIC
M4. Be brave!
M5. JOin us!!
M6. 無限大(INFINITY)2025
M7. Test Drive
M8. WOW WAR TONIGHT〜時には起こせよムーヴメント〜(JO1 ver.)
・浜田雅功
M1. エキセントリック少年ボウイのテーマ
M2. 幸せであれ
M3. なんでやねんねん Short ver
M4. あぁエキセントリック少年ボウイ
M5. チキンライス
M6. 人生爆笑(湘南乃風 feat.浜田雅功)
事後のテレビ特別番組
《番組概要》
番組名 ごぶごぶフェス特番(仮)
放送日時 6月28日(土)午後1時54分~午後4時
放送エリア 関西ローカル