EXILE「LIVE×ONLINE BEYOND THE BORDER」に登場!黒木啓司、TETSUYA、岩田剛典、白濱亜嵐、佐藤大樹「Heavenly White」で切ないラブストーリーをよりドラマティックに

EXILE「LIVE×ONLINE BEYOND THE BORDER」に登場!黒木啓司、TETSUYA、岩田剛典、白濱亜嵐、佐藤大樹「Heavenly White」で切ないラブストーリーをよりドラマティックに1]

 ダンス&ボーカルグループ『EXILE』が29日、オンライン有料配信ライブ『LIVE×ONLINE BEYOND THE BORDER』に登場した。

 今年11月に最後のオリジナルメンバーとなるEXILE ATSUSHIが勇退し、14人体制として新たなスタートを切ったEXILE。『LIVE×ONLINE BEYOND THE BORDER』は、そんなメンバー達の頼もしい後ろ姿(オープニング映像)から幕を開けた。

 冒頭は2006年からグループの一員として走り続けているAKIRAから「いつまでも時代とともにあれるグループでありたい」、TAKAHIROからの「『EXILE』の歴史とともにファンのみなさんと『EXILE』を0から作り上げていく」という2人のメッセージに次いで、それぞれがEXILEへの想いを語ってい。

 そして、SHOKICHIのダイナミックなドラムとNESMITHのエッジーなギター、勇ましいコーラスに導かれるようにライブパートへ。衣装はもちろん、力強くはためくフラッグ、ステージセットに至るまで真っ赤に染め上げるさまは、まさに何度でも蘇る火の鳥“フェニックス”のよう。TAKAHIROの高らかなシャウトが、伝説を作り続けるグループ・EXILEの降臨を告げた。

 観客をあおりながら移動したメンバー達は、全面にARを用いたステージで2021年1発目のリリースとなる最新曲『RED PHOENIX』を歌い上げる。SHOKICHI、NESMITHのエネルギッシュな掛け合いと、その中央で響くTAKAHIROの澄んだ歌声。EXILEの王道と言える大所帯でのユニゾンダンスもありつつ、変幻自在に形を変えるフォーメーションが次世代のEXILE像を描き出す。

 先輩から後輩へと歌い継がれている『24 WORLD』では、夜景をバックにSHOKICHIがソロ歌唱したり、SHOKICHIと関口メンディーが新たに書き替えたというラップを初披露する場面も。全員で楽しげにラインダンスを踊る姿を見せた『DANCE INTO FANTASY』、ハイタッチを想起させる振付で画面越しに視聴者と触れ合った『PARTY ALL NIGHT ~STAR OF WISH~」と、アッパーなパーティーチューンが続けば、ひと足先に新年を迎えたような幸せムードが充満した。

 賑やかなステージから一転、カメラはカセットウォークマンに手を伸ばす白濱亜嵐をとらえる。不思議そうに再生すると、ヘッドフォンからはNew Jack Swingが流れ出す。New Jack Swingとは、EXILEの原点とも言えるダンスジャンルの名称。そんな意味を持つ楽曲が、DJ ALANが手がけるリミックスバージョンとして生まれ変わった。サングラスを装着して『SUPER SHINE』を踊ったり、ジャケットを羽織って『Everything』を口ずさんだりと、俳優としても活躍する白濱亜嵐の豊かな表情にも目を奪われる……と思った時にはすでに、視聴者はミラーボール輝く“CLUB EXILE”の場内に。DJ ALANが放つ音の波に乗って華麗に踊るのは、LDHの若手グループ『PSYCHIC FEVER』。そこから、ショッキングピンクのキャデラックに腰かけるボーカルの3shotに切り替わると、80年代のNew Jack Swingをフィーチャーしたダンスチューン『STEP UP』があふれ出すこととなった。

 SHOKICHIが「みなさんも一緒に、部屋をダンスフロアにして楽しみましょう!」と呼びかけると、電話BOXやカラフルな電話機といったレトロな小道具を取り入れながら、色違いのジャケットスタイルで踊っていく。少人数に分かれてのパフォーマンスや、配信ライブでは珍しいローアングルの映像など、見どころ満載。

