佐藤大樹「鼻水が出るくらい泣いていました」と気持ちが入りまくったシーンとは?橋本環奈「『好きを諦めない』という言葉が好きです」

佐藤大樹「鼻水が出るくらい泣いていました」と気持ちが入りまくったシーンとは?橋本環奈「『好きを諦めない』という言葉が好きです」3

 『EXILE』、『FANTASTICS』の佐藤大樹、女優・橋本環奈が3日、東京・新宿バルト9で映画『小説の神様 君としか描けない物語』(監督:久保茂昭/配給:HIGH BROW CINEMA)公開記念舞台あいさつを久保監督、主題歌&挿入歌アーティスト・伶とともに開催した。

 ナイーブで売れない高校生小説家・千谷一也(佐藤)と、秘密を抱えたドSな女子高生小説家・小余綾詩凪(橋本)の何もかもが真逆の2人が、“一緒に大ベストセラーを生み出す”という共作ミッションを課せられ、時に激しく反発し合いながらも“2人”で物語を作り始めるという青春ストーリー。

 全国137館の映画館で生中継されるなかでのものに。ついに公開されたことへ佐藤は、「延期を経ての公開となりましたが、小説がテーマにもなっている本作にぴったりな“読書の秋”に公開できて本当に良かったです。事務所の先輩たちも『絶対観に行く』と言ってくれていて嬉しいです」と、喜びを噛みしめ、橋本は「キャスト・スタッフ一同公開が待ち遠しかったです。こうして公開できたのは、待ってくださっていたファンのみなさまのおかげ。そう思うと喜びもひとしおです」と、感慨深げだった。

 本作で印象に残っているエピソードへ佐藤は「一也の編集者・河野(山本未來)に向かって『小説家を辞めたい』と打ち明けるシーンです。夜に撮ったのですが、その日は朝から僕と環奈ちゃんと山本さんの3人で楽しく撮影していたので、心境を整えるのが大変でしたが、久保監督もそんな僕の気持ちを察して空気を作っていただけて。気付いたら演技に熱が入って、鼻水が出るくらい泣いていました」と、久保監督に演技を引き出してもらったこと。

 橋本は、「保健室で一也と詩凪が語り合うシーンです。久保監督が『一発で撮ろう』と言ってくださり、スタッフの方々もそれに合わせて準備してくださったので詩凪の感情にすっと入っていけて、スタッフの方々の愛を感じました」と、スタッフワークの良さを感じたそうだ。

 さらに、一也と詩凪が宙へ浮かぶシーンがあるそうだが、実はCGは使っていないという。久保監督は「言わない方が良いかと……。ご想像にお任せします」と言葉を濁すと、橋本は「自分たちで飛びました(笑)」と暴露。すると、監督が「大樹は飛べなかったけどね」と証言しだし、佐藤は「ただの(飛べない)豚です」と、アニメ『紅の豚』のセリフのパロディをしだし笑いを誘った。

 続けて、映画のテーマにもある青春にかけた「印象に残っている自身の青春エピソード」について話題が移る。

 佐藤は「中学生の頃に初めて行った『EXILE』のライブで、HIROさんのダンスを観た時です。その翌日には小学生から続けていたサッカーを辞め、『EXILE』に入るためにダンスを始めることを決めました」と、まさに人生の転機だったといい、橋本は「何げない高校での日常生活です。福岡の女子校に通っていたのですが、仕事で修学旅行などの行事は参加できなかったんですが、友達や先生に支えられて卒業できました」と、振り返った。

 イベント後半には、小説作りがテーマの本作にちなんで、もし自身が小説を作るとなったときのタイトルと内容を考えるコーナーを開催。4人を代表して佐藤が回答し、タイトルを『壁に耳あり 正直メアリー』と独特の感性を発揮し自信たっぷりにフリップを見せると、他の登壇者は失笑。ストーリーに関して聞かれると「主人公のメアリーは中学生。嘘のつけない正直者で、推理力があり、地獄耳。関わりたくない事件も思わず聞こえてきてしまうので、解決に導いていって……」と話を続けようとすると、思わず久保監督から「まだ続けますか?(笑)」とツッコミが入り、仲の良さが伺えるほほ笑ましいシーンとなった。

 最後に、中継先の観客と、これから作品を観る方々に向け佐藤は「一也の持つトラウマは、誰もが持っているものだと思います。それは、ある日誰かのたった一言で武器になることもある、そう思っていただけたら嬉しいです。どんな職業の方でも、老若男女の皆様の胸がアツくなる映画です。ぜひ劇場でご覧ください」と声をかけると橋本は「詩凪の『好きを諦めない』という言葉が好きです。夢や目標をみなさん持っていると思うんですが、挫けそうになる時もあると思います。そんなときに、この作品が背中を押すものになれば幸いです」と、メッセージを送っていた。

 ほか、伶が主題歌『Call Me Sick』を生披露しイベントに華を添えていた。

 映画『小説の神様 君としか描けない物語』は公開中!

 ※記事内写真は(C)2020映画「小説の神様」製作委員会

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