『ふたり阿国』製作会見が開催！
元『宝塚歌劇団』星組トップスターの北翔海莉、アイドルグループ『AKB48』の峯岸みなみが27日、東京・明治座森下スタジオでミュージカル『ふたり阿国』（演出：田尾下哲）製作発表会見を玉城裕規、坂元健児、コング桑田、モト冬樹、細貝圭、雅原慶、伊藤裕一、市瀬秀和、中村誠治郎、演出の田尾下氏、脚本家・中屋敷法仁らとともに開いた。
2016年に宝塚を退団した北翔が、初明治座公演にして初主演するミュージカル。作家・皆川博子氏のの小説『二人阿国』を原作としており、安土桃山時代から江戸時代を舞台に、抑圧された名もなき民衆の声がテーマに描く。突如、人の心を掴む踊りの才能を持ち民衆を魅了する阿国（北翔）が現れたことからはじまり、阿国に憧れながらも反発し、のちに二代目おくにを名乗るお丹（峯岸）との、愛憎と火花を散らすような女の戦いとともに、真の芸とはなども描かれていく。
キャスト陣全員が和装で登場。北翔は阿国役へ「お丹とは逆にセリフが少なくて、セリフの1言1言にお重みがある。天からのメッセンジャーとして、責任があるというセリフが詰まっているなと感じました」と、感想を寄せ「とにかく立ち回りが多くて、それは非常に楽しみだなと思っております。阿国のいいところは何に対してもブレないというところがあって、そこは憧れであり、自分自身がしっかりやれたらと思います」と、意気込みを。
一方、峯岸は「台本を頂いたときにまずは大変そうだなと思いました。いろんなジャンルの音楽があったり、能への挑戦もあって新しいこととの遭遇だなと思って。人のいいところも悪いところも描いたもので、いまから楽しみです」といい、自身のポイントへは、「私が人の顔を伺うことがあるので、お丹の自分の気持ちに正直に進んでいくのは羨ましいなと思いました」と、見上げるような気持ちなのだとか。なお、「1幕では芸事をはじめて幼いんですけど、2幕は月日があって、1幕と2幕の差をつけて、体現するというのが大変なところかなと思っています」とのことだった。
さらに、猪熊少将教利（いのくましょうしょうのりとし）役を演じる玉城は、「猪熊少将という役が、天下の美少年とかプレイボーイなのでプレッシャーがあります。プレイボーイに関してはキャスティングミスだなと思っています」と、おどけて笑いを誘ったり、細貝は「一蔵という約と2人兄弟です。壮大なナンバーがそろったなかで、一蔵と一風変わった曲を歌います」と、アピールした。
イベント中盤には、今回の会見のためだけにアレンジされた殺陣を玉城、坂元、細貝、中村の4人で披露したり、コーラスキャストらとともに北翔、峯岸らが勇壮な楽曲『いざや、かぶかん！』を声を合わせて熱唱を見せ圧巻といった雰囲気に包まれた。そして北翔から、「出演者43人、平成最後というより次の時代へ向けて若さあふれるエネルギーをぶつけていきたいと思います。私達の仕事は生きる喜びを与える仕事でございます。私達が生き生き、エネルギッシュに舞台を伝えていければと思っております。本日はありがとうございました」と、オーディエンスにあいさつしていた。
また、北翔といえば、北翔の母親が北翔のファンクラブを運営して得た所得を申告せずに脱税したとして、東京国税局から刑事告発されたことが報じられているがその後の囲み会見でそのことを問われ、「大変お騒がせしてしまい、みなさまにご心配とご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございません。私自身が宝塚に入りましてずっと芸事ばかり打ち込んでまいりました。自分のファンクラブを把握できなかったところには、自分に落ち度があると反省しています」と、お詫びし、「みなさまの失ってしまった信頼を、また1から築き上げ、誠心誠意、真心を込めて舞台に勤めていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします」と、頭を下げた。
ミュージカル『ふたり阿国』は3月29日から4月15日まで明治座にて上演！
■出演キャスト
阿国：北翔海莉
お丹：峯岸みなみ
猪熊少将教利（いのくましょうしょうのりとし）：玉城裕規
一蔵：グァンス（SUPERNOVA）
二蔵：細貝圭
松梅院：伊藤裕一
こふめ：雅原慶
権蔵：平田裕一郎
京極高次：市瀬秀和
与八郎：大沢健
三九郎：中村誠治郎
おあか：桜一花
お菊：鳳翔大
満珠：今川宇宙
市十郎：関根慶祐
蔵人：高岡裕貴
織田左門：カムイ
とっぱ：坂元健児
三郎左：コング桑田
笠屋犬大夫：モト冬樹
ほか
