早見沙織水に溺れる芝居でバナナマンはじめ会場大爆笑やReoNaのただただ可愛い一面、TRUEの後悔などさまざま披露！「超次元音楽祭」DAY2でRoselia、Aqoursと魅了

　『オダイバ!!超次元音楽祭-ヨコハマからハッピーバレンタインフェス 2021-』DAY2公演が14日、神奈川・横浜MMアリーナで開催されReoNa、TRUE、早見沙織、『Roselia』、『Aqours』が競演で魅せた。

　『オダイバ!!超次元音楽祭』は、アニメやゲーム、インターネットから生まれる音楽、そしてそれを取り巻くファンの熱狂を届けたい！という思いのもと、「2次元も、2.5次元も、3次元も…垣根を取っ払い、次元を超えてひとつになろう！」というコンセプトで誕生した音楽番組となっている。2020年正月に特番としてフジテレビ地上波にて放送され、反響を巻き起こし、第3弾となる今回は、ついにオダイバを飛び出し初のアリーナ開催が決定。今回は会場でのリアル観覧だけでなく、オンライン視聴も楽しめるものとなる。

　この日のトップバッターで登場したのはReoNa。赤いサイリウムに包まれる中、ピアノの旋律が聴こえたかと思うと、ステージ中央にReoNaが姿を見せ、楽曲『怪物の詩』を歌い終えると、「私にとっての出会いはあなたはお歌でした」と、TVアニメ『ハッピーシュガーライフ』EDテーマの『SWEET HURT』を披露。続けて、しっとりとした楽曲『虹の彼方に』を響かせ、「魂に形ってあるんでしょうか。それは、尖っているんでしょうか。それとも柔らかいでしょうか。私の持つ魂と、あなたの持つ魂、一体違いはあるのでしょうか。最後まで、あなたに、届きますようにと、『ANIMA』を歌唱し、「ReoNaでした。じゃあな！」と、余韻を残して降壇した。

　2組目は白いドレス姿のTRUE。『Sincerely』、『WILL』では、タイアップの『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の映像が流れ青いサイリウムに包まれる中、1言1言詩を届けるように歌い上げ、『WILL』では、圧倒的な声量で会場中に声が響いた。このエモーショナルな歌いだしに、会場にはさざなみのような拍手が起こりMCへ。

　「お久しぶりですTRUEです。楽しんで頂けているでしょうか。こうやってアニメの絵を背負いながら歌える喜びというのをあらためて感じております」と、ニコニコと心境を語ると、3曲目はメロウな雰囲気があった前2曲から一転して突き抜けるような爽快感のある歌唱を見せることに。『Another colony』歌唱終わりのトークでは「1年半ぶりの有観客のフェスです。そんなことを考えてたら、ありったけの思いをぶつけようと思ってて、きょうは声が枯れても良いやと思うくらいの気持ちでした。今日のこのステージを作って、手拍子したりサイリウムを作ったり、やっぱ『音楽って最高よね』、『アニソンって最高だよね』というのを覚えていたいと思います」と、気持ちを伝えた。

　そして、『DREAM SOLISTER』を歌い出す直前、「みんなで心を1つに音楽するぞ～！」と呼びかけると、観客たちは黄色のサイリウムに色を替え、観客たちがクラップをいれる。そんな観客たちの気持ちに応えるように、TRUEも熱唱してみせた。

　3組目は、バレンタインに合わせたという赤衣装の早見沙織。『Jewelry』から歌い出し、ジャジーな感じの『yoso』を歌い上げた後に、有観客の会場を見回し「数々の方とつながれて嬉しいです。私自身もこうして生の場で歌わせて頂くことが久しぶりなので、どんなことになってしまうんだろう、どんな気持ちになるのかなと思っていたんです。けど、みなさんお1人お1人がいろんなことを考えながら観てくださっていると思うんですけど、ここから歌うセットリストは自分の未来に向かって歩んでいく、そんななあなたの背中をそっと押せればいいなと思って持ってきました。聴いてください」と、『ESCORT』、『夢の果てまで』、『garden』と立て続けに披露していた。

　ここで、『バナナマン』とアーティスト陣のトークコーナーへ。超次元音楽祭に初参加というReoNaと早見に重点的に話題が振られていくこととなり、早見へは声優としての話題が振られることに。「エネルギーをすごく使ったのは、水で溺れたりとかというシーンがあって。実際に水は使えないので……」と、指で口を触りながら溺れている感じを出す技術を披露。すると、設楽が水の上に出たり溺れたりということを繰り返してほしいと無茶振りをしたが、これをしっかりやりきったうえ、ハンバーガーを食べているという設定まで付け加えたが、これも完璧にこなす姿が。ついには、告白するようなシチュエーションの大喜利になった際に、再び水に溺れる芝居をしだして会場を爆笑させていた。

