俳優・中村倫也（34）、女優・北川景子（34）が2日、東京・神田明神で映画『ファーストラヴ』（監督：堤幸彦／配給：KADOKAWA）公開直前イベントを開催した。
作家・島本理生氏の累計発行部数12万部を超えるベストセラーの同名小説が原作。アナウンサー志望の女子大生が父親を刺殺するという衝撃的な導入で始まる作品。女子大生による動機なき殺人事件の真相に迫る、主人公の公認心理師・真壁由紀を北川が。父親殺しの容疑者・聖山環菜役を芳根京子、由紀の夫であり、迦葉の兄・真壁我聞役を窪塚洋介が演じている。中村は由紀の義理の弟で、由紀とともに、事件の真相に迫る敏腕弁護士・庵野迦葉役で出演となる。
境内で“除災招福”を願っての記念撮影後にトークショーが開催。記念撮影の際からコートを脱いだ姿で登場し「お願いします」と発声したものの、その声は裏返っており司会から「大丈夫ですか？」と尋ねられると、通常の声で「すいません裏返っちゃいました」と返し、笑いを誘う。
さらに、中村のお茶目さは序盤から止まらず、「ここ神田明神はですね、都内有数のパワースポットで知られていまして、縁結びですとか、商売繁盛ですとかにとてもご利益があると言われております……という入り方をきょうはしてみました」と、マイペースに切り出し、場内の空気を温める。
公開を目前に控えて、中村は「観る方それぞれの心がじんわり温まるんじゃなかと思っていて、早く観て頂いて早くじんわりしたものを持ち帰ってもらえたらなと思います」と、公開が待ち遠しいとともに、「そして今回の仕事は難しかったですね。チームワークの偉大さを感じた作品でしたね」と、コメントを寄せる。
作品の見どころへ中村は、北川が劇中で髪を切るシーンを挙げ、「あれはすごい爽やかで甘酸っぱいですけど、なんかすごい官能的なんですよ。日本映画史に残る名シーンだったんじゃないかと……というのは言いすぎですけど。でも、とてもいいシーンができたなと思いました」と、大いにアピール。さらにこの発言に合わせて、いま緊張していないかとの質問には、「紅白出たときは緊張しましたけど……」と言いつつ、記者たちの方へ向き直り「きょうもみなさん宣伝しようと集まってくださってるわけですから。とても素敵な、記憶に残る記事を書いてくださる方々で。いつもありがとうございます。楽しみにしていますね」と、笑顔で記者たちにハッパをかける一幕もあった。
共演してみて、お互いの印象について質問が。北川は中村へ、「動じないところ。監督が演技プランを途中で変えることがあるんですけど、変えられても、『えっ！？』ってならないで、本当に涼しい感じで『ああ分かりました』とすぐやっていて」と適応力の高さに目を丸くしたといい、番組宣伝の際にも「私はバラエティーに出るのも、こういうイベントでもギリギリまで台本を読み直して、緊張しているんですけど、（中村は）台本とかあまり見なくて、『楽しんでやればいいじゃん』という感じでドーンとされているので、この方は緊張されない方なのかなと」と、そのハートに脱帽といった様子で、「見ていると、私そんなに緊張しなくていいんだと安心できるので、同い年ですけどお兄さんっぽい感じがするというか。すごい落ち着いている感じがしています」と、高評価。
これに中村は北川へ「最初にリハーサルするとき僕なんかこんな性格なんで、やってみて探ろうとするんですけど、景ちゃん（北川）と芳根（京子）さんはもう、キャッチャーミットをかまえていると、いきなりスパーンて来るんですよ。それで手が痛ってーみたいな（笑）」というと、北川が、「私もこういう感じで器用にやりたい。私は不器用なんで」と訴える。これに中村は「だって真面目だもん。俺は少しでも少しでもラクしようと思って生きてるから」と、ニコニコ。司会はどうしたらそれだけ肩の力を抜いていられるかと問うと、「イチロー選手は膝を抜くと言ってましたよ。肩の力を抜くより」と、自身のことではないトークでさらりと受け、北川は「こういうのパッと出せるように私もなろう」と、羨望の眼差しを向けることも。
さらに、演技面のことで中村は北川へ、回想シーンでのキャラクターと、その後の現在に移ったときのキャラクターが、「もう別人なんですよね。だからすごいなって。ちょっと入っているところがあったんですよ。オーラが……オーラが、違ったの！！」と、称える一幕もあった。
ほかにも司会から、節分にちなんで今年招き入れたいことはとの質問が飛び、北川が「昨年はコロナとかもあって不安な中生活をしていたので、今年は全体的にハッピーに心配事がなく暮らしたい。あとは、お客さんに来て頂ける環境を整えるので、お客さんに観て頂きたい」といい、中村は「同じことを言おうと思ってました。安心や安全がもともとなかったかもしれないけど、いつも以上に敏感になっているこの1年くらいだから。でも、かぶったから変えて……お金持ちになりたい。私服を肥やしたいです」と、自由な発言が飛び出す。それを北川は「お忙しい方だと思いますので」といい司会も「お仕事を充実させたいってことですね」と、いい感じでフォローしてくれ、「真面目に広げられると本気な人みたいになっちゃうけど、全部フォローしてくれる」と、楽しげだった。
そして中村に意気込みを問うと「意気込み！？もう撮り終わってて、ぶっちゃけ僕らもうやれることはないですけど、堤監督のもと胸を張れるものができ上がったと思っているので、観てもらって損はさせないぞという意気込みはあります」と、静かに自信を見せていた。
映画『ファーストラヴ』は11日より全国公開予定！
※追記に伴いタイトルを修正しました。
※中村倫也過去記事
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・中村倫也 ほほ笑む姿や横顔など「世界ネコ歩き」へナレーション収録風景公開で普段からネコを見かけるとつい声をかけてしまうとも！入場者特典でポストカードプレゼント
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キャッチャーミットで球を受けるジェスチャーを見せる中村
球を受けて手が痛いと表現
去り際に「ありがとうございます」と言ったのだが……
オフマイクに苦笑い