 かつては倖田來未とATSUSHIのコラボ曲として発表された『WON’T BE LONG』も、SHOKICHIとNESMITHによるツインボーカルで新バージョンにアップデート。AKIRA、橘ケンチ、NAOTO、小林直己、関口メンディー、世界とPSYCHIC FEVERによるダンスパートもあり、世代を越えた一体感を見せる。その一方、降りしきる雨音の先には、黒木啓司、TETSUYA、岩田剛典、白濱亜嵐、佐藤大樹の姿が。青き静寂の中に白いスーツ姿で佇むその表情は、愁いを帯びている。“雨音のイントロ”と言えば、『Heavenly White』。TAKAHIROによるセルフカバー企画“EXILE RESPECT”の第2弾としても配信されたばかりの同曲が、アコースティックアレンジで届けられた。演技要素も含む5人の饒舌なダンスが、切ないラブストーリーをよりドラマティックに彩る。画面上のフィルターで雪を降らせながらのパフォーマンスも、『LIVE×ONLINE』ならではの演出で魅せた。

 続いて、ここからはバラードブロックに突入。美しいピアノの音色が「ふたつの唇」のメロディをなぞると、ステージには1930年代風のヴィンテージファッションに身を包んだ小林直己が。彼がそっとピストルをカメラに向け、引き金を引くと、画面には車が大炎上する様が映し出される。さらにAKIRA、橘ケンチ、NAOTO、関口メンディー、世界、SHOKICHIも同様の衣装で登場。映画さながらのAR演出や、アクションを交えた新しい振付で、視聴者を新たな舞台に連れ出した。それとは対称的に、モノクロの世界に、悲哀に満ちNESMITHの歌声が響いた『Ti Amo』。続く『ただ…逢いたくて』では、EXILE TAKAHIROの甘く美しい歌声、長年愛されてきた『EXILE』の名曲を1人で歌う決意の表情が窺えるものに。歌い切ると、大切な仲間に想いを馳せるようにふと仰ぎ見るTAKAHIRO。そのほほ笑みがとても印象的な瞬間となった。。

 多彩な衣装で魅了した前半戦を終え、後半戦は、EXILEのイメージを確立した“ジャージ”(衣装)のヒストリー映像からスタートした。“24karats”というアパレルブランドを立ち上げ、楽曲とともに多彩なデザインを生み出してきた彼らにとって、ジャージはいわば戦闘服。おそろいのジャージで再登場したパフォーマー陣は、統一感がありながらも、自己流の着こなしで個性を発揮。EXILE THE SECOND『SUPER FLY』やGENERATIONS from EXILE TRIBE『AGEHA』、FANTASTICS from EXILE TRIBE『OVER DRIVE』など、各メンバーが所属するグループの楽曲に合わせてソロダンスを繰り広げる。三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの『R.Y.U.S.E.I.』や『Rat-tat-tat』では、グループの垣根を越えた共演も。EXILE TRIBE随一のオタクダンサー・世界のパートでは、「バーン!」「ダダダダ」といった漫画特有の擬音フォントが背景に映し出され、それとリンクしたダンスで視聴者を楽しませる。リーダーのEXILE AKIRAは、愉快な年下のメンバー達に“邪魔”されながらも、強靱な肉体を駆使したダイナミックなダンスで“24karatsメドレー”に繋いだ。

 SHOKICHIが「後半戦、さらにアゲてくぞ!」と煽ると、サイレンとともに現れたボーカル陣を交えて、「24karats STAY GOLD」からメドレーがスタート。吼えるようなボーカルに躍動感のあるダンスが加勢し、その熱量は高まるばかりだ。さらに、『24karats TRIBE OF GOLD』にはDOBERMAN INFINITYもサプライズ参戦。MC陣が画面越しに視聴者を挑発する中、『24karats GOLD SOUL』へ。DOBERMAN INFINITYの5人は、続く『Heads or Tails』へとアレンジされたInterludeにオリジナルの歌詞を乗せて“ライブ会場での再会”を誓うと、颯爽とステージを後にした。

