俳優・永瀬正敏、“キンプリ”の愛称で親しまれるアイドルグループ『King & Prince』髙橋海人が10月30日にに東京・TOHOシネマズ新宿で映画『おーい、応為』(監督:大森立嗣/配給:東京テアトル・ヨアケ)大ヒット舞台あいさつを大森立嗣監督とともに開いた。
江戸時代が舞台。絵師・葛飾北斎(永瀬)と、彼の娘であり弟子でもあった葛飾応為(長澤まさみ)。「美人画では父を凌ぐ」と言われた才を持ち北斎の右腕として、そして数少ない女性の絵師として、人生を描きぬいた。茶も入れられず、針仕事もできないが、親ゆずりの画才と豪胆さで、男社会を駆け抜けていった先駆的な女性アーティスト・葛飾応為が、最後にたどり着いた幸せを描く。髙橋は北斎の門下生であり応為とは気心知れた友人としてともに絵の腕を磨く絵師・渓斎英泉(善次郎)役で出演した。
そんな善次郎の髙橋の演技について永瀬が言及することがあり「みなさんの感想で物語に新しい風というか、空気を持ってくる存在なんですけど、それってすごい難しいんですよね。それでリズムを崩してしまったりとか、いろいろテンポを崩してしまったりっていうこともあるとても難しい役なんです。けれど、髙橋くんは見事にそれをやられていて、そこから生まれた(長澤との)3人の中の空気感っていうのもありました」と、うまく空気を作り上げていたそう。
さらに、永瀬は続けて「僕も結構、アドリブで、何かいろいろやらせて頂いたんですけど、その(髙橋の)返しがまたいいんです。それで、ついもう1回やってみようとか、思う感じがあったりとか」と、反応力と対応力の高さにも感じ入ったと称えていた。
そんな演技の話だけでなく、永瀬は髙橋のことに注目していたようで、「最初のごあいさつの時に海人くんが、今日は半歩前に出ていったのが、非常に可愛くてですね。ずっと心の中で可愛い、可愛いってずっと思ってて」と挙動に見惚れていたという。なぜ見惚れていたのかといえば、永瀬は「前回は1歩だったもんね」と髙橋に話しかけ、以前の舞台あいさつで1歩前に出ていた状態から半歩に“減った”ことが原因だそう。
これに髙橋は「本当ですか!?」「出ちゃうんですよ、どうしても。うーん……。1番最初にあいさつする時に、結構前に出ちゃって、何か恥ずかしかったんですよね。それを抑えよう、抑えようって思ってたんですけど、半歩出ちゃってたみたいですね。やっぱクセなんだ、気をつけます」と、反省しクセをあらためた……かのように思われたが、記念撮影が終わってあいさつする際は、半歩前に出ており、すぐにクセは抜けない様子を見せていた。
また、イベントが終わり降壇の際に、先に舞台袖のドアをくぐった永瀬が後から来る髙橋のために自らドアに手をついて開けて待つ様子が。髙橋がドアをくぐり終えると、その手を髙橋の肩にポンと置き、言葉だけではない親しみを込めたジェスチャーをとる温かな空気を残し、その場を後にした。
映画『おーい、応為』は公開中!
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ



