映画『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』イベントが開催！
『三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE』の今市隆二（33）が30日、東京・六本木のEXシアターで映画『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』（配給：LDH PICTURES）第32回 東京国際映画祭 特別上映舞台あいさつを松永大司監督とともに開いた。
本作は詩や音楽などを映画で映像化するプロジェクトで、今回で3回目となる1作品23分のオムニバス映画。今市は松永司監督の『#03 On The Way』に出演。メキシコ移民を描いた作品で、さまざまな事情を抱えて命がけでアメリカを目指す人々と接し、これまで何もかも諦めかけていた今市演じる青年・健太の気持ちが変わっていく姿を描いている。
チェック柄のスーツで登場した今市は、黄色い歓声に迎えられるなか登壇し「楽しんでよろしくお願いします」と、爽やかな笑み。東京国際映画祭ということで、自身のメッセージが生で通訳されていることに、間合いがとれず苦笑いする一幕も見られるなかスタートを切った。
司会から「初演技のように見えなかったです」と感想を伝えられると、嬉しそうに笑いながら、「自分のタイプ的には初めての演技だったのでレッスンとかして臨みたいと思っていたんです。それを監督に相談したところ、『レッスンはしないでくれ、人間・今市隆二が撮りたい』と。それで、レッスンしないままメキシコに入って、これまで20テイク撮りなおしたと言っていたんですけど、さっき取材を受けていて確認したら30テイクで（苦笑）」と、テイク数を“過少申告”していたと訂正。
続けて、今市は「うまくいくとは思っていませんけど、まさか30テイク行くなんてと思っていなかったので、そこで人間・今市隆二を出すように松永監督から言われて、地に足つけろと言われて、成果につながらないというかOKが出るまでやり続けて……。どうしていいか分からないなか、OKが出るまでだったので大変でしたね」と、暗闇の中を走っているような気分にもなったようだ。
それだけ厳しいディレクションだったが松永監督には信頼を寄せており、「撮影前に食事に行かせて頂いて、人間的な部分をして知って頂いて、健太を作っていきました。胸に秘めているものがあって、それを胸に秘めながらの人生の中でなので共感してくれる人が多いのではと感じています。そういう方の背中を押したいなと思っています」と、気持ちを伝えた。
イベント後半には、観客からのQ＆Aも開催。当たった観客は感激のあまり涙ぐむこともあり「全然ゆっくりで大丈夫ですよ」と、優しい声をかける一幕も。
セリフの語尾がアドリブだったのか？との問へ、今市は、「基本的には台本があります。監督からは『言葉尻は隆二のやりたいようにやって』と言われて、ナチュラルな自分らしさが出ているのではないかなと思います」と、裏話を。
さらに撮影から編集までどれくらいとの質問には松永監督から撮影は4日で編集や仕上げに関して、数えようとする松永監督へ今市は「ゴールデンウィークくらいでしたよね」と、さりげなくフォロー。
メキシコの現地の食事はとの質問には、“タコス”がなかなか出てこず、しばらく逡巡しつつ、やっとタコスが出てきて本場の味を味わいたいと思っていて、メキシコで食べたんですけど、日本で食べたタコスがメキシコではスタンダードではないんです。包むものがタコスでそこの違いにビックリしました。おいしかったです」と、レポートもしていた。
松永監督から「また、隆二と」と、今後へもラブコールを送りつつ、盛り上がったまま、終演を迎えていた。
映画『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』は11月8日より全国ロードショー！
“タコス”が出てこず逡巡
やっと“タコス”が出てきて笑みも浮かぶ