取材会が開催
俳優・浜中文一（32）、金子昇（45）、俳優・瀬戸カトリーヌ（44）が7月30日、東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで舞台『スケリグ』（演出：ウォーリー木下）取材会を開いた。
『スケリグ（Skellig）』は、作家デイヴィッド・アーモンド氏のファンタジー児童文学作品を、アーモンド氏自身が戯曲化し、それを翻訳したものがベースとなっている現代ファンタジー。浜中は『スケリグ』と名乗る奇妙な姿でその背中には奇妙なものが生えている“彼”を主演する。
昨年1月から2月にかけて浜中主演で上演され好評を博し、早くも再演となったが、浜中が再演の話を聞いたときのことへ「年末に近いときで、“すぐやん！”って。“そんなすぐ！？”という感覚でした」と、間近に迫っていたと知り驚いたのだとか。そして新型コロナウイルス禍のなかでも仕上がってきたことへ「なんとかここまで来れたなという感じがします」と、しみじみ。
取材会に登場した3人は前回のキャストから続投。とはいえ本舞台は浜中も含めて1人何役も演じることが特長の1つで、浜中は前回の舞台に引き続き、今回も8役を演じる。それだけに、体が覚えていて余裕があるのではとの声が飛ぶと、金子が「僕が5役、文ちゃん（浜中の愛称）は数えたら8役やってて、赤ちゃんの声とかもやってるんです。舞台裏でも隙間なくやっていることがいっぱいあって、セリフは文字でなんとなく頭に入ってましたけど、そこらへんは忘れていたのでけいこ期間は必死で。舞台上の影絵の部分もプロジェクターでやってもいいのに、実際に僕らがやってるんですよ」と、相当ハードなのだとか。
すると浜中も「本当に手数が多いんですよ。前回は涼しい時期でしたけど、今回はアチアチです」としみじみ話すと、金子は「文ちゃんは裏で楽器も鳴らしているんですよ。それも伝わらない（苦笑）」と、裏話を披露していた。
そんな大変な舞台ではあるが、新型コロナウイルス拡大防止のための緊急事態宣言明けにけいこが始まった際に、「久々に人と会えるのも、いやー嬉しかったなぁ」と、人恋しさも感じていたよう。ただしフェイスマスクをつけての演技は「あごで止めているんですけど下がってきて気になるんです」と、これまでとは違うものになったようだった。
浜中から「僕個人としては、緊急事態宣言が出る直前まで、この紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAでステージをさせてもらっていて、それが中途半端に中止になってしまって……。僕の気持ちとしては消化不良だったんです。けど、この『スケリグ』が紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAでできるということって、僕はまだ芝居していてもいいんだと感じてます。観に来られる方は、簡単に『じゃあ行きます』とも言えないし、簡単に『ぜひ来てください』と言えないなかで、いろんな思いがあるなかで、来てくださる方には本当に感謝しかないですね。みなさんが変なストレスなく、安心して見れるように僕たちも精いっぱいやります」と、抱負を伝えていた。
舞台『スケリグ』東京公演は7月31日から8月16日まで紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて、大阪公演は8月22、23日に松下IMPホールにて、愛知公演は8月25日に刈谷市総合文化センター アイリス 大ホールにて、所沢（埼玉）公演は9月11日に所沢市民文化センターミューズ マーキーホールにて上演予定！
■キャスト
スケリグ：浜中文一
マイケル：大東立樹（ジャニーズJr.）
ミナ：清水らら
ミセス・マッキー ほか：奥村佳恵
リーキー ほか：工藤広夢
お父さん ほか：金子昇
お母さん ほか：瀬戸カトリーヌ
演奏・吉田能
※記事内写真は「撮影：岡千里」
