アイドルグループ『SUPER EIGHT』安田章大が8月30日に東京・世田谷パブリックシアターでBunkamura Production 2025『アリババ』『愛の乞食』(脚色・演出:金守珍)囲み会見とゲネプロを俳優・壮一帆、伊東蒼、彦摩呂、福田転球、温水洋一、伊原剛志、風間杜夫らと開催した。
2作品は唐十郎の初期作品。唐が旗揚げした劇団「状況劇場」によって1966年に『アリババ』が、1970年に『愛の乞食』が初演された。現実と幻想、現在と過去が溶け合うそれぞれの物語は、叙情的に紡がれる言葉の数々で、人々の中に眠る普遍的なロマンを呼び起こすような仕上がりとなっている。 主演の安田と唐作品といえば、2023年に主演した『少女都市からの呼び声』で初めて触れている。
以下、囲み会見内キャストの主なコメント。
●安田章大
楽しいメンバーが集まりました。唐十郎戯曲の中でこの作品がどんな広がり方をしていくのか僕自身も楽しみです。テント公演とは違い、劇場でお客さんにしっかりと演技に集中していただく環境で観てもらうことも唐十郎戯曲を展開していく中で大事な見せ方なのだと思います。何回演じてみても色々な演じ方が見えてくるのが唐さんの戯曲の深さです。各所から集まったキャストに、紫テント新宿梁山泊のキャストもいて、エネルギーが混ざっている舞台です。唐さんが生前に仰っていた「丸の渦ではなく四角のガタガタした渦を渦巻かせよう」ということを、ぜひ体験していただければと思います。
●壮一帆
初めてとなります唐十郎さんの作品、すでに私がどっぷりこの世界に浸かっております。千秋楽まで新鮮な気持ちで頑張りたいと思います。
●伊東蒼
とても緊張しているのですが、何よりもまずは自分が常に楽しんで、唐さんの書かれた世界の中でどれだけ自由に遊べるかを頑張って、皆さんにも楽しんでいただければと思います。
●彦摩呂
唐さんの舞台が大好きで、ずっとテント芝居も観に行かせていただいておりました。今回初めて唐さんの作品に参加してみて、毎日の稽古が楽しくその楽しさが客席にも伝われば良いなと思っています!エンタメのフルコースです!ぜひお腹を空かせてお越しください!(笑)
●福田転球
キャストの年齢層が大変高いのでみんなで労わり合いながら公演を最後まで駆け抜けられたらと思っています。劇場でお待ちしています!
●金守珍
最高のキャスト・スタッフです。場当たりで感動して涙が出たくらい素晴らしいです。唐さんの戯曲を大劇場でやるにはいろいろと無理があるのですが、今回は全く無理がなく自信作でございます。今作は全編関西弁での上演です。2年前に上演した『少女都市からの呼び声』で、安田くんがセリフを関西弁にして感情を作ってから標準語に戻していると聞き、そこで思い切って関西弁でお芝居している安田くんを観たいと思ったんです。そして関西弁の持つユーモアさに驚きました。思いっきり笑える楽しい芝居に置きかえて、エンターテイメントにしたいと思います。
●温水洋一
学生の頃から唐さんの戯曲をたくさん読んでいましたが、この歳になって初めて唐さんの作品に参加することができて感謝しています。私が馬に乗るシーンがありまして、稽古では苦労しましたが、ようやく形になりました。ぜひ劇場でご覧ください。
●伊原剛志
唐さんの作品に参加するのは初めてですが、自分自身も楽しみながらお客さんにも楽しんでいただけたらと思っています。海賊なのでジョニー・デップみたいと言われますが、水に濡れるシーンがあるのでジョニー・ベットリ…になります(笑)金さんに「唐さんがまるであて書きしたかのようなキャストに恵まれた」と仰っていただいたので、その期待に応えたいと思います。
●風間杜夫
金さんと出会ってから唐作品はテント芝居も含めて6作品目の出演ですが、個性豊かな新しいメンバーと一緒にできてとにかく楽しいです。劇場でご覧いただけたら嬉しいです。
Bunkamura Production 2025『アリババ』『愛の乞食』は東京公演は8月31日から9月21日まで世田谷パブリックシアターにて、福岡公演は9月27日と9月28日にJ:COM 北九州芸術劇場にて、大阪公演は10月5日から10月13日まで森ノ宮ピロティホールにて、愛知公演は10月18日と10月19日に東海市芸術劇場にて上演予定!
■作品あらすじ
◯『アリババ』
雨の中、真夜中の高速道路を駆け抜けて行った黒い馬を探していた宿六。そしてその妻の貧子。二人のもとに老人が姿を現し、あの馬は赤いはずだと言う。ブランコが馬の嘶きのように音を立てて揺れだしたころ、隅田川に流した遠い記憶が甦ってくる。「朝は海の中、昼は丘、夜は川の中。それはなあに?」
◯『愛の乞食』
生命保険会社に勤める田口は、立ち寄った都内の公衆便所にいた具合の悪そうなミドリのおばさん(実は元海賊の尼蔵)を介抱していた。そこにセーラー服姿の少女・万寿シャゲが帰ってくる。今夜からこの公衆便所は、キャバレエ「豆満江ズマンコウ」になるのだ。そこに支那人のチェ・チェ・チェ・オケラと、刑事の馬田と大谷が現れる。彼らもまた、元海賊なのだった。
男達は万寿シャゲに、かつて海賊として大陸を荒らし回っていた時に出会ったある事件の生き残り、十四番目の朝鮮人の女の面影を見出す。そして突然、彼方より一本杖で床を踏む音――伝説の海賊ジョン・シルバーの歩く音が響く。