AKB48牧野アンナプロデュース公演の舞台裏がアツい!約30分会見し続けメンバーたちに「頭を抱えた」から「大丈夫」になるまでの“意識改革”とは?

 アイドルグループ『AKB48』が17日、東京・秋葉原のAKB48劇場で『牧野アンナプロデュース「ヤバいよ!ついて来れんのか?!」』公演の公開ゲネプロを開き、その仕上がり具合をメディア向けに披露し、その舞台裏などが本音で明かされるものとなった。

 今年4月3日にSHOWROOMにて発表したAKB48劇場の新公演。そのタイトル通り振付師・牧野アンナ氏がプロデュースするというものだが、牧野氏といえば、安室奈美恵や女性ダンスグループ『MAX』の大元となった『SUPER MONKEY’S』のメンバーということもさることながら、『AKB48』へも『ヘビーローテーション』、『フライングゲット』、『ポニーテールとシュシュ』といった代表曲などさまざまな楽曲で振り付けなども手がけている。

 1曲目は『恋愛総選挙』から幕開け。序盤から『12月のカンガルー』『ホライズン』と動きの多い曲を連続させるなどハードな選曲で、メンバーたちの息をもつかせぬ気迫のパフォーマンスにメディア席も熱気にあふれる。中盤のユニットコーナーでは、各メンバーがよりクローズアップされた振り付けなどでアピールで魅せ、アンコールは『未来とは?』、『次のSeason』と今後のメンバーたちの可能性を感じさせるような構成で、ラストの『旅立ちのとき』は余韻の残るようなものとなった。

 終了後、牧野氏を交えた西川怜、込山榛香、下口ひなな、武藤小麟、湯本亜美、久保怜音、山邊歩夢、佐藤妃星、達家真姫宝、村山彩希、横山結衣、吉川七瀬、佐藤栞、行天優莉奈、山根涼羽、長友彩海の17人で囲み会見に臨んだ。

 まず、牧野氏へ今回のプロデュース公演を受けた経緯から語り始める。「大変そうだったので」「ファンの方からはすごく仕上がった気合の入った公演にすることを果たして自分がそこまでモチベーションを持てるのかということでちゅうちょしました」と、最初は断ったという牧野氏。

 そんなプレッシャーがかかるなか引き受けたそうだが牧野氏は「最初見たときに頭を抱えました。もうちょっと楽に行けると思って引き受けてみましたけど、これは本気で行かないとダメだと」と、厳しいセリフも飛び出し、これにメンバーたちも悲鳴のような苦笑いを浮かべる。そこで牧野氏も「私自身も心も体も頭も全力で彼女たちに向かっていかないと自分自身が納得できる公演が作れないと思ったのと、やる以上はただ全力でパフォーマンスするだけではなく、AKB48に影響を与えられるような公演に、ファンの方の胸を震わせる一生忘れられないような記憶に残る公演。そして彼女たちが誇りに思える、この公演をきっかけに、彼女たちも変わりたい……変わっていく道筋をつけるような公演にしました」と、理想を掲げたという。

 そのため公演タイトルも「『ヤバいよ!ついて来れんのか?!』と、私が彼女たちにケンカを売りました。それで私の地獄の特訓を受けた彼女たちが、ステージ上でお客様に向かって“ヤバイよ!ついてこいよ!”という気持ちにさせるような、初日がピークではなく、ここから先彼女たちがパワーアップしていくようなことをテーマに掲げて挑みました」と、気持ちを現したものに。今回のメンバー構成へ牧野氏は「スケジュール的なこともありましたし、変われる可能性を持っている子たちということなどでいろいろリハーサルして頂いて、そのなかから選びました」と、メンバーたちを目を細めて見回した。

 牧野氏が“地獄の特訓”と言った通り、ゲネプロ公演中のMCで、この日がついに迎えられたということに涙するメンバーも数人現れるほど。「彼女たちに対してまず本気になるということを知りなさいと伝えました。本気になって一生懸命やった積み重ねの先に本当に楽しいっていう達成感が待ってるので、1番は自分自身を超える。彼女たちは自分自身でいろんな悩みを抱えたりとか、どう頑張っていいか分からないからもがいている子たちが多くて、自分で自分を諦めていると私の目には映りました。ですから自分はもっとできるんだと信じて、もう無理だと思う自分を日々超えていくということをテーマにしました」と、けいこ期間はとにかくスパルタだったことを伺わせる。

 それは前日16日に至ってもそうだったようで、牧野氏は「『リハーサルする必要ない、こんなひどいの』と言って1回出たんです。結局、彼女たちは私のOKをもらうためにやってる。私が怖ければやるし、笑ってれば大丈夫なのかなって安心するし。でもそれだと私が見ている初日はたぶん大丈夫ですけど、その後が緩んじゃうので、彼女たちが目標を持ってここに行きたいんだって強い思いを持たないといけない。その前にミーティングさせていたときも、同じようなことしか言わない。それじゃ無理だなと思ったので、彼女たちが本音で自分の思いをぶつけあって自分たちでみんなでここに行くというような結束力が必要だと思ったので、リハーサルが終わった後に『とにかく吐き出せ!』と言いました。あおりまくって、私自身がリハーサルを観た中で本気を感じるのは村山だけだと言いました。そこで村山に私がいなくなっても緩んだりしたら、あなたが引っ張らないといけないんだと言って、村山を中心にみんなで話し合いをしていました」と、“意識改革”を促すものとなったという。

