“若手歌舞伎俳優の登竜門”としても知られている『新春浅草歌舞伎』が2026年1月2日より東京・浅草公会堂で上演予定であることが8月14日に発表。中村橋之助、市川男寅、中村莟玉、市川染五郎、尾上左近、中村鶴松が出演予定であることもアナウンスされた。
浅草といえば、江戸時代、江戸随一の繁華街として栄え天保以来「江戸三座」と呼ばれる幕府公認の芝居小屋が立ち並び賑わっていたといわれている。その後も、明治、大正、昭和とショービジネスの中心地として、文化の発信もされていた。松竹では、戦後しばらく途絶えていた浅草での歌舞伎興行を、昭和55(1980)年正月に『初春花形歌舞伎』として復活。それ以来浅草公会堂にて上演され2003年からは『新春浅草歌舞伎』と名前をあらためて上演し続けている。
そんな『新春浅草歌舞伎』といえば、“若手歌舞伎俳優の登竜門”という側面も。若手が大役に真摯に取り組み、互いに切磋琢磨する成長、飛躍の場としてはもちろんのこと、歌舞伎の伝承という意味合いでも、重要な役割を担っている公演となっている。