松村北斗 役者活動の今があるのは「パーフェクトワールド」監督に感謝

松村北斗 役者活動の今があるのは「パーフェクトワールド」監督に感謝1

 アイドルグループ『SixTONES』松村北斗、上白石萌音が1日、東京・TOHOシネマズ日比谷で映画『夜明けのすべて』(監督:三宅唱/配給:バンダイナムコフィルムワークス=アスミック・エース)同僚参加限定試写イベントを三宅監督とともに開いた。

 作家・瀬尾まいこ氏の同名作。PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる会社員・藤沢美紗(上白石)と、パニック障害を患って気力を失っている同僚・山添孝俊(松村)が恋人ではない特別な関係を築いていく物語。今回は同僚役を演じた2人が、同僚同士で試写会に参加する方々の.職場でのエピソードを代読し“働くこと”に関する相談や質問に答えていくというコンセプトで集まったのもアルバイトや会社などの同僚というものとなった。

 3人は登場するなりフリートークを展開。観客にポップコーンを食べている人を見つけて、映画館で何を食べるかの話題で盛り上がり、松村は「クレープアイス食べたりします」と明かしつつ、まるで家で話をしているかのようにスツールの背にもたれかかりまくってリラックスしたトークを繰り広げることに。

 続けて、事前に集められた質問に答えていくこととなり、そのなかで若手社員のときに出会った先輩社員で年齢も役職という立場も違えど価値観を変えてくれるような影響を与えてくれるような人と出会った方がいるということが伝えられたが、松村はこの“立場”というところの意味を取り違えてしまったようで「すごい立場のある国で、なんか王に仕えてるとかではなく」と発言。これに会場も一瞬呆然という雰囲気が流れ松村は「これが松村北斗です。すごい調子いいです」と苦笑いでイベントの序盤を飾る。

 この松村が意味を取り違えた質問に沿って、自身に影響を与えてくれた人は?という質問が。これに過去に出演したドラマ『パーフェクトワールド』の柴山健次監督を挙げ「お芝居ってなんだかよくわからない、でも、やっと、お芝居ってものといわゆる自分が元からやってたアイドルってもののの違いを、自分で分け始めた時のことです。アイドルが行っていい場所ではない思いがあって、なんか、役者さんたちの畑というか……。でもまあ、もちろん憧れもあるし、お話頂いているから、自分にできることを全力でっていうつもりで行ったんです。そうしたら、ほかの役者さんとなんら変わりない接し方、なんら変わりない指導で、ちゃんと怒ってくれたし、『そんなん今のお芝居じゃないよ』って、ちゃんと言ってくれたりとか『今の芝居は良かった』とか。なんか、初めて人からお芝居を教えられて。もちろん時間の関係上で『はい、オッケー』みたいなところが出ることもありますけど、そこで出会ったあの監督っていうのは、自分がなんかこう、お芝居頑張ってもいいのかもなって。うん、頑張ることは別に自由なのかもしれないって思わせてくれた方。かなり影響大きかったんじゃないですかね。 そこがなかったらここまで来れなかったんじゃないかなって、さっきちょっとしみじみと考えてました」と、思い出を滔々と語った。

 ほかにも三宅監督の指導の仕方が「母のような感じ」と表現した松村。「身近にいる人みたいに言ってくれて」と明かしたり、三宅監督が気持ちをあげたいときにヒップホップを聴いていると知りイメージ通りと上白石と爆笑したりと、和気あいあいと進行。

 ちなみに、松村自身の憂鬱な時のモチベーションの上げ方へは、「憂鬱だなって思って何かに行く日って、だいたい頑張ってる時なんですよ。だからゲームでいうと経験値がたまる日だと思うんですよ。ぐっとたまりやすい日なんで、それをいっぱい頑張ると、楽しく働いてる日よりも早くレベルアップするであったりとか。 憂鬱を頑張っているといつかやっと楽しい来るって考えてて。逆に毎日楽しいだけだと やばいと感じちゃうんです。なんかストックなくなる。みたいな焦りになるんで、逆に憂鬱の日は、チャージできるぞって」と、自身の考え方を披露していた。

 映画『夜明けのすべて』は9日より全国公開予定!