俳優・永野芽郁主演で俳優・大泉洋、見上愛、畑芽育、鈴木仁、神尾楓珠、津田健次郎、有田哲平、MEGUMI、大森南朋が共演し5月16日より公開となった映画『かくかくしかじか』(監督:関和亮/配給:ワーナー・ブラザース映画)。本作が第29回ファンタジア国際映画祭に正式招待され永野と原作者の東村アキコ氏がカナダ・モントリオールのCinema du Museeに登壇した。
『ママはテンパリスト』『海月姫』『東京タラレバ娘』などで知られる漫画家・東村アキコ氏の自身に起こった実話を描いた同名作を東村氏自身が脚本を手掛けて映画化。漫画家になるという夢を持ちながら、ボーっとした日々を過ごすぐうたらな高校生・明子(永野)と最恐の絵画教師・日高先生(大泉)の9年間の戦いなどが描かれた作品となっている。
以下、公式レポート部分。
ファンタジア国際映画際とは、毎年カナダのモントリオールで開催され、北米最大かつ最も影響力のあるジャンル映画祭として知られ、世界中から最新のジャンル映画が集結する映画祭。2024年には最優秀アジア長編映画賞:『侍タイムスリッパー』(監督:安田純一、日本)が受賞するなど日本作品も注目されており、今年は 325 作品(長編 125 作品・短編 200 作品)の上映が予定されている。オープニングはアリ・アスター監督の『Eddington』(アメリカ)、クロージングはゲンディ・タルタコフスキー監督の『Fixed』(アメリカ)が上映される。映画『かくかくしかじか』が選出されたのは、Cheval Noir(シュバル・ノワール)コンペティションと呼ばれる最優秀作品賞、監督賞、脚本賞などを選出する正式コンペ部門。
受賞自体は惜しくも逃したものの、現地時間7月28日(月)18時30分(日本時間7月29日(火)7時30分)からの上映前に永野芽郁と東村アキコが急遽登壇した。登壇した永野芽郁は「ボンソワール(こんばんは)、永野芽郁です。今日は来てくれて本当にどうもありがとうございます。今日はぜひ映画を楽しんでいただけると嬉しいです」と満員の客席に向かって、フランス語と流ちょうな英語で挨拶をしたのち、モントリオールの感想をきかれ、「モントリオールは都会と地元(田舎)が混ざったような雰囲気で、初めて伺ったのですが、とても落ち着く場所でした」と答えた。海外の映画祭に初参加の東村アキコは「Japanese Mangaアーティストです。ACCO先生と呼んでください」と永野さん同様フランス語と英語で自己紹介すると、観客席から「ACCO先生~!」と会場のあちこちから声が上がった。
同じくモントリオールの感想をきかれ「モントリオールは初めてきたんですけど、というかカナダ自体初めて来て、今日初めて海外でサイン会をしました」と伝えると、観客は大きな拍手で大盛り上がり。「こうして芽郁ちゃんと一緒に海外のファンタジア映画祭に来られてすごくハッピーです」とコメントした。その後一般のお客様との写真撮影を行い、上映は開始。
上映終了後には現地映画ファンから大絶賛で会場でスタンディングオベーションが起きた。鑑賞したお客様とのQ&Aでは、「東村先生自身を演じることは緊張したのではないか?」と聞かれ、永野芽郁は「東村さんが現場に来てくださっていたので、とにかく先生の真似ができたらいいなと思っていたのですが、先生のチャーミングさがモニターに映っていたらいいなと思います。」東村アキコも「永野芽郁という女優は素晴らしい、この人しかこの役をできる人はいなかったと改めて皆さんの反応を見て思いました。日本ではよく似ているって言われるんです」とコメントし、永野芽郁コールで会場を盛り上げ、とても熱い舞台挨拶となった。地元の映画ファンからは割れんばかりの拍手と、賞賛の嵐で、大盛況で上映は終了した。
永野芽郁さんは上映に際して下記のようにコメントしています。
永野さん映画祭の参加について
「私自身、はじめての海外の映画祭だったので、どんな雰囲気なのかと緊張していましたが、モントリオールの劇場にきてくださったみなさんがすごくアットホームで、一気にモントリオールも大好きになりましたし、すごく良い思い出になりました。
現地のみなさんの反応、どう感じたか?
「現地のみなさん、すごく盛り上がってくださって、やっぱり言葉の壁もあるのかなと思っていたんですが、私たちが日本語でお話してもみなさんすごく笑顔でずっと聞いてくださって、映画を心待ちにしてくださっていたんだなというのを、みなさんの反応から感じることができてとてもありがたかったです。
この世界にどんどん広がっていることについて?
「いや~、すごくうれしいです。でもやっぱり、この物語は東村アキコ先生の人生を描いている作品ですので、まずは、東村先生が生きてきた時間を私は演じることができてとても幸せでしたし、きっと世界共通で、みなさんにとって恩師だったり、尊敬する人がいるとおもうので、みなさんに共感していただきながら、世界中にどんどん響いていってほしいなと思います」
※記事内写真は(C)東村アキコ/集英社 (C)2025 映画「かくかくしかじか」製作委員会