藤田玲と佐藤流司ボケ倒しなだぎ武「真面目にせいや！（笑）」

　俳優・藤田玲（33）、佐藤流司（27）が3日、東京・シネマート新宿でW主演映画『アウトロダブル』（監督：西海謙一郎／配給：AMGエンタテインメント）公開記念舞台あいさつを中村太郎（25）、高橋怜也（26）、なだぎ武（51）、西海監督とともに開いた。

　2017年に藤田主演の映画『ボーダーライン』、18年に藤田主演『ダブルドライブ‐狼の掟‐』、佐藤主演『ダブルドライブ‐龍の絆‐』がぞれぞれ公開。アウトロー役に挑む新世代のピカレスク・ムービーで好評を博した。

　上映後に拍手に迎えられて登壇したキャスト陣。佐藤は「朝からカフェインをばりばりにとってきましたので、いまバッチバチな状態です」と、準備は万端といった様子や、中村は、「先輩たち怖いですけど話したいと思います」といった、藤田と佐藤をざわつかせたり、なだぎが「2.5次元俳優のなだぎ武と申します」と、お茶目なあいさつで沸かせるなど、さっそく場内を熱気に包んだ。

　これまでにシリーズを通してアベル役を演じてきた藤田は、“最終章”と銘打つ本作へ「仲間が増えて、最後まで演じられたのは嬉しかったですね。2作目からは流司が出てくれて、アベルの人間の深みが出て、若手も出てくれて、そして、なだぎさんに出て頂けたので、箔が付いたかなと思います」と、感慨深げ。

　佐藤は、本作へ、「アウトローな雰囲気も好きだし、今回みたいに、前よりカラッとして、単純に話が面白いというのもよくて。スムーズに引っかかりなくお芝居できた感じです」と、感想を語ったり、アベルのバディ・純也を演じてきて、「アドリブも多めに入れていましたし、アベルが人間らしくなってくると、こちらも接しやすくなるというか。純也もこの作品までの間に、アベルに殴られて強くなってきたんだろうなって感じているんです。これまで、失神していたのに頭突き仕返すくらいの感じになっていて。バックボーン的な部分も2人の関係性を見せられたのではないかと思いますね」と、しみじみ。

爆笑連発のイベントに

　本作では、なだぎが奇抜な行動をとる“名シーン”があるそうだが、佐藤はそのシーン撮影直後に、「音声入ってないですけど、『この人おかしい……』と言ってたんですけど……」というと、なだぎは「俺は台本通りやっただけだから！共演者を笑かさないとモチベーションが持たないと思いながらでした」と、そこは強調。西海監督としてぇあ、「笑いながら撮っていました。あまりテイクを重ねちゃうと、面白さが削がれちゃうので」と、裏話を披露した。

　藤田と佐藤による共作の楽曲『BOND』が本作主題歌にもなっているが、「最終章ということで2人で書こうとなってでも、時間はなかったので1日でパッと書きました。2人で書いた歌詞を見てもらえれば、この作品もさらにエモく楽しんでもらえると思います」というと、佐藤は、「お互いがお互いのことを歌詞にしていて、僕は2人と純也目線で書いています」と、込めた思いを。そこから佐藤が同楽曲のタイトルが「『ポンポンピンピンパンケーキ、ネギトロ軍艦大盛りで』（聞いたまま）と曲名は2択で」とボケをかましだし、なだぎが「なんの話やねん！真面目にせいや！（笑）」とツッコんで、場内は爆笑の渦に包み込まれていた。

中村へ無茶振りも

　ほかにも、くしくも本作公開日の2日に26歳の誕生日を迎えた髙橋へ無茶振り。そこから中村へも無茶振りが“飛び火”したが、中村が目を輝かせながら、「待機場所の神社がキレイでした」と爽やかな笑顔を浮かべたものの、なだぎが「お前、ようそのエピソーっどで刀抜けたな！！」と激しくツッコんで場内は大爆笑だった。

　そして、佐藤によるためになるうんちくを挟んでは藤田から「最後にふさわしい現場だったと思います。この映画をこれからもよろしくお願いします」と、メッセージを寄せ締めくくっていた。

　映画『アウトロダブル』は公開中！