菅田将暉&有村架純 坂元裕二氏に感化で「花束みたいな恋をした」初日に綾野剛主演の「ヤクザと家族」タイトル挙げエール!2人でギター練習のエピソードも

菅田将暉&有村架純 坂元裕二氏に感化で「花束みたいな恋をした」初日に綾野剛主演の「ヤクザと家族」タイトル挙げエール!2人でギター練習のエピソードも1

 俳優・菅田将暉(27)、有村架純(27)が26日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズでW主演映画『花束みたいな恋をした』(監督:土井裕泰/配給:東京テアトル、リトルモア)公開初日イベントを土井監督(56)、脚本家・坂元裕二氏とともに開いた。

 終電を逃したことから偶然に出会い恋をした山音麦(菅田)と八谷絹(有村)の5年間を、脚本家・坂元裕二氏が描くラブストーリー作品となっている。

 全国321館で生配信されるなかでの舞台あいさつ。まずは、菅田から「きょうはお越しくださいまして、ありがとうございます。この状況の中で公開を決めたということは大きな意味があると思います。エンターテイメントとしてみなさまに愛されることを願っております」と、神妙に伝えれば、有村は「生配信を見てくださっている方もありがとうございます。無事に公開する日を迎えられたことが何よりですし、こうしてみなさまと登壇させて頂ける日が来たことが本当に嬉しいです。ちょうど1年前が撮影中でしたが、懐かしくも、あっという間だなという気持ちで感慨深いです」とさまざまな思いを込めた。

 本作イベントに初登壇となった坂元氏は「すごく感動していたのに、監督から『つまらなかったですか?』と言われました(笑)」と、土井監督からの言葉のチョイスに戸惑ったということを話しつつ、感想について「話心の中でじんわり秘めたものがあったんだと思います。自身が関わっているものなので恥ずかしいですが、素直に染みて、少し泣きました。俳優さんが演じた時点で自分が書いたことは忘れてしまって、麦くんと絹ちゃんの姿を見ている一人として感動しました。とにかく感謝の一言、ありがとうと言いたいです」と、キャスト・スタッフにお礼。

 さらに坂元氏は菅田と有村を想定した当て書きをしたとも話していたが、「菅田くんと初めて会ったのは5年くらい前なんですが、3年くらい前にとあるところでお会いして、『またお仕事したいんだよね』と話をしたら、菅田くんが『ラブストーリーがしたい』と言ってくださったんです。そのときの想いが果たせて感無量です」と、本作の誕生秘話を。菅田は「坂元さんが脚本をされているTVドラマを観てきた世代ですし、ラブストーリーを今のうちにやらなきゃな、やりたいなという気持ちがあったんです」と、お願いしたときの心情も。

 イベントでは、撮影中に菅田と有村がフィルムカメラ撮影したオフショットがスクリーンに映し出され、当時の様子を振り返るコーナーが開催。菅田がガチャガチャのカプセルを目にはめている写真には「気持ち悪いですね(笑)」(菅田)、「菅田くんが一緒に遊んでくれました!たまたまロケ場所にガチャガチャがたくさんあったので、一緒に何かを選んで披露しようって」(有村)と、当時の思い出を。

 さらに、有村がギターを演奏している写真は有村から「とにかく撮影の合間の時間が多かったんですけど、家にギターがあるという話になって、菅田くんと一緒にやろうって話になって」というと菅田も「麦も絹もお互いカルチャーで共鳴していたので、僕たちもせっかく家にギターがあるなら、何か1曲弾けるようになろうよって練習したんです」と、菅田指導のもと有村は練習を重ね、クランクアップには1曲弾けるようになったとも語っていた。

 ほかにも、撮影期間中に誕生日を迎えた有村がバースデーケーキを持つ写真などたくさんの思い出を披露することとなった。そんな2人の魅力を坂元氏は「初めて映画で拝見した時から感じているんですが、菅田さんはとても多面的で矛盾したものを抱えた俳優さんだなと常々思っています。良い人な面や悪い人な面、純粋な部分やどこか擦れた部分、闇を持っていたり、光を持っていたり。2つの反するものを同時に表現できる、とても人間的なものをお持ちになった俳優さんで、唯一無二だと感じています。有村さんはとてもミステリアスで、何を考えていらっしゃるのか分からない。その存在が世間から外れたような佇まいが演技にも感じられて、何とも言えない不思議な手品のようなお芝居で感激しています」と、実感を話していた。

 そしてイベント終盤に坂元氏から「この映画はラブストーリーであると同時に、文化やカルチャーというものが生活の中から消えていく瞬間を描いている作品でもあるのですが、それがこの1年間と重なるように感じます。この映画と同時に、『ヤクザと家族 The Family』、『名も無き世界のエンドロール』も無事公開を迎え、僕はタッグを組んでいるような気持ちです。このコロナ禍で映画が公開されて、あらためて私たちにとって映画とは、カルチャーとは何なのかを考えて頂くきっかけになればいいなと思います」と、同日公開の他作品も挙げてエンターテイメントに向けての熱いエールを。

 この坂元氏の気持ちに感化されたのか菅田も「『ヤクザと家族』も観てね!」といえば有村も「観てくださーい!」と乗っかり、本イベントの直前に同所でイベントを行っていた綾野剛主演の映画『ヤクザと家族 The Family』で綾野が壇上でアピールした(綾野剛 サプライズバースデーに身悶えながらも満面の笑みで「恥ずかしい」!磯村勇斗と舘ひろしからもらったスーツであいさつや映画愛あふれるスピーチ、感謝で頭を下げ続ける姿も)“お返し”もしていた。

 映画『花束みたいな恋をした』は公開中!

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 ※記事内写真は(c)2021『花束みたいな恋をした』製作委員会

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