アイドルグループ『timelesz』の寺西拓人が12月5日より全国公開予定の映画『天文館探偵物語』(監督・脚本:諸江亮/配給:アイエス・フィールド/S・D・P)で映画初主演を果たすことが7月21日に発表。あわせて共演に室龍太、高田翔、原嘉孝、大原優乃、肥後遼太郎、新名真郎、西田聖志郎、西岡德馬となることも明かされた。
鹿児島・天文館が舞台。南九州一と言われさまざまな事情を抱える人々が行き交うどこかなつかしさのある繁華街でバーテンダーとして働く宇佐美蓮(寺西)は、密かに探偵として街の人の困りごとの手助けをしているという設定。ある日、スリ事件を起こした橋口凪(大原)を、相棒・山下健斗(肥後)と追いかけていくと凪は子持ちのシングルマザーで、夫から逃げてきたと明かす。凪を助けたことで、蓮たちは天文館エリアの再開発を巡る巨大な陰謀に巻き込まれていく――という探偵物語となっている。
撮影は鹿児島にてオールロケ。2024年5月と7月と10月の3回に分け、約1ヶ月にわたり、アーケードでつながる天文館を中心に。寺西は、撮影当時は、いち俳優として初主演の抜てきとなり、その後、『timelesz project -AUDITION-』を経て『timelesz』メンバーとなった。
ほかキャストの役柄も発表され、誘拐事件を巻き起こし商店街再開発の影に関わり、寺西演じる蓮たちと対立する政治家の息子・板倉靖幸役に室龍太。誘拐事件に関わり蓮たちと戦うことになる蒲生清彦役に高田翔。誘拐事件に巻き込まれた橋口凪(大原)の兄で医者の橋口拓海役は『timelesz』原嘉孝が友情出演での登場となる。
今回の発表にあわせ、寺西、室、高田、原、諸江監督からのコメントも寄せられた。以下全文。
●宇佐美蓮役:寺西拓人 コメント
初めての主演ということで、ありがたいな、という思いと、共演してくださるみなさま始めスタッフのみなさまのお力を借りながら最大限の力を出せればなと思って臨みました。
撮影では、実際に路面電車が動いている街中を自転車で走るシーンはすごく印象深かったです。
また、僕は撮影中ずっと鹿児島にいて、同じ事務所の仲間も代わる代わる行ったり来たりという感じだったんですが、すごく新鮮にお芝居ができたなと思います。
原に関して言うと、半日で彼の撮影が終わったんですが、なぜか2泊ぐらいして、打ち上げにも参加するという、よく分からない状況でしたね(笑)
でも、みんなが来てくれてすごく楽しかったです。
timelesz projectのオーディションを受ける前日ぐらいまでこの撮影をしていたので、当時はまさかこうなるなんて、僕も思っていませんでしたが、それによってより多くの方々に鹿児島の魅力だったり、この作品がたくさんの人に伝われば嬉しいなと思っています。
●板倉靖幸役:室 龍太 コメント
撮影時の思い出は、僕のクランクイン前にテラとホテルで談笑してた記憶が濃いですね!
主演ですし台詞量もあり、撮影スケジュールもタイトやったんでテラが頭を抱えてたのは鮮明に覚えてます。
どこか懐かしい空気を感じた風情のある商店街がとても素敵だったので、さらに作品を楽しんでいただけるのではないでしょうか。
ぜひ、劇場に足を運んでみてください!
●蒲生清彦役:高田 翔 コメント
鹿児島の方々との交流だったり、タイトなスケジュールの中、鹿児島の至る所で撮影させていただけたところがありがたかったです。
完成がとても楽しみですし、見にこられる方々も楽しんでいただけると思います。
ぜひ、ご期待ください!
●橋口拓海役:原 嘉孝(友情出演) コメント
(ロケ地の天文館に関して)風情のある街並みや昔ながらの飲食店が多く、初めて行きましたが凄く落ち着く街でした。初めて行った感覚がしないというか、居心地のいい場所だなと思いました。
昔から応援していただいている方にもそうですし、僕とテラが timelesz に入る前の活動を知らない方も勿論たくさんいらっしゃって。
そういう方達にも、こうしてその時の活動を届けられる事が嬉しいです。
ぜひみなさん、公開を楽しみにしていただければと思います。
●監督・脚本:諸江 亮 コメント
撮影初日、寺西拓人さん演じる宇佐美蓮が、ある使命を背負い、会議に乗り込むシーン。
物語の終盤に位置する難しいシーンを初日の撮影で演じることになったのですが、そのシーンで寺西さんは、セリフだけでなく、まなざしや呼吸で人間の弱さや葛藤を見事に表現してくれました。
脚本には書ききれなかった余白を、映画に息づかせてくれたのです。
宇佐美蓮に命が宿った瞬間でした。
クランクインの一年前。
僕は毎月のように天文館を訪れ、街を歩き、地元の方々と交流しながら、肌で感じた空気感をじっくりと脚本に落とし込んでいきました。
最初は「人はそう簡単には変われない」という前提をもとに物語を組み立てようとしていたのですが、天文館で過ごした日々によって「出会いによって人生は変わる」という前向きなテーマに変化していったのです。
そうして生まれた「天文館探偵物語」は、変われない(と思い込んでいる)人たちと、変わらない街が交差する物語になりました。
ぜひ、劇場でご覧ください。
ほか、嶋田豪プロデューサーからは「主人公の宇佐美蓮には、まさにこの作品のテーマでもある『人間臭さや人のためにと動く人間像』が必要で、俳優として直向きに演技に向き合っていた寺西拓人さんがぴったり」と語るとともに、timelesz 入前も後も変わらず1つ1つの役に真摯に向き合っている寺西拓人を観てほしいと呼びかけた。
映画『天文館探偵物語』は11月21日(金)鹿児島県先行公開、12月5日よりTOHO シネマズ日比谷ほか全国公開予定!
※記事内画像は(c)2025「天文館探偵物語」製作委員会