展覧会『魔改造の夜 THE MUSEUM』が8月25日に東京・秋葉原のベルサール秋葉原で開幕した。
本展はNHKの人気科学情報番組『魔改造の夜』から飛び出した初の大型展覧会。会場には番組を彩ってきた“モンスター”80体が一堂に集結するものとなった。
以下、公式レポート部分。
午前11時半、一般来場者の入場を期に幕を開けた本イベント。館内にはこれまで番組で登場した「扇風機50m走」や「ワンちゃん25m走」などの“モンスター”と呼ばれる改造マシンがずらりと並び、来場者は間近でその造形美と機能美を堪能。普段はテレビ越しにしか見られないモンスターたちに、感心する声やシャッター音が絶えませんでした。
14時半からは番組、イベント関係者や文部科学省の幹部が参加した開幕記念セレモニーを実施。主賓には文部科学省 科学技術・学術政策局人材政策課 課長補佐の西川尚斗さん、魔改造倶楽部専任解説者である東京大学大学院教授長藤圭介さん、本イベントの実行委員会を代表して番組プロデューサーとしてNHKグローバルメディアサービス 内田俊一、同じくテレビマンユニオン エグゼクティブプロデューサー長澤智美、本イベントプロデューサーとして中村芳章が登壇し、番組実況者でもある矢野武氏をMCに、神田明神から権禰宜を招いて催事安全祈願及びモンスター“生贄”(モンスターの元となった各種の製品)鎮魂祭も行われました。
地下1階の特設ステージでは午後12時50分より「モンスター実演&解説講座」がスタート。実況はおなじみ矢野武氏。登場すると同時に万雷の拍手で迎えられると満席の観客席を一瞬見回して絶句し、「……大変感動しております!」から発声。「知る人ぞ知る、ひっそり始まった番組だったのですが、最初からご覧になったというお客様はいらっしゃいますか?」と尋ねると、十人以上の手が上がり「さすが!」と感動されていました。
いよいよエンジニアたちが登場し、モンスターの実演とともに当時の開発秘話や技術者たちの熱い想いが語られると、観客は驚きの声をあげたり、大きくうなずいたり、また笑い声が響きました。まさに番組の熱狂がそのまま会場に再現されたかのようです。
撮影時のスタジオではなくイベントホールでの実演のため天井高や広さが違うものの、出演チームにはそのために更なる“魔改造”を施したチームもあり、工夫に工夫を重ねたエンジニアたちのモンスターへの熱い想いが伝わります。
初日からワークショップコーナーも大盛況。この日は「トラとウサギの足の仕組みを作ってみよう」や「ジャイロの効果実感!ハンドスピナーを作ろう」といったワークショップが実施されました。日によって異なるワークショップが予定され、多彩なプログラムに来場者たちの期待も高そうです。参加者は夢中になってエンジニアによる解説を聞き、また一緒に工作に取り組むなど、モンスターに懸けたエンジニアたちの熱量を体感していました。
地下1階の実演ステージエリアでは、公式 BOOKやオリジナルTシャツ、オリジナルフェイスタオルなど各種のイベント限定グッズも販売中。さらに、館内を巡るスタンプラリーも実施され、オリジナルステッカーを目当てに多くの来場者が列を作りました。展示だけでなく会場全体が「参加型」の楽しさに包まれているのも印象的です。
この日は初日のため通常より遅い11時半開場となりましたが、16時までには1,600人が来場。9日間の最終日までに27,000人の動員を見込んでいます。
「魔改造の夜 THE MUSEUM」は9月2日(火)まで開催。週末には夜間延長開館や追加ワークショップも予定されており、初日の熱気をそのままに、9日間にわたる“エンジニアたちのモノづくりの祭典”が続いていきます。
展覧会『魔改造の夜 THE MUSEUM』は8月25日から9月2日までベルサール秋葉原にて。
◯開館時間 10:00~18:00
※初日8月25日(月)は11:30開館、最終日9月2日(火)は16:00閉館となります
※8月29日(金)~31日(日)は、19時30分まで夜間延長いたします
※入場は閉館の30分前までになります
※開館時間等は変更になる場合がございます
◯主催
魔改造の夜 THE MUSEUM 実行委員会
◯後援
文部科学省/日本技術士会/産業技術総合研究所/全国高等専門学校連合会/日本機械工業連合会
◯協賛
沖電気工業/コンチネンタル・オートモーティブ/島津製作所/スズキ/SOLIZE/TDK/東レ/日置電機/本田技研工業/マブチモーター/村田製作所/ヤマハ発動機(敬称略・五十音順)
◯サポート協賛
オースズ/オーレック/三陽製作所/ソニー/ニットー/浜野製作所 (敬称略・五十音順)
◯協力
秋葉原電気街振興会/イワヤ
◯企画制作
NHK グローバルメディアサービス/テレビマンユニオン
◯運営協力
サンライズプロモーション東京