池松壮亮、舞台挨拶台を無しに!? 「何を言うべきか、言わないべきか」作品に出演、ピエール滝への複雑胸中のすべて語る

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 俳優・池松壮亮(29)が22日、都内で主演映画『宮本から君へ』(監督:真利子哲也/配給:スターサンズ、KADOKAWA)の完成披露試写会に共演の蒼井優(34)、井浦新(44)、一ノ瀬ワタル(34)らともに出席。作品には3月に麻薬取締法違反容疑で逮捕され、6月に有罪判決を受けたピエール瀧が出演しており、紆余曲折の末、瀧の出演シーンをノーカットのまま公開することに決まったが、池松は「いろんな人がリスクをとってくれたおかげで、こうやって公開する運びになったことをあらためて報告したい」と言葉を絞りだした。

 作品は’90年代の大ヒットコミックの映画版で、金なし、コネなし、勝ち目なし…でも情熱だけは半端ない、熱血営業マン・宮本(池松)の暑苦しくも切ない生き様を描いた極限の人間賛歌。

 この日、舞台挨拶の冒頭で「ちょっとしゃべります」と切り出した池松は「今までにいろいろなことがありすぎて…。平成の最後に撮影を終えることができて、あのときしかできない、二度とできないようなことをやって。スタッフ、キャストみんながパワーを注ぎ込んで撮った作品。ピエール瀧がああいうことになり、何ですかね、あの日から今この瞬間まで、何を言うべきか、言わないべきか。時間が解決するというのも違う。共演者として、ピーエルさんを誰よりも間近で見てきたが、あの人の目は本気だったし、この作品にとんでもなく力を注いでくれたと思っている。あの現場での日々は事実に変わりないし、かといって、ピエール瀧が間違ったことをやったことにも変わりはなくて。私たちが人を罰する力を持つのであれば、それと同じくらい、それ以上に人を許す力も必要なんじゃないかと、個人的には思っている。何とか立ち上がって映画の現場で会えるのを…すいません、こんな空気にしてしまって。きょうは楽しい舞台挨拶にしたいですね」。

 登場時、今春の結婚に観客から「おめでとう」と祝福の声があがったヒロイン・靖子役を演じる蒼井は「ありがとうございます」と笑顔で返しつつ、「今、池松くんの話を聞いた後に自分の存在が不謹慎のような気もしますが、ピエール瀧さんについて言えることがあるとすれば、私たちはこれからも映画を創り続けるので、待っているとも言えないし、でも今まで一緒に楽しくひとつのモノをつくらせてもらったのも事実。これ、難しいのですが、せっかく出会ったのなら、またお互いの人生が交差することがあったら…人ってそうやって出会ったり、別れたりしちゃうものかなとも思う。作品の話をしますが、生半可な気持ちでは立ち向かえないすごい熱量の作品だった。ボロボロになりながら、平成の終わりにみんなで挑んだ作品。私たちの熱量がほんの少しでも伝わってくれたらうれしい」。

 “座長”ふたりの冒頭の挨拶に時間を割いたため、その後のトークは途中で時間切れとなったが、最後に池松が「何だか舞台挨拶をぶち壊してしまいましたね。あらゆる世代の人が集まって、それぞれの目で平成を見てきて、その意地が作品に込められているような気がした。壮大なラブレターになっている作品なので、(作中の宮本と同じく)観た後に愛する人にバラを渡してほしい」としみじみとPRしていた。

 9月27日公開!

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池松壮亮

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蒼井優

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井浦新

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