松坂桃李、染谷将太、内山昂輝、津田健次郎、魚豊氏『ひゃくえむ。』SP座談会!それぞれ質問

松坂桃李、染谷将太、内山昂輝、津田健次郎、魚豊氏『ひゃくえむ。』SP座談会!それぞれ質問1

 9月19日より公開予定の劇場長編アニメーション『ひゃくえむ。』(監督:岩井澤健治/配給:ポニーキャニオン/アスミック・エース)。本作の声優キャストを務める松坂桃李、染谷将太、内山昂輝、津田健次郎、さらに、原作者の魚豊氏とのスペシャル座談会映像が9月10日に公開となった。

 『チ。―地球の運動について―』で手塚治虫文化賞マンガ大賞を史上最年少受賞した漫画家・魚豊氏の連載デビュー作が原作。陸上競技の世界で、「100m」という一瞬の輝きに魅せられた者たちの情熱と狂気を描いた物語となっている。

 トガシとの出会いから100m走にのめり込んでいく“努力型”の小宮、内山は、日本陸上界の絶対王者・財津、津田は、財津に王者の座を阻まれ続ける海棠を演じた。「チ。―地球の運動について―」に続き2作目の魚豊作品参加となる。

 魚豊氏は顔出しNGのため、梅がのった鱧の湯引きの絵を描いたパネルに向かって話すというなんともシュールなやりとりにキャスト一同とまどいつつも、魚豊に質問ができる貴重な機会ともあって胸を躍らせながら座談会はスタート。

 主人公・トガシ役の松坂が、まずは本作を観た感想について魚豊氏に質問すると、「漫画とは全然違う表現で、走っているシーンもロトスコープなので生々しくリアルになっていてよかった。みなさんの声が入っていて素晴らしかったです」とキャスト陣の演技に賞賛した。

 続けて染谷から劇場アニメ化されて驚いたところについて質問を受けると、高校生編の全国大会のシーンの話題に。選手たちがトラックに入り、スタート位置につくまでが3分以上の長回しで描かれる、岩井澤監督も特にこだわったシーンだ。声優陣も「あのカット大好き」「斬新だった」と口をそろえる緊張感と興奮が詰まったシーンはぜひ劇場でご覧いただきたい。

 そして、内山からの「劇場アニメ化が決まった今連載開始当時の自分に声をかけるとしたら?」との問いかけには、「初めは単行本が出ないという話もあったが、そこから映画化になったのは本当にうれしい。みなさまのおかげだなと思います」と読者への感謝の気持ちを語った。

 最後に津田から、生み出す際に特に印象深かったセリフを聞かれると、魚豊氏は、「浅く考えろ。世の中舐めろ。保身に走るな。勝っても攻めろ」と、小宮の高校にやってきたインパクトのある財津のセリフを挙げた。その流れで各々が自身の好きなセリフを語り合う一幕も。

 魚豊氏も絶賛する、原作漫画とは異なるアニメーションならではの表現方法や、一同納得の注目シーンをはじめ、人の心を掴むセリフについての連載秘話に加え、染谷と魚豊が自慢だと語る意外な共通点など思いがけない縁も明らかになることにもなっている。

 ■『ひゃくえむ。』公開記念スペシャル座談会映像YouTubeリンク
 https://youtu.be/D6E6zi8zIAo

 ※記事内画像は(c)魚豊・講談社/『ひゃくえむ。』製作委員会