中村倫也「ありがとうございます」を石橋静河と荒木伸二監督と連発しすぎて「あいつらやべーんじゃ」と危惧!「NASAれ!」やほほ笑ましいやりとりも

中村倫也「ありがとうございます」を石橋静河と荒木伸二監督と連発しすぎて「あいつらやべーんじゃ」と危惧!「NASAれ!」やほほ笑ましいやりとりも12

 俳優・中村倫也が5日、都内で主演映画『人数の町』(監督・脚本:荒木伸二/配給:キノフィルムズ)公開記念リモート舞台あいさつを女優・石橋静河、吉田萌果、荒木監督とともに開いた。

 2017年に発表された第1回木下グループ新人監督賞で、241本の中から準グランプリに選ばれた作品が映画化。衣食住が保証され、セックスで快楽を貪る毎日を送ることができ、出入りも自由だが、決して離れることはできない、という謎の“町”を舞台に、借金で首の回らなくなった蒼山(中村)が、その“町”の住人となり、そこで出会う人々との交流を経て“町”の謎に迫っていく新感覚のディストピア・ミステリーとなっている。

 冒頭のあいさつで中村は「これは、上映前?上映後の挨拶?上映後なんですって」と、観客に尋ねて確認しつつ、「だからといって(内容について)そんなに喋らないと思いますけれど、楽しんでいっていただければと思います」と、お茶目にイベントをスタートさせる。

 印象に残っている撮影シーンへ中村は「印象に残っているシーン……」と少し考え込みつつ、「いろんなことがあったからな。プールのシーンかな。みんな同じ水着を着ているけれど、個性が出るシーン。町での撮影から、プールでの撮影になったので、そういう場所ってなんか気持ちがほぐれますよね。不思議な感覚というか。心地いい(空間)けど、芝居で会話をするとギョッとするという、不思議なバランスの空間でした。(芝居を)やっていて楽しいって感じました」と、演じがいがたっぷりにあったよう。

 それだけに、中村は「そのへんの構成というのは、荒木監督の巧みなところなんですよね。ニクいね、ってなります」と、賞賛。これに荒木監督が「ありがとうございます」と丁寧に頭を下げると、中村が「そのへん、ニクいねってなりますね」と、“褒め殺し”に。

 一方、石橋は「どのシーンもすごい不気味で面白かったです。個人的には私が演じた紅子が妹を探す旅を始めるときに、病院に行くシーンが印象に残っています」という。そのシーンへ「とても日常の世界なのに、すごく不穏な空気が流れている。そこから、誰を信じていいのか、誰が嘘をついているのかと考えて悩んで行く。おもしろいシーンだったなと思います」と、石橋も役者として楽しんだようだった。

 『人数の町』のタイトルにちなんで「もし、町長になって好きな町を作るとしたら、どんな町を作りたいか」という質問に、中村は「公園をいっぱい作って、ラベンダーをたくさん植えて……。そこで夜な夜なみんなで踊り明かして。フォークギター片手にジョン・レノンを歌いたいです」と、話すとMCから「ピースな感じですね」という。すると中村は「お前らが“イマジン”しろという世界を作りたいです」とジョン・レノンの名曲をからめた独特の表現で説明していた。

 石橋は「宇宙飛行士が訓練しているときのような、(人が)浮遊する町を作りたい」と、回答。これに中村が「町全部が無重力空間ってこと?」と質問すると、「はい!」と元気よく返答した石橋。中村が「やりたいの?」と顔を覗き込むような動きを見せると、石橋は「1日くらいならって思います」と話したが、中村の“追撃”の手は緩まず「町長だって言ってるのに1日なの?」とツッコミを入れると、石橋は「1日限定で」と押し切り、続けて「(浮遊空間は)顔がすごいむくみそう」と、女優らしい心配をしていた。

