USJ 村山卓社長が語る2025年と2026年!年頭所感で大阪・関西万博「熱量を一過性のものにすることなく」

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 “USJ”との略称でも親しまれているテーマパーク『ユニバーサル・スタジオ・ジャパン』。同テーマパークを運営する合同会社ユー・エス・ジェイの村山卓社長から年頭所感が発表となった。

 以下、全文

 2026年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、「NOLIMIT!カウントダウン2026」で開業25周年の記念すべき年となる新年の幕開けをゲストの皆さまと共に迎えることができました。熱狂に包まれる中、皆さまと集い一緒に新たな年をスタートできたことを、心から嬉しく思っています。

 昨年秋にはパークを飛び出し開業25周年に向けたキックオフとして「御堂筋ランウェイ2025」に参加し、パレードを披露しました。地元大阪への感謝の気持ちを込めた特別パフォーマンスとともに25周年に先駆け大きな一歩を踏み出しました。2001年の開業以来、業界の常識にとらわれずゲストに選ばれ、喜ばれるということに向き合い変革を進めてまいりました。ハリウッド映画の世界に始まりパークは大きく進化してきました。ゲストの皆さまと対話を深め、支持され受け容れられる多種多様なコンテンツを開発し、ゲスト参加型、没入感のあるエンターテイメントを先駆けて導入してきたことで、国内外からパーク、そして大阪に足を運んでくださるゲストが着実に増え続けています。

 挑戦を恐れず、ゲストが“何を望んでいるのか”を追求し続けたからこそ、今日があります。ゲストや地域の皆さま、ともに歩んできたすべてのパートナーの皆さま、クルー(従業員)1人ひとりに支えられ、ここまで来ることができました。すべての皆さまに、深く感謝申し上げます。

 昨年は大阪・関西万博を通じて大阪ベイエリアが持つポテンシャルが国内外に示され、東京一極集中とは異なる日本の成長のかたちが見えてきました。この熱量を一過性のものにすることなく、継続し、進化していかなければなりません。2026年も私たちは大阪・関西に根ざしながら地元の皆さまと協力し、この街をより元気に盛り上げていく存在であり続けます。そして未来に向け観光の進化を後押しできるスパイスのような存在になることを目指します。

 新たな挑戦の年ともいわれる丙午(ひのえうま)の2026年。これまでへの感謝、そしてこれからへの挑戦に思いを込めて開業25周年という大きな節目に掲げたテーマが『Discover U!!!』です。ゲストはもちろん、クルーにとっても、“ありのままの本当のジブン”に出会い楽しんでもらう『Discover You』と、パークの25年の歩みを振り返り、エンターテイメントの力を再発見してもらう『Discover USJ』と2つの意味を持たせました。そして、ブランドスローガンである「NO LIMIT!」は、ありえない熱狂や感動をゲストと共に創り上げたいという思いが込められています。パークには大好きな映画、アニメやゲームなど多種多様な世界観を、さまざまな趣向性をもったゲストが思いのままに楽しめ、非現実にとことん没入し共鳴しあう刺激的な体験価値があります。今までにない体験で1人ひとりが自分らしさを解き放ち、その個性が重なり合うことで、ありえない熱狂や感動が生まれるのです。限界を超えた新しい自分の発見、感情を解放できるイベント、アトラクションを展開していきます。

 現状に満足するのではなく、常に高みを目指す。次の25年もこれまで支えてくださった皆さまと共に盛り上げ切り拓いていきたいと思います。2026年も、ゲストやクルー1人ひとりが限界を超えられる「NO LIMIT!」なエンターテイメントを提供してまいります。本年もどうぞ、ご期待ください。

 合同会社ユー・エス・ジェイ社長 村山卓