俳優・中村倫也が5月15日に東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで主演映画『君のクイズ』(監督:吉野耕平/配給:東宝)初日舞台あいさつを俳優・神木隆之介、森川葵、坂東工、吉野耕平監督とともに開いた。
直木賞作家・小川哲氏が2022年に発表した同名小説が原作。賞金1000万円を賭けて戦う生放送クイズ番組“Q‐1 グランプリ”の決勝戦が舞台。“クイズ界の絶対王者”・三島玲央(中村)と“世界を頭の中に保存した天才クイズプレイヤー”本庄絆(神木)が最後の1問に臨んだ際に、本庄は問題を1文字も聞かずして正解して優勝を飾る。なぜそんなことができたのか、三島の挑んだものはなんだったのか……がスリリングに描かれる。森川は決勝で敗退したクイズプレイヤー・富塚頼子役、坂東は番組MC役を演じた。
吉野監督とは4度目のタッグとなる中村。吉野監督について、「何度もご一緒させて頂いていますけど、毎回驚くことがあるんです。今回はVHXでパワーゲームをしているところがあって“おおっ!”て思いました」と目を見はる。
一方、吉野監督は「『水曜日が消えた』という作品で難しい役をやってもらったんです」と回想していると中村は「7役やったんですよ(笑)台本を読んで、あのときはどうやるのか全然分からなかった」と、懐かしげ。そうしたことへて本作でタッグを組むこととなり、「今回は普通のドラマだぞという気持ちではあったんですけど、難しい役をお願いして。中村さんがやっていることが正解だろうという気持ちで臨んで、僕は演出をどうするかという方向を多く考えました」と、中村の起用により負担が減ったことでやれることが増えたそうだ。
イベント後半はクイズ台が設置され“早押しボタン”を使った特別クイズをキャストに出題。その“早押ランプ”を見た際に映画館で上映前に流れる「No more 映画泥棒みたい」と、お茶目な発言&ポーズも披露して、観客たちの視線を釘付けに。
特別クイズは、こちらは変成器を使った声が場内に流れ誰がしゃべっているのかを当てる……というものだったが、ここで中村は出題される前に回答ボタンを押し「答えはムロツヨシ」と、回答。これに司会から正解が伝えられると場内は騒然!中村はガッツポーズ&満面の笑みで、その場を軽く一周し「本庄ってこんな気持ちかー!」と、大喜び。
事前に答えは教えられてなかった中村がなぜ問題が出題される前に回答できたのか質問が寄せられると、「半ば願望でした。この場にあの人がいないのが寂しいじゃないですか。だから、何かしてくれるんじゃないか……何かしらしてくれるだろうって思って。この日に、あの人の何かを添えられないと寂しいですからね」と、情緒と願望から正解を当てるという離れ業だったことを明かした。
そのムロからは約6分にもわたる長尺のメッセージ動画が約1分ほどに編集され寄せられたが中村は「6分もしゃべるつもりだったのか」と話したり、こうした出題前に正解してしまったのは「もうちょっとみんなで遊びたかったろうなって。もうちょいムロさんを遊ばせればよかった」と、不正解だったのではとちょっぴり反省する一幕もあった。
そんな華やかに盛り上がったイベントの最後に中村から「大げさなことをちょっと言うんですけど、怪しいセミナーではないので」と、トーンを真剣にして切り出すと「人間て誰しも孤独だなって思うんです。家族や組織・友人とつながるものがあってもどこかで『この感覚は共有してもらえないんだろうな』とか、『この悩みをするのは自分でもわからない』。そんな孤独を誰しも感じたことがるのではないかと思うんです。本庄がなぜ1文字も聞かずに正解できたのかを追うミステリーですが、この作品を観たときに、ちょっとした孤独に、ちっちゃな絆創膏を貼ってあげるような作品だと思いました。気軽に楽しんでほしいですし、心に寄り添う作品になんれたら素敵だなと思いました」と、真摯なスピーチをするなど、はっちゃけから、真面目まで変幻自在なイベントとなっていた。
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ
























