アイドルグループ『Hey! Say! JUMP』の山田涼介が16日、東京・丸の内ピカデリーで映画『鋼の錬金術師 完結編』（監督：曽利文彦／配給：ワーナー・ブラザース映画）舞台あいさつ付き完成披露試写会を本田翼、本郷奏多、渡邊圭祐、栗山千明とともに開いた。
漫画家・荒川弘氏が2001年から10年にかけ月刊『少年ガンガン』で連載し人気となった“ハガレン”の略称でも親しまれている『鋼の錬金術師』。昨年連載20周年を迎え新プロジェクトとして5年ぶりとなる実写映画が発表されており、今回は5月20日公開予定の映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』と6月24日公開予定の映画『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』の2部作で原作の最終話まで描き切る。山田は主人公エドワード・エルリック役を演じるとともに本田をはじめ、ディーン、蓮佛、本郷らが続投。新キャストに、内野聖陽や新田真剣佑、舘ひろし、渡邊、黒島結菜、栗山、山田裕貴らも起用されている。
上映後に登壇したキャスト陣。役作りのこだわりへ「前作になかったエドの（前髪の）触角にこだわって作って頂きましたね」と振り返る。
続けて、キャスト陣が何かしら劇中のキャラクターに寄せてきたという話が司会から振られることに。すると、本田は自身が演じたウィンリィ・ロックベルの衣装のような格好をしており「現代版ウィンリィを意識しました」と話す。山田といえば胸元の赤いハンカチというワンポイントを意識したそうだが、「本田さんがこんなにガチでウィンリィに寄せてくると思ってなくて、この質問やめてくれないかなというのが正直なところです」と、心情を明かして会場を沸かせたり「赤いマントは？」と迫る本田に、山田はタジタジになりながら「この時期は暑いと……」とポンポンと会話を繰り広げることも。ちなみに本田のウィンリィ意識の衣装へ山田は「素敵ですよ、むしろ」とたたえていた。
ハガレンとの出会いはいつ？という問いかけに、山田は「周りが読んでいて、僕も観始めて。こんな面白い漫画があるんだって。それが大人になってこうして実写化という形で再会して……。自分でいいのかという不安があったはあったんですが、僕が断ったらほかの誰かがエドをやるというのが、悔しかったのでやらせていただきました」と、オファーを受けた時にまで話を遡っていた。
さらに、本作でイチオシキャラや注目ポイントへ山田は「えー、イチオシは難しいな……イチオシですか……」と選びあぐねる姿を見せつつ、「僕は1番側に居させて頂いていた、内野聖陽さん演じるホーエンハイムかなと思いますね」と挙げる。内野のどんなところに目を引かれたのかへ、「内野さんはこの作品出演が決まってから原作を読まれたというのですが、アニメと原作のイメージのまま、その場にいてくださったんです。内野さんと（演技で）キャッチボールをするときも、『（エドは）息子なんだからもっと来いよ！』と、ハッパかけて頂いて、『くそオヤジ！』と言ったり、現場でキャッチボールできたので、それが楽しくて」と、心情を明かしていた。
原画を披露する山田
この日、“ハガレン”愛あふれる山田が私物の原作者・荒川弘氏サイン入り原画とアルフォンス・エルリックの人形を持参することに。原画の方は、漫画原作にはないシーンを荒川氏が描き下ろしたものだそうで、その大きさから「元号発表みたいになってます？」とネタを挟みつつ、「家宝というか宝物として飾っています」というほど愛着があるといい、一度裏に下げようとしたスタッフにも思わず、「盗まないでください！」と、言ってしまうほどだった。
中盤には映画『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』の約10分ほどのフッテージ映像も公開され、本田は「これってCGだったの！？と、聞いてしまうくらいのクオリティでした」と息を呑んだといい本郷も「格好良かったです」。山田は「撮影のときを思い出しながらで、このシーンどこで撮ってたっけって」と、頭によぎるものが多かったそうだ。
イベント終盤には原作者の荒川弘氏からのサプライズコメントが寄せられ、山田へは「演技の感情の幅が広がってとっても魅力的でした」と語ったり、本田の演技に思わず涙したとも明かされていた。
最後に山田から「最後の最後まで原作のまま描ききっております。原作ファンの方も、まだ『鋼の錬金術師』を見たことがない方も、最後まで見て頂ければ魅力に触れられるかなと思っています」と、メッセージを寄せていた。
映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』は20日より、映画『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』は6月24日より2部作連続公開予定！
※「鋼の錬金術師」過去記事
・山田涼介「鋼の錬金術師」現場スタッフから相当の信頼を得たエピソードも！本田翼から「チビ」扱いや本郷奏多から「完璧」ディーン・フジオカからは「すごく男になった」
・ディーン・フジオカ「鋼の錬金術師」撮影現場で塾開講を山田涼介が証言！？「自分が地味だなと思っちゃって」と言わしめる結果となったワケとは？
・山田涼介「公開が待ち遠しい」！映画「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー」新田真剣佑演じるスカーと対峙本編映像解禁
本田とポンポンとやりとりを繰り広げることも