稽古場は和気あいあいといった様子！
元『AKB48』の“まゆゆ”こと渡辺麻友（24）らが24日、都内スタジオでミュージカル『アメリ』（演出：児玉明子）公開げいこを開いた。
2001年に公開された人気のフランス映画『アメリ』。その後2015年に米国でミュージカル化されついに、日本でも渡辺で初舞台化。妄想の好きな22歳の女の子アメリとそれを取り巻く世界を、不思議な感覚で描いている。この日は、渡辺のほかに太田基裕、植本純米、勝矢、伊藤明賢、石井一彰、山岸門人、皆本麻帆、野口かおる、叶英奈、藤巻杏慈、明星真由美、池田有希子、藤木孝とともにお披露目した。
けいこでは2シーンが公開。渡辺が『夢見る人は生きづらい』、『運命の手腕 パート1』の2曲を歌いながら演技するものに。歌うシーンでは表情こそ硬かったが、歌いながらさまざまな動きとともに、透き通るような声を会場に響かせる。なお、本作ではアンサンブルがいないためキャスト陣が舞台背景の転換や、ちょい役も演じるものとなり、チームワークとともに、演技以外でも役者の別の表情などが楽しめる様子が見られた。
囲み会見では、公開げいこをしてみて、「とっても緊張しました。カメラがたくさんいて、声も震えてしまって。あんまりいいものがお見せできなかった反省があります。幕が開いたらより良いものができるように、人まずは自分が今出せる力をと思って緊張しました」と、自身の演技にもどかしさを感じていたという心情を切り出す渡辺。
本作の話が来たときには、「1年半くらい前にお話が来まして、果たして私なんかでいいんだろうかと思いました。プレッシャーと、心配と、不安しかないんです。いまはいっぱいいっぱいですけど、大好きな方もたくさんいらっしゃると思うので私なりに頑張りたいです」と、悪戦苦闘中といったようだった。
そんなうつむきがちな渡辺だが、キャスト陣と食事に行った際にあだ名をつけようという話になり、「特に希望がないといったら『べーなべ』という呼び名になりました。『べーなべ』で即決でした」といい、会見でもほかのキャストから“べーなべさん”と慕われ会見中も和気あいあいといった雰囲気と、周囲にはしっかり好影響を与えているよう。
ちなみに、けいこへの参加がスケジュールの都合で遅くなっていた太田は“べーなべ”の存在をこの会見で知ったそうで「さっき知ったので衝撃を受けています（苦笑）」と、ちょっぴり寂しげ。太田も渡辺と同じく、「完成したものというものをお見せできなかったんです。でも、みんなで舞台装置を動かしたりとか、見せることができたと思いますので、素敵なものをと思っています」と、反省を口にしつつ意気込んだ。
そんな渡辺へ演出の児玉氏は、「透明感があるなって思います。子役の子もそうなんですけど役者さんとしてやってほしいことを要求してしまうのですが、必ず言ったことは次やるときはクリアしてくるんです。楽しみたいと言っていますけど楽しめるようになるともっともっと変わると思います。33曲もあって、出たら出ずっぱりで大変だと思いますけど、楽しんでほしいですね」と、見守っていた。
また、渡辺といえば、昨年末にAKB48を卒業して以降の本作抜てきと大きなソロでの活動だが、「孤独です。常日頃ワチャワチャ人がいたので孤独を感じる日々です。自分だけのことをやれるということで、そういうやりがいもありますし、やっとそういう生活に慣れてきました」と、しみじみ。
さらに、先日、生駒里奈の乃木坂46卒業コンサートにも行ったことに質問が飛び、生駒へ、「ソウルメイトというか同志というか、生き方とか通じるものがある特別な存在なので自分を持ってしっかりやってほしいと思います」と、エールを送りつつ、「この前連絡したら『アメリ絶対行きます！』って言ってました」と、ここでも慕われているようだった。
最後に太田から「子供の方でも楽しめる作品ですし、大人の方は童心にかえるような作品です。人間関係って素敵なものなんだと感じてもらえる作品ですので、ぜひ劇場に遊びにきてください！」とアピールすると渡辺は、「本当に素晴らしい作品ですし、精いっぱい全身全霊で死ぬ気でぶつかっていきたいので、みなさまぜひ！ぜひ！！会場に！！！」と、声を張って呼びかけていた。
ミュージカル『アメリ』東京公演は5月18日から6月3日まで天王洲銀河劇場にて、大阪公演は6月7日から6月10日まで森ノ宮ピロティホールにて上演！
■出演キャスト
渡辺麻友、太田基裕、植本純米、勝矢、伊藤明賢、石井一彰、山岸門人、皆本麻帆、野口かおる、叶英奈（Wキャスト）、藤巻杏慈（Wキャスト）、明星真由美、池田有希子、藤木孝
