佐藤二朗監督で山田孝之主演の映画「はるヲうるひと」公開が2021年6月に!石橋貴明に「ごめんなさい」なワケとは?

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 俳優・山田孝之(36)主演で、佐藤二朗(50)が原作・脚本・監督を務める映画『はるヲうるひと』(配給:AMGエンタテインメント)の公開が2021年6月となったことが10日、発表となった。

 本作は佐藤が主宰する演劇ユニット『ちからわざ』にて2009年に初演。14年に再演された人気舞台を佐藤が5年かけ映画として完成させた。主演の山田をはじめ、仲里依紗、今藤洋子、笹野鈴々音、駒林怜、太田善也、向井理、坂井真紀が出演し、佐藤も俳優としてもクレジットされている作品だ。

 佐藤監督いわく“架空の島の売春宿で、生きる手触りが掴めず、死んだ様に生きる男女が、それでも生き抜こうともがく壮絶な闘いのおはなし”となっており、“人はなぜ笑うのか?”がキーワードとなっている。

 本来なら今年5月15日公開予定だったが、4月に新型コロナウイルスの感染拡大防止および観客の健康と安全を第一に考え、公開を延期していた。その延期期間に2019年度第35回ワルシャワ映画祭の1-2コンペティション部門(長編監督2作目までの部門)に正式出品に続き、第2回江陵国際映画祭(2020年11月5-7日開催)にて最優秀脚本賞を受賞している。

 この受賞へ佐藤監督は、「韓国の江陵国際映画祭で最優秀脚本賞を頂いた。言うまでもなく、役者は『演じる』のみに執心するのがよい。当然のことだ。しかし僕にはどうしても『演じる』欲求とは別腹に『書く』欲求がある。役者ゆえ『書く』欲求は捨てるべきだと考えた時期もあった。しかし『お前は書いていい人間だ』と背中を押してくれた人が何人かいた。その人たちや、『何度読んでも魂が震える』と主演を受けてくれた山田孝之、日頃はわりと辛口(笑)なのに『このホンは面白い』と真っ直ぐに僕の目を見て言った坂井真紀、『このホンをつまらなく撮ったら僕の責任』と言ったカメラマン神田創らに、ほんの少しかもしれないが報いられた気がする。役者界隈の賞で、頂いた唯一の賞がNG大賞のみの僕が、まさか異国の地で最優秀脚本賞を頂けるとは思いもよらなかった。そして石橋貴明さんとの対談で『賞なんていらない!』とカッコつけて言ったが、石橋さん、ごめんなさい、頂いたら頂いたで、嬉しいもんですね、賞」と、受賞までの気持ちや受賞後への思いも語っている。

 映画『はるヲうるひと』は2021年6月よりテアトル新宿ほか全国ロードショー予定!

 ■STORY
 その島は、至るところに「置屋」が点在する。本土からは日に二度連絡船が出ており、客の往来の足となっている。住民たちはこの閉塞された島で一生を過ごす。女は客から「外」の話を聞いて思いをはせる。男は、女たちのそんな「夢」を一笑に附して留まらせる。ある置屋にその「三兄妹」はいた。長男の哲雄は店を仕切り、その凶暴凶悪な性格で恐れられている。次男の得太は哲雄にこびへつらい、子分のようにしたがっている。長女のいぶきは、長年の持病を患い床に伏しいてる。ここで働く4人の個性的な遊女たちは、哲雄に支配され、得太をバカにして、いぶきに嫉妬していた。女を売る家で唯一女を売らず、それどころか優遇された箱入り娘。しかも、いぶきはだれよりも美しかった。その美しいいぶきを幼少から見守り寄り添う得太であった……。

 ※記事内画像は(c) 2020「はるヲうるひと」製作委員会

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