志村けんの遺志を継ぎ沢田研二が出演「志村さんの、お気持ちを抱き締め、やり遂げる覚悟です」

志村けんの遺志を継ぎ沢田研二が出演「志村さんの、お気持ちを抱き締め、やり遂げる覚悟です」

 2020年1月に映画化を発表した、山田洋次監督作品最新作『キネマの神様』は3月1日にクランクインし撮影を進めておりました。

 物語は過去パートと現在パートにわかれており、3月末に過去パートは撮影終了し、4月から現在パートの撮影に入ろうとしていた矢先、新型コロナウイルスによる肺炎が悪化し、W主演の1人である志村けんさんがご逝去されました。突然の訃報に、山田監督をはじめとするキャスト・スタッフは動揺を隠すことができませんでした。程なくして日本政府による緊急事態宣言が発出し、撮影は長期中断を余儀なくされました。

 この作品の撮影を無事に終わらせ、作品を完成させることが、志村さんへの一番の供養になると信じ、このコロナ禍の終息が見えない中、撮影が再開できる日を想像し、志村さんが演じる予定だったゴウのキャスティングを行いました。

 そしてこの度、沢田研二さんの出演が決定し、出演情報を発表するに至りました。

 かつては同じ事務所の先輩後輩関係で非常に仲が良く、「8時だョ!全員集合」「ドリフ大爆笑」などの番組、共同のラジオ番組「ジュリけん」やコントなどで志村さんと多く共演していた沢田さんが、志村さんの遺志を継ぎ、14年振りに映画出演いたします。

 山田監督作品への参加は1982年の『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』以来38年振りとなります。

 志村さんから沢田さんにバトンが渡り再始動する本作。映画を映画館で安心して見ることができる日を願い、キャスト・スタッフが改めて一致団結し、作品の完成を目指します。

 なお、引き続き撮影再開については調整中です。
 公開に関しては当初予定の2020年12月を見送り、2021年で調整をして参ります。

 また、山田組一同が、志村さんへの思いを胸に、前を向いていく思いを込めたメッセージビジュアルを作成し、5/16(土)に発表することと致しました。なおこのビジュアルは、同日の読売新聞朝刊全国版にも掲載されます。

 【コメント】
 ◆沢田研二
 志村さんの、お気持ちを抱き締め、やり遂げる覚悟です。

 ◆株式会社イザワオフィス代表取締役社長井澤健
 長年親交のあった沢田研二さんがご出演されると聞き、志村けんも大変喜んでいると思います。作品の完成を心待ちにしております。

 ◆房俊介(ふさしゅんすけ)プロデューサー
 人生のおかしさや哀しみ、夢や挫折を背負い、繊細な狂気をまとった主人公のゴウ。志村さんは、この役を演じる事をとても楽しみにしておられました。残念でなりません。心からご冥福をお祈り致します。兼ねてから志村さんと縁が深い沢田研二さんは、誰よりも志村さんの想いを抱きしめ、取り組んでいただけると思います。
 かつて『男はつらいよ』でご一緒した山田監督は「志村さんとは違うゴウちゃん。沢田研二さんならば、別なゴウちゃんの魅力を引き出してくれると確信しています」と仰っております。周りを包み込む暖かい色気、唯一無二の感性を持ち合わせた沢田研二さんと、新たな『キネマの神様』を描いていきたいと思います。

 【STORY】
 無類のギャンブル好きなゴウ(沢田研二)は、妻・淑子(宮本信子)や家族に見放されたダメ親父。そんな彼にも、たった一つだけ愛してやまないものがあった。それは【映画】――。行きつけの名画座の館主・テラシンとゴウは、かつて映画の撮影所で働く仲間だった。若き日のゴウ(菅田将暉)たちは、時代を代表する名監督やスター俳優に囲まれながら夢を追い求め、青春を駆け抜けていた。しかしゴウとテラシンがともに食堂の娘(永野芽郁)へ恋心を抱き、運命の歯車は狂い始める…。時代を越えて繰り広げられる、愛と友情の物語。若き日のゴウが信じ続けた“映画の神様”が、時を越えてひとつの家族に奇跡をもたらす――。

 【作品概要】
 ■タイトル:キネマの神様
 ■監督:山田洋次
 ■脚本:山田洋次 朝原雄三
 ■原作:原田マハ「キネマの神様」(文春文庫刊)
 ■出演:沢田研二 菅田将暉 永野芽郁 宮本信子
 ■配給:松竹
 ■撮影時期:調整中
 ■劇場公開:2021年公開予定
 ■コピーライト:(C)2021「キネマの神様」製作委員会
 ■公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/kinema-kamisama/