関ジュ・池川侑希弥「雑魚どもよ、大志を抱け!」で映画初主演

関ジュ・池川侑希弥「雑魚どもよ、大志を抱け!」で映画初主演

場面写真も公開

 関西ジャニーズJr.でアイドルグループ『Boys be』の池川侑希弥(13)が2023年春より全国公開予定の映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』(監督:足立紳/配給:東映ビデオ)で映画初主演を飾ることが20日、発表となった。

 メガホンを取る足立紳監督といえば、『百円の恋』『アンダードッグ』(脚本)、『喜劇愛妻物語』(脚本・監督)や、来秋のNHK連続テレビ小説『ブギウギ』(脚本)などを担当する。さらに、本作は足立監督が執筆した小説『弱虫日記』(講談社文庫)を原作としている。

 本作の主役たちは、昭和の終わりごろに、とある地方の町で育つ小学6年生男子たち。主人公・高崎瞬(池川)は、癌の手術で片方の乳房を無くしたロうるさい母親・佳子(臼田あさ美)と多くを語らない父親・作郎(浜野謙太)の下で育つ、仲間たちとのバカな遊びやいたずらに夢中なやんちゃな男子。その瞬の親友たちには、犯罪歴のある父(永瀬正敏)を持つ隆造(田代輝)や、いじめを受けながらも映画監督になる夢を持つ西野(岩田奏)など、さまざまなバックボーンを抱えて苦悩しつつも懸命に明日を夢見る少年たちがいる。子供同士のシビアな権力争いやいじめを前に、友達を守るために、そして大嫌いな自分と訣別するためにも、瞬は勇気を振り絞る……少年時代の“葛藤と前進”、“出会いと旅立ち”を描いた物語となっている。

 池川はオーディションで抜てき。すでに、今年3月から4月にかけて岐阜・飛騨市で撮影されており、子供同士の争いや家族の事情に翻弄されながら育つ、主人公・瞬の揺れる心情を、繊細に演じ切っている。

 瞬の母親・佳子役を臼田あさ美、父親・作朗役を浜野謙太、妹・ワコ役を新津ちせ、瞬の親友・隆造の父親・真樹夫役を永瀬正敏、母親・美奈役を河井青葉が演じる。

 本作へ向け池川、足立監督からメッセージが寄せられた。

 ●高崎瞬役・池川侑希弥
 高崎瞬を演じました池川侑希弥です。
 「オーディションで選ばれました」と聞いた時は嬉しかったんですが、初めての映画で主人公の瞬役に決まったと知ったあと、プレッシャーが押し寄せて来たのを覚えています。約1ヶ月間飛騨市での撮影で共演者のみなさんやスタッフさんと共に過ごす中で徐々に不安もなくなって楽しく撮影することができました。
 この映画は、友達に弱い部分を見せられず強がっている主人公の瞬が友達といろいろな経験して成長していくお話です。どこか自分にもそういう所があるなと思いながら撮影していましたが、主人公の瞬を演じる事で自分自身も成長できたと思っています。
 1歩を踏み出す勇気をくれるお話ですので、瞬が自分の殻を破る瞬間をぜひスクリーンで見届けてください!

 ●足立紳監督コメント
 この作品のシナリオを初めて書いたのはもう20年以上も前だ。なんとか映像化したいと思い、いろいろと動き回ったが実現には至らなかった。ぼんやりしている間にものすごいスピードで時代が変わり、いろいろなものの価値観も大きく変化した。価値観をアップデートできない人間はそれだけでもうダメだという空気も感じる。
 人間は不完全だからこそ魅力的だと思い、そういう人間ばかり描いてきたつもりだが、それが通用しなくなってきていることもひしひしと感じる。不完全な人間を安易に魅力的だと言ってはいけない時代なのだと思う。それでも手元にあった、そういう人間ばかり出てくるこのシナリオを映像化したいとまだ思っていた。エゴでもあろうが、でもこのシナリオの中には、やっぱり人の大切な部分が描かれていると思えた。僕がとうの昔になくしてしまったプライドというものを、シナリオの中の子供たちは、必死に獲得しようとうともがいていた。そういう子供たちの姿を、今の世の中に問うてみたいと思った。そして、そんな登場人物たちに真摯に向き合って演じてくれた池川君、田代君、白石君、松藤君、岩田君、蒼井君、坂元君たち小学 5 年生から中学2年生の彼らの姿がとても眩しくて、撮影中、何度も目がくらんだ。

 映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』は2023年春、新宿武蔵野館ほか全国順次公開予定!

 ■公式サイト
 https://zakodomoyo-movie.jp/

 ※記事内画像は(C)2022「雑魚どもよ、大志を抱け!」製作委員会