末澤誠也 関西弁の「イントネーションを直す」ことへ「一番必死」!初単独主演舞台でハムレット並のセリフ量も演出家がポテンシャル認める

末澤誠也 関西弁の「イントネーションを直す」ことへ「一番必死」!初単独主演舞台でハムレット並のセリフ量も演出家がポテンシャル認める12

リーディングシアター『キオスク』ゲネプロが開催

 関西ジャニーズJr.でアイドルグループ『Aぇ!group』の末澤誠也(25)が25日、東京・池袋の東京芸術劇場 シアターイーストで初単独主演となるリーディングシアター『キオスク』(上演台本・演出:石丸さち子)公開ゲネプロを開き、仕上がり具合をメディア向けに披露した。

 オーストリアの作家ローベルト・ゼーターラーの青春小説をリーディング形式で送る舞台。1937年、ナチスドイツが台頭してきたウィーンに自然に恵まれた湖畔で母親と二人暮らしをしていた17歳のフランツ(末澤)がやって来る。キオスクの見習い店員となり働くフランツは、精神分析学の創始者フロイト教授(山路和弘)と知り合いに。フロイト教授からは人生を楽しみ恋をするよう忠告され、やがて謎めいたボヘミアンの女の子アネシュカ(上西星来)に心を奪われることとなるのだが……。

 ゲネプロは一路真輝、『東京パフォーマンスドール』の上西星来、岸祐二、山路和弘とともに開催。リーディングと銘打っているが、キャラクターの感情が揺れるシーンでは、フランツの心情を末澤はときに激しく、ときに静かに表情も豊富に表現。終盤に行くに従い、激しく体を動かす演技なども加わり、観るものたちの視線を釘付けにした。

 終演後には、末澤、一路、演出を担当した石丸氏が囲み会見を開催。多くの報道陣が訪れた様子を見て、末澤は驚き、「緊張する!いつもほんまこんなカメラいないですもん!!」と言いつつも、嬉しそうな笑顔。

 作品へ、末澤は「けいこの時から石丸さんが作品の解説もそうですけど時代背景まで丁寧にしっかり教えてくださって、どうにかすべて吸収したいという気持ちでけいこに取り組んでました。それと、日本初公演という作品にも携われたのが嬉しいです」と、感想を。

 『Aぇ!group』といえば今年2月に立ち上がり、メンバーの中で初めての単独主演。座長を務めてみて「3人の大先輩方と仕事をさせて頂けて幸せですし、上西さんとも切磋琢磨してやってて。なんか家族というか、お母さんが何人もいるような感じで、和気あいあいで良くしてもらってて、いい雰囲気でした」と、助けてくれる先輩方が多かったのだとか。

 この“お母さんが何人も”の部分に一路も石丸氏も吹き出し「名言や!」「お母さんの顔が浮かんだ!」と、けいこ場の雰囲気を感じさせるような一幕も。そんな末澤へ、一路は「初めて会った時から、とにかく真っ直ぐで純粋で、台本をもらった時からフランツにぴったりだなと思って。石丸さんの導きもあったとは思うんですけど、私達が後からおけいこに入ったときに、すでに末澤くんのフランツができあがっていたんです。もうこれはすごく楽しみだなって。私達大人チーム出会った印象のままのフランツですね」と、役作りもしっかりしていることをたたえていた。

 続けて、石丸氏の演出を受けてみて、末澤は「すごい丁寧にマンツーマンでけいこをして頂いて。僕自身初リーディング公演だったので、作品の真髄を伝えるためのイントネーションの矯正がすごい大変でした。関西なんで、もう本当に関西弁がなっかなか抜けなくて(苦笑)。イントネーションを直す部分が多すぎて、僕の中で1番必死だった部分かもしれませんね」と、苦労話が出てきていた。

 逆に石丸氏は末澤へ「初めて会ったときは、『よし、ここからかスタートだな』と、思ったんです。たくさんの課題を課しました。この作品はリーディングとはいえ、ハムレット並みの量をしゃべりますから、その言葉に耐えるだけの発声期間としてプレけいことして1ヶ月半前から始めたんです。その間、ずっと信じてトレーニングし続ければ、必ず変わっていく。どんなに忙しくても毎日声を出し続けようと伝えて、1回目のけいこが終わり、2度目に会ったときに、明らかに変わっていたんです!どれくらい努力してきたかというのは私の経験からいうと、彼はとっても頑張ってきたというが分かりました。私はそれに答えようと。長らく俳優をやってきた経験値の高い俳優、名優と付き合うように、どれだけ深い物語がここに埋まっているのかを、彼と事あるごとに話を続けてきました。それが、分かりましたという顔をするんです。すぐにはできないんですけど、でも、何かが動き出して、きのう通しげいこをして、きょうゲネプロになったんですけど、また変わってました。だから本番でもどんどん変わっていくと思います!そういう手応えをいま感じています」と、末澤の努力を惜しまない姿とポテンシャルの高さを熱弁。これに末澤も神妙に聞き入っていた。

 ほかにも、ジャニーズの先輩たちや後輩たちもいない舞台へ「いままでは屋良(朝幸)くんとか浜中(文一)くんがいてサポートしてくれている部分があったので不安でした。ですが、けいこをしているうちにみなさん良くしてくれますし、不安はなくなってすぐ楽しみになってましたね」と、プレッシャーはないよう。ちなみに『Aぇ!group』のメンバーたちが観劇へ来るのかへ「(草間)リチャード(敬太)は『行けたら、行く』と言っていましたけど、ほかのメンバーはスケジュールが空けば来てくれると信じています」とのことだった。

 そして、末澤から「リーディングというものを観たことがない若い人たちも多いと思います。僕もそうだったので。でも、軽い気持ちで生で劇場に観に来てもらえれば、楽しんでもらえると思います」と、呼びかけていた。

 リーディングシアター『キオスク』東京公演は25日から29日まで東京芸術劇場 シアターイーストにて、兵庫公演は2020年1月18、19日に兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて上演!

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