 その結果、本日の朝になって、「そこでいろんな本音が飛び出て、それで今朝来たら、自分たちでリハーサルを進めて、全然意識も変わっていたし、緊張感も違っていました。私が一言いうと“ちょっとうるさい!”というくらい(笑)。それぐらい自分たちでこうしたい!こうしていくんだ!!っていう気持ちが伝わってきたので、その時点で大丈夫かなと感じました」と、思い描いたものが完成したようだった。

 そんな牧野氏の熱い思いがこもった厳しい特訓を受けてのメンバーたちの反応として、1番泣いていたという達家は「人生で怒られることがなかったので、アンナ先生が怒ってくれたのは嬉しいですし成長できたと思います。でも、もういいです(苦笑)」と、牧野氏を前に臆することなく本音も。

 さらに、牧野氏は隣にいた込山へ「私にケンカ売ったよね(笑)」と、ほほえみかけると込山は苦笑い。込山は「最初先生に怒られないためにやってるという雰囲気がすごく嫌で、先生のためにステージをするんじゃないし、先生のために練習しているんじゃないのに、なんでこんなに先生の顔色を伺わないといけないんだと思っていたんです。でも、先生のツイッターの思いとか1対1でお話をさせて頂いたときにファンの方に届けるために、私達の足りないところとか気づいてないところをこんなにぶつかってくれているんだと思って、この公演に対する思いが先生とぶつかったおかげで、180度変わりました」と、気持ちが変わったという。

 込山と牧野氏の“バトル”は具体的に『ナットウエンジェル』のけいこの際に起こったといい、牧野氏もそのときの込山の表情を再現。これにはメンバーたちも大爆笑で、込山は「本当に反省しております!」と、頭を下げっぱなしと、そのぶつかりもいい思い出になるようなところで着地したよう。牧野氏は「AKB史上私にケンカを売ってきたのは初です(笑)。反省して謝ってきたけど絶対に嘘だと思ったので、次のレッスンのときにふてくされた顔をしていたらすぐメンバーから外すって言ったんです。そうしたら次のレッスンに来たときに、注意することがないくらい振り切ってきて、彼女の肚のくくり方を感じました。さすがにチームキャプテンだなって」と、奮起して結果を出したというエピソードを披露していた。

 一方、今年6月からの新体制でチーム4のキャプテンになる村山も「私、ずっと劇場公演に立ち続けていて最近すごく伸び悩んでいて。そんなときにアンナ先生の公演に選んで頂いて、AKB48に入って甘やかされてきた人間なので、普通じゃないことを普通に感じていて自分が生ぬるかったなって思って。新体制でキャプテンになるんですけど、これまでみんなの中でなんとなく引っ張っていけたら、悪目立ちせずに、ちょっとだけまとめられたらいいなと思っていたんです。でも、アンナさんにキャプテンのあるべき姿を教えて頂いて、きのうの話し合いでも、私はアンナさんに思いを伝えるのではなくて『あなたはみんなに気持ちを伝えないと何も伝わらない』と言われて、私は殻が破れてなかったのが、きのうちょっと破れた気がしているんです。今後、アンナさんが観に来ても来れなくても私が引っ張っていけるようになりたいと堂々とできるようになりました」と、胸を張った。

 ほかのメンバーたちもこのけいこ期間を経てブレイクスルーできた部分もあったようで、これまで胸のうちにしまっていた本音を報道陣を前にしっかりと話す姿を見せる。そんな変化した彼女たちを表現する意味も込めてセットリストもハードなパフォーマンスのある曲を並べており「ただ暴れるだけの公演にしたくないと思って、AKB48らしさの可愛くて、明るくて、楽しくてというのも見せたいけれど、彼女たちが殻を破って突き抜けるというところも見せたい。序盤の『キスまでのカウントダウン』までは王道で、その先は私自身が観ていても鬼だったかなと思うくらいなのですが、『12月のカンガルー』でここで終わってもいいだろうというくらいの疲れ方をしているなかでの『ホライズン』につなげています。でも、そこで彼女たちのテンションがグッと上がるというか、頑張りが伝わるというか、追い込まれたときの彼女たちのパワーをと思っています。ユニット空けの3曲は表現力もある子たちなんだというのを見せたくて、『これからWonderland』はセクシー、『Get you!』ではっちゃけてロックな世界を格好良く、『ピノキオ軍』でクレイジーになると。ダンスナンバー3曲でも全然違う顔を3つ見せるということで振り切れと」と、込めた思いを語った。

 気がつけば牧野氏とメンバーたちが約30分にわたって思いを語り続けた会見。最後に村山から「ゲネプロでも出せる力を出そうとやったんですけど、もっともっとできると思います。体力が持たない部分もありますけど、メンバー同士で助け合いながら、声をかけながら、きょうは今持っているものを出し切ることが目標です!初日大成功させます!!」と、全員で一丸となって本番へのステージへと向かっていった。

 ■『牧野アンナプロデュース「ヤバいよ!ついて来れんのか?!」』公演セットリスト
 Overture
 M1:恋愛総選挙/全員
 M2:僕だけのValue/全員
 M3:キスまでのカウントダウン/全員
 M4:12月のカンガルー/全員
 M5:ホライズン/全員
 M6:ナットウエンジェル/込山・武藤小・行天
 M7:推定マーマレード/吉川・佐藤妃・西川・達家
 M8:制服レジスタンス/佐藤栞・山根・湯本
 M9:Green Flash/村山・横山結
 M10:いつか見た海の底/久保・山邊・下口・田北
 M11:これからWonderland/全員
 M12:Get you!/全員
 M13:ピノキオ軍/全員
 M14:僕らの風/全員

 EN1:未来とは?/全員
 EN2:次のSeason/全員
 EN3:旅立ちのとき/全員

 ※レギュレーションにより写真は削除致しました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする