『チームラボ バイオヴォルテックス 京都』メディア向けの内覧会が9月30日に京都・南区の東九条で開催された。
京都市が進める京都駅東南部エリアプロジェクトの一環として、チームラボが常設アートミュージアム『チームラボ バイオヴォルテックス 京都』を10月7日よりオープンする。このオープンに先駆けメディア向けにお披露目された。
『チームラボ バイオヴォルテックス 京都』は、JR京都駅の八条東口から鴨川方面に大人の足で約10分ほどの閑静な住宅街のなかにある。
エントランスに足を踏み入れると、日本美術の手法を取り入れた作品『『草木のために浮かび上がる闇の円相』が目に飛び込んでくる。正面ら見ると平面的に、横から見ると立体的に見える印象的な展示に。エントランス近くには、無料のロッカーがあり余分な荷物が預けられたり、キャリーケースなど入り切らないものは留め置けるチェーンも用意されている。
館内は3層で、フロアは主に4つ。Underground(アンダーグラウンド)、Sculpture and Painting(スカルプチャー アンド ペインティング)、Megalith(メガリス)、Athletic Forest(アスレチック フォレスト)となっており、そのなかに、総作品数50作品を超える展示が行われている。
1番最初に体感するのはアンダーグラウンドの作品『連続する生と死』。花が次々と咲いていく映像が印象的。こちらは手で触れていい展示で、映像の花に触れるとハラハラと崩壊していく様子も見せる儚さが漂うもの。その足元は『流れははるか遠くに』という作品で、自身が歩くとその後ろに道ができるかのように、足元に無数の黄色の線ができるというもので、その場でくるくると回ると渦を巻くような映像に変化し目を引く。
フロア間の移動の階段の部分にも空中の浮沈を繰り返す作品が見られたりと次々と不思議な光景が広がっていく。
2層目に上がると『Sculpture and Painting』のフロア。なかでも、泡が生きた彫刻のように集合しあたかも環境彫刻のようになる『Massless Amorphous Sculpture』が。この作品の空間には泡があふれるが、入室前にカッパやマスク、メガネカバーなどの貸し出しがされ、極力汚れることを避けて楽しむこともできる。
3層は『Megalith』のフロア。Megalithは普段は“石を積み上げて作られた巨石記念物”でイギリスのストーンヘンジやイースター島のモアイ像をさす言葉として使われているが、このフロア内には実際の苔が敷き詰められ石を表現。さらに、“人間の認識の模索”を探求しているチームラボによる人間の認識を利用した作品も展示されていた。
3層から再び2層に下り最後のフロアとなる『Athletic Forest』へ。こちらはアスレチックのように、実際に自分が体験するフロアとなり、この環境に見合った靴の貸し出しもされている。なお、チームラボの他館にもある『こびとが住まうテーブル』は、本館では最新版となっており、できることが増えているとも。自分が絵に描いたキャラクターが水槽内で舞う『スケッチオーシャン』コーナーは、通信で他館からのキャラクターもやってきているのだそうだ。
出口直前の『スケッチファクトリー』では、『スケッチオーシャン』で自分が描いたキャラクターをプリントした缶バッジ、マグネット、パズル、ハンドタオル、Tシャツ、トートバッグ、ペーパークラフトの購入もでき、世界で1枚のオリジナルTシャツを手にでき、お土産にもぴったりになっている。
■『チームラボ バイオヴォルテックス 京都』
場所:京都市南区東九条東岩本町21-5
時間:9:00-21:00(最終入館は19:30)
※開館時間が変更になる場合がございます。
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