舞台『ブルーロック -Re EPISODE 凪-』(脚本・演出:伊勢直弘)が6月11日に東京・北千住のシアター1010で開幕した。
『別冊少年マガジン』(講談社)にて連載している世界累計発行部数6,000万部を突破しているエゴイストFW育成サッカー漫画『ブルーロック』。本作はその公式スピンオフ作品で、原作者・金城宗幸が自らつづる、天才・凪 誠 郎が主役のもう一つの“青い監獄(ブルーロック)”物語となっている。舞台シリーズは2023年5月の初演『ブルーロック』を皮切りに、第2弾、第3弾、第4弾と上演を重ね、2025年11月には『ブルーロック -EPISODE 凪-』を上演しており、演出やキャストを新たに迎え、さらなる進化を遂げている。
以下、公式レポート部分。
舞台『ブルーロック -Re EPISODE 凪-』が開幕した。
本作は、大人気漫画『ブルーロック』のスピンオフ作品『ブルーロック -EPISODE 凪-』を舞台化したもの。今回は『-Re EPISODE 凪-』と銘打ち、昨年11月に上演した『-EPISODE 凪-』に新キャストや新演出を盛り込み、さらに進化したステージが繰り広げられる。
マスコミ向けの公開ゲネプロを前に行われた囲み取材では、凪 誠士郎役の佐藤たかみちと御影玲王役の菊池修司が登壇。初日を前に、菊池が「みなさんが見たいようなシーンが前作よりも詰まっている」と自信の表情を浮かべると、佐藤も「前回を踏まえて、エゴい気持ちが芽生えているところがいくつかある」と手応え十分。すべてのキャストが「上げてきてるなと実感している」と充実感をにじませた。
そんなキャストについて尋ねられると、菊池は「今回、ちょっとMVPがいまして」と切り出し、「これは(佐藤と)同じなので、せーので役名を言おうと思います」と提案。二人で「伊右衛門送人!」と声を揃えた。
伊右衛門送人役を演じる澤田拓郎は、2023年5月に上演された初演以来の登板。菊池が「演じるジュリーさん(澤田の愛称)もハッピーな男なので、稽古場の空気が一段と明るくなった。本作に新たなエキスを入れてくれました」と称えると、佐藤も「お芝居をしていないときもジュリーさんとして場を盛り上げてくれるし、役として立っているときも見えていなかったそのシーンの奥行きを引き出してくれる」と同意。「ジュリーさん一人入っただけで、作品がより深くなったなと感じます」とその存在感を絶賛した。
さらに同じくカムバック組として、菊池は剣城斬鉄役の益永拓弥の名前を挙げ、「舞台『ブルーロック』の始まりであり、『エピ凪』の始まりでもあるチームVの話をマスタク(益永の愛称)とやれたのは大きかった」と噛みしめ、「思い出すこともたくさんあった。そういったところが新しいエネルギーになって、よりパワーアップしたものが見せられるんじゃないかと思います」と気合いを込めた。
一方、佐藤は新キャストである清羅 刃役の瀧原 光のことを「清羅とはちょっと危ない技をやらせていただくんですけど、すごく安心感があった」と紹介。同じく新キャストである二子一揮役の松岡拳紀介については「けんぱ(松岡の愛称)のチャームポイントは口! 二子って顔半分隠れてるんですよ。あの子の口をオペグラで見てほしい! それでしか得られない何かがあります」と突然の猛プッシュ。荒ぶる佐藤のトークに、菊池は「オペラグラスね」と正式名称を冷静にアシスト。そんな息の合ったやりとりに、二人の関係性が垣間見えた。
佐藤は、菊池との関係性について「くだらない会話をどうでもいいテンションでできるようになった」とニコニコ顔。菊池も「僕、楽屋で結構ふざけたり、どうでもいいことを言うんですけど、それに対してちゃんと相棒として返してくれるようになった」と証言。「『-EPISODE 凪-』という作品が好きだからこそ、自分の中でもっとこういうふうにしたいという思いがあって。これまでは僕が追求するあまり、たかみちに負荷を背負わせてしまっていたところがあるんですけど、今はたかみちも一緒に引っ張ってくれるようになった。僕の思いについてきてくれることにうれしいなという気持ちがあります」と演じる玲生同様、相棒への熱い思いを語った。
すると、佐藤は「そんな負荷に感じてない。大丈夫」とすかさずフォロー。「先輩ということもあって、出会った頃は緊張したり取り繕う部分があったんですけど、今はもうなくなりました」と名実ともに相棒となったことを報告。「前だったらわざわざ言わなくてもいいと思っていたことも言えるようになった。関係性がどんどん深まって、今はすごく心地いいです」と揺るぎない信頼を口にした。
2023年5月よりスタートした舞台『ブルーロック』は、本作の公演期間中に通算100公演という節目を迎える。菊池は「100公演を超える作品ってなかなかない。ひとえに来てくださる方がいるから、僕たちは続けられる」とファンの応援に感謝し、「もっと解像度を高くして、より100公演目にふさわしい御影玲生と凪 誠一郎を届けたい。そして、次の200公演目、300公演目につなげていけたら」と宣言。
佐藤も「あんまり実感はないんですよ」とした上で、「100公演目も、終わった後に何か感じるものがあるかもしれないですけど、その瞬間もその後もその前も変わらず全力で『ブルーロック』の世界で戦っていけたら」と平常心を強調。そんな佐藤を菊池はイタズラっぽく見つめながら「本人は100公演目をすごい楽しみにしている」と暴露。「ずっと言ってるんですよ。僕はもう5回くらい聞いている」と明かし、「ぜひ100公演目のときは『おめでとう』と言ってあげてください」と呼びかけた。
今回、公演期間がW杯の開催期間と重なるということで、菊池は「『エピ凪』は、僕たちがW杯世界一を目指す物語。すごくリンクしている」と感慨深げ。「僕らの戦う場所は、このシアター1010と京都劇場。凪と玲王の二人の物語を、一人でも多くの方に観ていただくことが、僕らの本望です。ぜひ劇場に足を運んで、演劇の良さを楽しんでもらえたら」と意気込んだ。
佐藤も「再び『-EPISODE 凪-』を届けられると決まったときは、またこの世界ができるんだって本当にワクワクしたんですね。それと同時に、もっと深いところまで突入したいというエゴが出てきて。お客さんもライバルたちももっと引き込めるような熱い戦いがしたいと日々思っていた。その域に達するのはすごく難しいことだと思うけど、高みを目指して一丸となって頑張っていきたい」と言葉にグッと熱が帯びる。さらに「W杯を目指して戦う僕たちには僕たちの物語があるように、実際に世界と戦うサッカー選手のみなさんにもそれぞれいろんな物語があると思う」と続け、「僕たちも一緒にと言ったらおこがましいですが、全力で戦っていけたら」とW杯に負けない熱戦を誓った。
途中、話の着地点を見失いかけながらも、力強くコメントを締めくくった佐藤に、菊池は「よくできました」と可愛い弟を見守る兄のような顔に。その様子は、まさに以心伝心のバディそのもの。凪と玲王のような見えない絆が、そこにあった。
舞台『ブルーロック -Re EPISODE 凪-』は6月21日までシアター1010で上演。その後、6月25日から28日まで京都劇場にて京都公演が行われる。
※記事内写真は(c)金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社/舞台『ブルーロック -Re EPISODE 凪-』製作委員会




















