北川景子 湊かなえ「落日」主演での苦労?吉岡里帆に「同い年の友達」

北川景子 湊かなえ「落日」主演での苦労?吉岡里帆に「同い年の友達」6

 俳優・北川景子、吉岡里帆、竹内涼真、黒木瞳が28日、都内で『連続ドラマW 湊かなえ「落日」』完成披露試写会を内田英治監督とともに開いた。

 作家・湊かなえ氏が作家生活10周年の節目として書き下ろした同名長編小節がドラマ化。15年前、 引きこもりの男性・立石力輝斗(竹内)が高校生の妹・沙良(久保史緒里)を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた“笹塚町一家殺害事件”。その15年後、この事件を初の監督作品で国際的な評価も得た新進気鋭の映画監督・長谷部香(北川)と新人脚本家・甲斐真尋(吉岡)が追うことになり、やがて衝撃の真実にたどり着くというミステリー作品。

 イベント冒頭、北川が本作でデビュー20周年の節目になる作品だったことが伝えられ、場内に拍手があふれ「ありがとうございます!」と盛り上がるなかスタート。

 本作のオファーを受けたときに、北川は「もともと大好きな湊かなえさんの作品で、オファーを頂いて嬉しかったです」と喜んだり、「初めましての俳優さんばかりで、豪華な組でご一緒できることも嬉しくて、20周年の作品が思い入れのあるものになったことが嬉しいです」と、ニッコリ。

 北川が演じた香は「心の奥につらい過去を持ち、自分自身でフタをしていることもあるんです。けれど、それをなんとか折り合いをつけながら社会人として、映画監督として暮らしています。ですが、ほかの人から見たらあからさまに、この人なにかあるなと思われないような人なので、この人何か抱えてるなというのを表現しすぎないように……でも、抱えているから、そのさじ加減が難しかったなって思います」と、苦労があったとしみじみ。

 内田監督からも「とにかく、『抑えて、抑えて』と言われながらで(笑)。監督から今回削ぎ落とすように言われたので、その戦いを1、2話は削いで削いで、外に出すより内に秘めたものを表現できればと思いました」とディレクションを明かしていた。

 続けて吉岡は、真尋を演じるにあたって「脚本家ですが台本も書けなくて、自分の夢を追いかけていいのか悩んでいる人間で、孵化するのかしないか……というイメージで演じていました。湊さんの原作を読んでいると成長していくさまだったり、つらい思いをして、いろんなトラウマを抱えていたり、嫌な事などは誰しも持っていると思うんですけど、痛みを乗り越えた先のオ成長を見せていければと思って演じていました」と、話していた。

 本作で北川と吉岡は初共演。ということでお互いの印象の話題へ。北川は吉岡へ「頭の良い方なんだなって思って。頭の中でしっかり考えて、自分の中で咀嚼して準備を真面目にしてから撮影に臨まれているんじゃないかと思って、お話していて楽しかったです」と話したり、お互いに年齢差がありつつも「老成されているんです。同い年の友達ができたみたいで(笑)。撮影中、役柄のことを話したりはしなかった気がしますけど、美容のこととか、食べ物のこととか、普段、悩んでいる仕事のこととかを話していて、すごい心強い友達ができたなって思って」と、同年代の友達気分なのだとか。

 吉岡はこれに「『友達ができた』と言われたことが嬉しすぎて、ウキウキしています!現場で初めて対面した瞬間に、あまりの美しさと格好良さに吸い込まれて。なんて素敵な方なんだろうって目線を合わせて気さくにお話してくだって、そのお人柄や一緒に甘いものを食べたりする何げない時間とかが楽しくて!この人ともっと話したいし、運命の人と出会ったんじゃと思って(笑)。この先もこの関係を育んでいきたいと思いました」と、相当に相性が良い様子を窺わせていた。

 一方、竹内は死刑囚役を演じたが、「若い時と、現代を演じないといけなかったので、しっくり来るまで打ち合わせしたのは良かったと思います」と、役作りに複雑な心境があったことを窺わせたり、「内田組が好きで、30代になって一発めの作品で、内田組の雰囲気にそのまますっと馴染んで、自分がイメージしている以上のものがいろいろ生まれたのでやりながら手応えはあったかなと思います」と、出演して得るものが多かったとも。

 その挙げていた内田組は3年ぶりの参加となるという竹内は、「またオファーされたことを喜ぶと同時に、3年ぶりにいろいろ試されている感じがして(苦笑)」と、求められるハードルも上がっていた様子も。すると内田監督は「本当に成長したなって。考え方も違っていて3年っていう時間は人間を変えるんだなって。このまま成長していくと素晴らしい俳優になっていくんじゃと思っています」と、目を細めていた。

 その後、原作者の湊かなえ氏がサプライズで花束を持って登壇して盛り上がるなか、最後に北川から、「とても深い作品です。原作を読んだときも、脚本を読んだときも、完成した作品を観たときも思いましたけど、人間は大なり小なり問題や、人に言いたくないこと、過去とか、悔いとか罪悪感を背負いながらも、なんとかやりすごしながら、折り合いをつけて一生懸命に生きているものではないかと思いました。この作品を観ている方の状況や環境とかによって、どのシーンが胸を打つかは違うと思います。でも、この作品を観たときに、人それぞれ、違うけれど生きているだけで価値があるんだよ、生きていていいんだよという許しというか救いというか優しい一筋の光が差すような作品になっていると思います。仰天するような展開もありますが、観て頂ければ」と、熱い思いを伝えていた。

 『連続ドラマW 湊かなえ「落日」』は9月10日午後10時より放送・配信予定!

 ※北川景子過去記事
 ・北川景子森永ビスケット「ムーンライト」13年ぶりCM起用で青ドレス
 ・北川景子 実際に東京海上日動の自動車保険に加入するCM登場
 ・中井貴一 映画「大河への道」1人2役を主要キャストが演じた意味や松山ケンイチ“祈祷師”発言に笑いこらえる者続出!北川景子「作品から勇気を頂きました」としみじみ

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