アニメーション『アイの歌声を聴かせて』（監督：吉浦康裕／配給：松竹）土屋太鳳ファンクラブ限定特別イベントが12日、東京・新宿ピカデリーで開かれ主人公・シオン役の土屋太鳳（26）、吉浦監督（41）が登壇した。
本作はアニメーション『イヴの時間』、『サカサマのパテマ』を手掛けた吉浦監督最新作。AIと人間の関係をテーマに、高校生の少年少女たちが織りなす群像劇を描写している。土屋はちょっとポンコツなAIの主人公・シオン役を演じており、劇中では楽曲なども披露。もう1人のヒロイン・サトミを福原遥、幼馴染のトウマを工藤阿須加が演じ、声優・興津和幸、小松未可子、日野聡、大原さやか、浜田賢二、津田健次郎がキャスティングされている。
シオンと同じセーラー服衣装で登場した土屋。「現在26歳になりました。けれどもシオンリスペクトということで子の衣装を選ばせて頂きました。2年前に高校生役を卒業させて頂いたのですが、きょうはファンクラブということで制服を着ようと」と、ファンへのサービス精神からだったそうだが、「マスコミの方が入ると知らなかったので」と、赤面していた。
この日は、イベント開始前に、土屋が歌う劇中曲『ユー・ニード・ア・フレンド～あなたには友達が要る～』も流れていたが、この収録へ「めちゃくちゃ大変でした！デモを聴いたときにこれは、私にできるんだろうかと思いました。コロナ禍になって歌を録り始めたんですけど、歌の先生と対面でできず厳しいところはあったんですが、歌っていると曲と歌詞が体に入っていって、自分も励まされたんです。作詞・作曲をしてくださった方に素敵な曲をありがとうございますと言いたいです！」と、楽曲にパワーをもらったという。
この日はファンクラブイベントということで、ファンから事前に募集した質問に答えていくことに。ここで、元気を出したいときに聴いている曲は？との質問には「元気を出さないといけないとき、踏ん張らないといけないときによく『宙船』を聴いてます。それと『ユー・ニード・ア・フレンド』も聴いています。本当に私にとっても奇跡の歌なんです！」と、元気を出したいときのヘビーローテーションにも入っているようだった。
さらに、シオンと土屋自身が似ている部分と似ていない部分は？という質問に以前のイベントで答えていた給湯器の音声などを参考にしたと話しつつ、似てる部分として「力強いところ、すぐ歌うところ、大切な家族とかにすぐひっついちゃうところはすごく似ているのかなと思います」といい、逆に似てない部分は「シオンが勉強ができるところ」と苦笑い。
そんな話をしていると吉浦監督からは「キャスティングのときに、土屋さんのドラマを拝見して、普段の立ち居振る舞いが別の次元にいらっしゃる感じがしたんです。それでお願いしたことがあって、僕にとってシオンは土屋さんそのものという感じがしています」と、ピンと来るものがあったと明かしていた。
さらに、今後ロボットやAIに挑戦したい？との質問に土屋は「シオンは実写化は可愛すぎるんで難しいな……」と苦笑いしつつ吉浦監督へ「どういうAIがいいですか？」とパス。これに吉浦監督は「戦うロボットかな」というと、その場でシャドーボクシングのようにジャブを繰り出す一幕もあり楽しげな様子を見せていた。
そして、土屋から「予告でシオンがサトミに『いま幸せ？』って聞くんですけど、この作品のPRを通して『いま幸せ？』って本当にたくさんの方々が言ってくださるんです。本当にその言葉を大切に、支えてきて頂いたので、セリフを応援してくだる方への想いを込めさせて頂きました」と話したり、「監督が完成披露のときに観て頂いていただいて完成すると言っていましたが、観ていただいて受け取って頂けたらと思います」と、メッセージを寄せていた。
アニメーション『アイの歌声を聴かせて』は29日より全国公開予定！