 しかし、中村は止まらず「(1日)署長とかならあるけれどね」と、考え込む様子を見せる石橋も「1日じゃダメですかね?」とおそるおそる尋ねたが、中村は「いや、できるって。諦めんなよ」と、背中を押す。

 石橋が構想した浮遊空間の町の話題は中村の興味を話さないようで、この町に行きたいかとの「行かないです」と宣言。その理由は「楽しそうだけど、維持するのにすごいお金がかかりそうだから」とのことで、「全面NASAを味方につけるしかないね、そうNASAれ!」と、ジョークを飛ばし、取材陣の笑いを誘った。

 ちなみに、本舞台あいさつは、荒木監督が「ありがとうございます」と連発したことから以降、3人がことあるごとに「ありがとうございます」と、発して盛り上がっていたが、この状況に中村は「あいつらやべーんじゃないかっていう感じになってませんかね」と、心配する様子も見せ笑いを誘っていた。

 ほかにも、イベントではツイッターで募った質問に答えるコーナーを開催。「ルールがわからないものに挑戦するとき、バイブル(説明書)は熟読するタイプなのか、実戦で試していくタイプなのか」という質問に、中村、石橋、荒木監督は声をそろえて「実戦派!」と回答。

 中村が「こういう仕事をしていると、そういう場面に出くわすことが多いですよね。やってみてから考えるみたいなところがありますね」と、説明すると、荒木監督は「それ、ルールだったんだ、って後からわかることも多い」と、笑顔を浮かべる。

 そこで中村が「電化製品とかは説明書読んでますか?」と、質問すると、荒木監督は「読まないですね。押して使えなかったらダメなんだって思います」と、告白。これに対し、中村は「見よう!ネットでも見れるから(笑)」と、アドバイス。ちなみに中村自身は電化製品とかはなんとなく使い方がわかるそうだが、「よりよい機能は読んで試す、深掘りするときは読みます」とのこと。

 石橋はといえば「やってみればなんとなくわかるなって思っています。もし、使えない機能があっても、自分がほしいって思ってないなら、それは必要ない機能だし」と解説に、中村と荒木監督が共感で笑顔を浮かべることもあった。

 イベント後半には、MCから「監督に内緒でサプライズゲストがいらっしゃっています」というアナウンスが。中村が「初恋の人かな?」といたずらっぽくコメントすると、子役の吉田萌果が花束を持って登場。「お花です」と監督に手渡す。この光景に中村は「萌果、ちゃんとマスクしてきたんだね」とニッコリ。石橋も「大きくなったね」とかわいいサプライズに優しい笑顔を浮かべていた。

 この花束の理由について吉田から「モスクワ、バンクーバー、おめでとうございます」と監督へ伝えると、ここで、本作が『モスクワ国際映画祭』、『バンクーバー国際映画祭』への正式招待作品として選出されたことが発表され、会場は拍手に包まれることとなった。

 最後に石橋から「きょうは本当にありがとうございました。監督が今まで生きてきて、考えて来たことがそのまま作品になっているのだと思います。そんな嘘がない作品に出れることがうれしいです。映画はそうあるべきだと思うので、そういう作品に参加できてうれしいし、観た人にも、これから観る人もそんなところを楽しんでほしいと思います」と、コメント。

 中村は「本日はありがとうございます。いろいろな作品にかかわらせてもらって、(自分が感じたことなどを)考えてコメントする場面もたくさんあります。でも、この作品は、それぞれの反応、感じること、記憶に残るポイント、家に帰って思い出すポイントが違ってくる作品です。この映画を観ることは、お金と時間を払っていただいて、ゲットした自由だと思うので、何度か思い返しながら、楽しんでいただければと思います。ん? 萌果が僕を見て笑っています。バカにされているのかな? うふふふふ。萌果もなんか言う? え? 無視ですね。ありがとうございます」と、吉田とのほほ笑ましいやりとりとともにイベントは幕を閉じた。

 映画『人数の町』は公開中!

 ※記事内画像は(c)2020「人数の町」製作委員会

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