ソードアート・オンライン -DIVE TO STAGE-開幕

ソードアート・オンライン -DIVE TO STAGE-開幕14

 ライブ・エンターテインメントショー『ソードアート・オンライン -DIVE TO STAGE-』(脚本・総合演出:児玉明子)ゲネプロが8日、東京国際フォーラム ホール Cで開催。その世界観などをメディア向けにお披露目した。

 TVアニメ『ソードアート・オンライン』が2012年7月に放送されてから10年。ライブ・エンターテインメントショーとして登場。シリーズの原点となるアインクラッド編の物語を描き、キャラクターのセリフはTVアニメのボイスをそのままに、新規ボイスも録りおろしたステージ特別仕様のステージとなる。

 ゲネプロ前には、キリト役(CV:松岡禎丞)松原凛、アスナ役(CV:戸松遥)佃井皆美、ユイ役(CV:伊藤かな恵)及川結依、シリカ役(CV:日高里菜)鈴木桃子、リズベット役(CV:高垣彩陽)朝倉ふゆな 、クライン役(CV:平田広明)関修人、エギル役(CV:安元洋貴)宮河愛一郎、サチ役(CV:早見沙織)橋本彩花が取材会を開催。

 1人1人意気込みを話していくことに。

 松原は、TVアニメ10周年と、2022年は作中の設定で始まりの年です。この期間に主演で立てるということを誇りに感じています。キャスト・スタッフのみなさんが、キャラクターと作品を愛していて、そのなかでけいこを頑張ってやってきたので、自分たちがやってきたものを信じて、千秋楽までキャスト・スタッフ一同乗り切ろうと思います!」。

 佃井は「舞台の照明、映像、音響だったり本当に力をあわせて1つのものを作っているんだということを、舞台に立ちながら感じています。けいこでやってきたことを私たちは信じて、本当にアインクラッドがここにあるというとても恵まれた状態でお芝居できる環境なので、自信を持って、愛を持って作品を届けていきたいと思います」。

 及川は「SAOが10周年で、作中でのSAOのサービスが開始された年に、こうして携われることを誇りに思っています。私はユイちゃんを演じますが、自分の名前も及川結依で“ユイ”ということで運命を感じております。ユイちゃんは、パパとママのことが大好きで、私も凛さん、皆美さんが大好きで、演じることが楽しいです」と、話しながら松原と佃井を笑顔で見ると2人も笑顔を返し和気あいあい。さらに「カンパニーはみんなSAOのことが大好きで、けいこ中でもSAOの話で盛り上がるくらいSAOのことが好きな方々にもその愛がつながればいいなと思っています。デスゲームでの戦いになりつらい場面もありますが、ほっこりした家族愛などもあるので、いろんな感情を楽しんで頂けたら」。

 鈴木は「アニメを放送当時から観ていて、ファンだったんです。放送されていた2012年、私は11歳だったんですが、そのときからずっと推しがシリカだったんです。10年経ったいま、このステージで推しのシリカ役をやれるというのが、とってもとっても嬉しいです!シリカとのリンク率を上げるために、けいこ場でも常にツインテールでけいこしてました!」というと、ほかのキャスト陣も笑顔でうなずく様子が。さらには「キャストみんなのリンク率もバッチリだと自信を持って言えるのでぜひ、そこを観てほしいです!」。

 朝倉は「2022年はSAOにとって記念すべき年だと思います。その年にこうして作品に関われて幸せに思っています。きのう、一昨日と場当たりをしていて、客席で見る機会もあったんです。そこで生のお芝居の良さをひしひしと感じました。キャストの足音や息遣いが聴こえてくるシーンがあって、物語が繰り広げられているんだと感じられました。たくさんの技術を使って、“本当にそこにアインクラッドがある!”ということをリアルに起こっているんだということを感じています。ぜひみなさんアインクラッドに遊びに来てもらえれば」。

 橋本は「大好きなアニメSAO、大好きなキャラクターのサチをこの機会に演じさせて頂けて、嬉しく思います。すごくすごく愛を持って演じたいと思います。殺陣、ダンス、アクション、アインクラッドの舞台装置だったり、映像だったり声優さんと融合している作品なので、こんな作品観たことない!という素晴らしい作品になっているのではないかと思います。目を離さずに楽しんでご覧頂けたら」。

