加藤シゲアキ 小説「オルタネート」で“高校生活”満喫!発売タイミングへ深い思慮や関ジャニ∞・丸山に取材、告白シーンは「本当に告白する気持ち」だったとも

加藤シゲアキ 小説「オルタネート」で“高校生活”満喫!発売タイミングへ深い思慮や関ジャニ∞・丸山に取材、告白シーンは「本当に告白する気持ち」だったとも3

 アイドルグループ『NEWS』加藤シゲアキ(33)が21日、東京・新宿の新潮社内で小説『オルタネート』(新潮社)刊行記念トークイベントを前にメディア向けに囲み会見を開いた。

 『NEWS』として活動の傍ら、2012年1月に『ピンクとグレー』で作家デビュー。以降、『閃光スクランブル』、『Burn.-バーン-』、『傘をもたない蟻たちは』、『チュベローズで待ってる(AGE22・AGE32)』を上梓し、今年3月には初エッセイ集『できることならスティードで』を刊行と、アイドルと作家の二足のわらじで活動していることでも知られる。

 本作『オルタネート』は加藤が初めて文芸誌に連載した長編小説。高校生限定のマッチングアプリが必須となった現代。東京のとある高校を舞台に、3人の若者の運命が描かれている。

 本作へ加藤は、「いつもの作品以上にかかわらせて頂いて、表紙をどうするのか、装丁をどうするとか、アイコンっぽいものを作らせて頂いたりもしましたし、プロモーションビデオを作らせて頂きましたが自分で企画書を書いてオファーしたり、プランナーを雇う形でプロジェクトからやらせてもらいました」と、より自分の作品としての気持ちが高まったという。

 マッチングアプリを使うというアイデアは「『NEWSな2人』という番組で結婚されたカップルのお話を聞くところがあって、マッチングアプリで素敵だと考える方や、リスキーで大丈夫と考える方など、いろんな意見が生まれる題材だなって思って。高校生って、社会の狭い枠のなかでも、いろんな人と付き合いたいという気持ちがあると思って」と、膨らませていったという。

 実は加藤にとって「これまで高校生、とくに女子高生を書いたことなかったので、苦労しました」というが、「書き始めたのが31歳のときでしたけど、この先、どんどん色あせてくると思ったので、書いたんです。でも書いている間に、高校生のときのことを思い出していって」と、書いている間に乗ってきたのだとか。さらには、「高校1年生で『NEWS』としてデビューしたので、高校生を追体験するような楽しみのような気持ちでした」と、本作によって、“高校生活”を満喫したとも話していた。

 そんな本作はとくに大々的に取材などはしていないそうだが、「唯一やった取材は、『関ジャニ∞』の丸山(隆平)くんがドラムセットを買ったという話をしていて、それを聴きに行きました。体の動きや、ドラムの音の鳴り方、それとチューニング専門にしているドラムを愛している人たちの手つきは参考になりました」という。ちなみに、丸山は加藤のファンだそうで、毎作出るたびに読んでくれている読者だそうだが、「今回はまだ読んでもらってないです。『発売したら買う!』と言ってくれていたので、『発売されたよ』と連絡を入れようと思います」と、のことだった。

 さらに本作を作るために、仕事をしながら休日は就寝ギリギリまで書き10時間書き続けたという日もあったというが、「30歳くらいになると目に来るので目に来たら休もうと思いました」と、苦笑いしたり、「照れくさいところもあるんです。いままで避けてきた恋愛シーンとか、本当に告白する気持ちで書いてて、そのシーンを書いているときはずっと照れくさい気持ちで書いてました」と、作成時の心情を語ることもあった。

 そうして出来上がった本作だが、新型コロナウイルス禍という状況もあり、「コロナ禍で書くべき作品か悩みましたけど、学校に行けないことで悩んだ方もいらしたと思うので、学校生活の良さや楽しみ方、希望に溢れたものになるのでは、今必要なのではと思いました」と、このタイミングでの発売も深い思慮があったことを窺わせた。

 そして、「3年ぶりの小説で、今まで苦しい部分や葛藤を描いてきましたが、読んだ方が詠み終わった後に少しでも上を見あげられるような希望に満ちた作品なったなと思います。高校生の話ですけど、男女問わず、老若男女問わず、読んで頂けたら明日の足取りが軽くなるものではないかと思います」と、メッセージを寄せていた。

 小説『オルタネート』は1815円(税込)で発売中!

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