　一方、ReoNaは、“絶望系アニソンシンガー”という異名があるが、『バナナマン』はReoNa本人が絶望しているのかと質問。これに、「そういうわけではなくて、絶望している方に寄り添えるように」と、実は“寄り添い系”と説明。ちなみに、ReoNaは雰囲気満点な声を出していることから『バナナマン』から「消えそうなぐらいの声だね」と振られると、「日常生活で、驚いたときとかもあまり声が出なくて。ゴキブリが出た時とかでも、無言で対処しようとするタイプです。1度転んだことがあって、無言で転んだから前を歩いていたマネージャーさんからは、倒れたと思われて」と、苦労もしているのだとか。

　さらに、ReoNaへ怒ったりすることはないのかと質問が。「怒るんですけど……」と声を張ったが、ただただかわいいだけの結果となり、ちょっとうるさいお店で声を張るときも実演してもらうこととなると、やっぱりかわいい感じで、観客たちを魅了。

　続けて、『次元を超えるレベルでこだわっていること、ハマっていることは？』という質問が出た際にTRUEは髪型をずっと変えずに活動しているこだわりを話し、同じく髪型を替えないで活動している日村勇紀を「リスペクトしています」と話すことも。

　また、TRUEには後悔していることもあるそうで、「もともと仮歌というアーティストさんにこうやって歌ってくださいというお仕事をしていたんです。いまのレーベルの方々から声がかかってデビューが決まったので名前を決めることになったんですけど、何案かあるなかで、プロデューサーの方がTRUEはどうだろうと言われて決めたんです。けど、TRUEだと、エゴサーチができない！と思っって。探しても英語のつぶやきばかりになってしまって。検索しにくいことに気づいて、いまちょっとだけ後悔してます」と、笑いながら話しつつ、「でも日村さんをリスペクトしているので、最近は少しずつ浸透してきたので続けていきたいです」と、抱負を語っていた。

　その後、『Roselia』と『Aqours』のステージと続き、会場のテンションも高まるなかで終演を迎えていた。

　■セットリスト
　○ReoNa
　M1：怪物の詩
　M2：SWEET HURT（TVアニメ『ハッピーシュガーライフ』EDテーマ）
　M3：虹の彼方に（TVアニメ『ソードアート・オンラインアリシゼーション』挿入歌）
　M4：ANIMA（TVアニメ『ソードアート・オンラインアリシゼーション War of Underworld』）

　○TRUE
　M1：Sincerely（TVアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』OP）
　M2：WILL（アニメ『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』主題歌）
　M3：Storyteller（TVアニメ『転生したらスライムだった件』第2期OP）
　M4：Another colony（TVアニメ『転生したらスライムだった件』ED）
　M5：DREAM SOLISTER（TVアニメ『響け！ユーフォニアム』OP）

　○早見沙織
　M1：Jewelry（TVアニメ『カードキャプターさくらクリアカード編』ED）
　M2：yoso
　M3：ESCORT（TVアニメ『赤髪の白雪姫』OP）
　M4：夢の果てまで（『劇場版はいからさんが通る前編～紅緒、花の17歳～』主題歌）
　M5：garden

　○Roselia
　M1：BRAVE JEWEL（7thシングル『BRAVE JEWEL』表題曲）
　M2：Neo-Aspect（1stアルバム『Anfang』収録曲）
　M3：ONENESS（4thシングル『ONENESS』収録曲）
　M4：BLACK SHOUT（デビューシングル『BLACK SHOUT』表題曲）
　M5：FIRE BIRD（9thシングル『FIRE BIRD』表題曲）

　○Aqours
　M1：Fantastic Departure!（Aqours 6th LoveLive! ドームツアーテーマソングCD 表題曲））
　M2：Deep Resonance（『Shadowverse×スクフェス』コラボソング）
　M3：君のこころは輝いてるかい？（1stシングル「君のこころは輝いてるかい？」表題曲）
　M4：恋になりたいAQUARIUM（2ndシングル「恋になりたいAQUARIUM」表題曲）
　M5：HAPPY PARTY TRAIN（3rdシングル「HAPPY PARTY TRAIN」表題曲）
　M6：未体験HORIZON（4thシングル「未体験HORIZON」表題曲）
　M7：Future flight（ベストアルバム「Aqours CHRONICLE (2015～2017) 収録曲」）