 関は「SAOという作品に出会ったのが、このステージで初めて知ったんです。けれど、なんで今まで知らなかったんだろう……という後悔の念が強くて(苦笑)」と、初めて『ソードアート・オンライン』というコンテンツに触れて魅了されたそうで、「キリトの最初の友人のクラインを演じさせて頂けるのが幸せだなと思って。“この時代に生まれて良かったー”と思っております」と、クラインのセリフを入れ込みつつアピール。さらに、「アニメとは違う、舞台で見える側面だったり掛け合いだったり、三次元で『ソードアート・オンライン』の世界を観たら、こういう場面があったかもという、ファンの方が喜ぶポイントや、それこそ、キリトとのやりとりも三次元で見えない側面が見えるというのが持ち味だと思います。最新技術も駆使してますので、驚いてもらえると思います。ぜひ、国際フォーラムという名のアインクラッドにお越しください!」。

 宮河は、「みんなが言ってくれたので、言うことはないんです(苦笑)。先日、制作さんが撮ってくれた仕込み動画の映像を観て、すごく感動しまして。舞台は役者がステージに立つ裏で、そこにはたくさんのスタッフさんがいていろいろ調整してくださっているんです。この作品ではみんなで一緒に作っているんだ、一緒に冒険に出ているんだと感じて、背中を押してもらっているという感じなんです。お客さんもぜひ一緒に冒険に出て、全面クリアをしたいなと思っています」。

 大変と感じている部分へは、声優が出している声に合わせての演技という松原と佃井。松原は、「実際に自分が体で感じている感情と、ステージ上で実際に流れる声に一気に近づけないといけないというのが自分のなかでの課題なんです。たとえば普通にしゃべっている状態から『おい!!』というセリフが入ったときに、一気に表情を変えないといけないんです。アニメだとそういう描写は成り立ちやすいんですけど、実際に人がやるとなると難しいなと思う部分が多くて。でも挑戦としては楽しいので、最後までミスらないように」という緊張感があるそう。

 続けて、見どころを佃井に尋ねるととにかくいっぱいあるようで、「1つですよね、見どころ」と、苦笑いを浮かべつつ、「セリフを自分がしゃべらないぶん、声優さんのお声を流すことで、すごく舞台の可能性が広がっている気がするんです。セリフの中でのステージングがあって……」と思いがあふれると、関がさりげなく「リンクするんだよね」と、フォローし、佃井は「リンクするんです!(笑)感情が膨らんで見えるのは私は初体験で、それって表現の幅が広がって豊かに感じていて」と、声優キャストの声に合わせることによって

 一方、松原も「全部のシーンを通してキリトがかかわっているので好きなんです」と、選びきれないようだが、「個人的に嬉しいのがここにいませんが、ヒースクリフ役の松川大祐くんは彼が初舞台のときから3年くらい一緒にやってきていて、ほかの作品だと絡みがなかったんですけど、絡めて、彼も『楽しいな』と言い合っていて。それと、ユイちゃんとのシーンは自然に笑顔になっちゃって、ニヤけが止まらないんです」とニッコリ。

 その松原のコメントのように、カンパニーの雰囲気はとても良好なようで、コメントしているキャストにたびたび笑みが漏れたり、会見場で後列にいるキャストのコメントの際には前列のキャストがしゃがんであげたり、前をあけてあげたりと和気あいあいな様子も見せていた。

 また、『スターバースト・ストリーム』という技も放たれるが、「観てからのお楽しみですけど、いろんな装置が入っているんです!」と言いつつ、興奮しすぎたのかネタバレもしてしまい、苦笑いしつつ、とにかく「個人的にすごくやりたいシーンだったのでめちゃめちゃ嬉しいです!」と、テンションも高かった。

 そして、松原から、「けいこを一生懸命頑張ってきてきました。配信もございますので、直接来られる方も、配信の方も、ぜひともにフルダイブしましょう!」と、メッセージを寄せていた。

 そしてゲネプロへ。開演前には秋葉原を人が行き交う映像が流れているが、その中にも実は本作にかかわるものが何げなく入っており、同じ時代に起こっている出来事だと感じさせるような遊び心あふれる演出が。

 舞台では、凄まじい殺陣の連続とともに、作品を彩った楽曲や音などが惜しげもなく使用される様子も。さらに、場面に合わせた衣装が次々と変化していくものとなり、こだわりを感じさせる仕上がりを見せていた。

 ライブ・エンターテインメントショー『ソードアート・オンライン -DIVE TO STAGE-』は8日から13日まで東京国際フォーラム ホール Cにて上演予定!なお、本ショーのBlu-ray&DVDが2023年6月28日に発売されることもアナウンス。こちらは完全生産限定版でBlu-rayは1万780円(税込)<本編BD+特典映像DVD>、DVDは9680円(税込)<本編DVD+特典映像DVD>、特典内容として三方背ケース、デジジャケット仕様、特製ブックレットとなっている。

 ※記事内写真は
 (C)2020 川原礫/KADOKAWA/SAO-P Project
 (C)SAO Stage Project

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カンパニーの雰囲気を窺わせる様子も

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