 NESMITHとSHOKICHIのエモーショナルな歌唱が始まると、ったのは、『Heads or Tails』。その声を合図に、残りのメンバーも2018年の『NHK紅白歌合戦』で着用した衣装に着替えて集合。次々に切り替わる煌びやかなAR演出と共に、アグレッシブなステージングを見せつける。また、『Touch The Sky feat. Bach Logic』ではメンバー同士が向かい合い、ダンスバトルのような雰囲気に。関口メンディーの自作ラップに合わせて、PSYCHIC FEVERがアクロバティックなダンスを繰り広げると、本編も残り僅か

 ラストナンバーに向けて用意されていた『No Limit』『ALL NIGHT LONG』『Joy-ride ~歓喜のドライブ~』のメドレーは、すべてATSUSHIが作詞している。同じ舞台にはいなくとも、確かに浮かぶ大きな背中。彼がつづった歌詞の重み、愛情、EXILE魂を感じながらも、メンバー達は笑顔で歌い踊る。そして、EXILE LIVE TOUR 2018-2019“STAR OF WISH”にて披露されてはいるが、実はこれが初パフォーマンスとなる『Love of History』。

 2019年1月、令和という新たな時代への期待が高まっていた時期に、これまでの歴史への想いや大いなる愛を込めてATSUSHIが作詞したアップチューンが、華やかにエンディングを飾った。両手で包み込むようなスケール感のあるダンスは、TETSUYAと世界が振付を担当。ゆったりと踊りながら、ボーカルもパフォーマーも1つになってその歌詞を口ずさんでいた。

 転換中には、過去のライブで撮影された客席の映像が流れる。何万人もの観客が集い、アンコールを待ちわびる。メンバーが1人ずつ映し出される度に、どんどん大きくなっていく歓声――。

 そして2005年、ロックバンド・GLAYと、『EXILE』を勇退したオリジナルメンバー達がコラボした『SCREAM』が新アレンジで蘇る。予想外の選曲にSNSも賑わった。しかし、冒頭から豪快なギターソロを奏でるNESMITHが手にしているのは、彼が敬愛するGLAYのTAKUROから譲り受けたギター。TAKAHIROがHISASHIとACE OF SPADESでバンド活動をしていたり、ロックをルーツに持つSHOKICHIが『RED PHOENIX』を作曲していることを思えば、彼らが「SCREAM」を求めたのは必然だったと言えるだろう。全身黒のレザーファッションで、荒々しく踊るパフォーマー達。DJ ALANも楽曲に新たな彩りを添える。

 TAKAHIRO「『LIVE×ONLINE』、楽しんでますか!?」

 この日初のMCタイムは、そんな呼びかけから始まった。突然「世界、頭から赤い汁が出てますけど、どうですか?」とお茶目に質問するTAKAHIROに対して、染めたばかりの髪色が落ち、赤い汗となって滴っている世界は「最高です!」と叫ぶ。FANTASTICSの高速ダンスに慣れているタフな世界でも、約1時間半、ノンストップで駆け抜けるのはかなりハードだったようだ。

 AKIRAは、「今年は『PERFECT YEAR』と題して、みんなでお祭りをお届けする予定だったんですけれども、エンタテインメントを思うようにお届けできませんでした。でも、そんな1年のエネルギーを今日、この場で全て出し切ろうとみんなで誓っていたので、そのエネルギーがみなさんに届いていると嬉しいです」と、興奮気味にそう語ると、「1月28日、東京ドームを皮切りに『RISING SUN TO THE WORLD』ツアーをスタートいたします。“日本を元気に”というテーマで、EXILE TRIBE一丸となってお届けしていきますので、宜しくお願いします」と、力強く宣言した。

 定番のロールダンスから始まった『Choo Choo TRAIN』では、Zoomで繋いだファンや配信用のカメラに手を振りながら、笑顔を輝かせる14人。ラストは『Rising Sun』に復活の祈り、必ず陽が昇ると信じて、新生EXILEは大きな一歩を踏み出していた。

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