松村北斗 過換気症候群演技にリアリティある理由?「夜明けのすべて」メイキング写も

松村北斗 過換気症候群演技にリアリティある理由?「夜明けのすべて」メイキング写も1

 アイドルグループ『SixTONES』松村北斗、上白石萌音W主演で9日に公開を予定している映画『夜明けのすべて』(監督:三宅唱/配給:バンダイナムコフィルムワークス=アスミック・エース)。本作のオフショット写真、8mm フィルム撮影のメイキング映像&フィルムカメラのメイキング写真が7日、解禁となった。

 作家・瀬尾まいこ氏の同名作。PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる会社員・藤沢美紗(上白石)と、パニック障害を患って気力を失っている同僚・山添孝俊(松村)が恋人ではない特別な関係を築いていく物語。

 メイキング写真では、ふたりでブランコを漕ぐ姿や、休憩中にくつろぐ松村、マフラーに包まる上白石など、それぞれのリラックスした表情も。澄んだ空気と柔らかな日差しの中、山添くんと藤沢さんが築いていく特別な関係性やふたりの良き理解者たちとの関わりあいなど雰囲気が伝わってくるようなカットとなっている。

 一方、8mmフィルムのメイキング映像では、降り注ぐ陽の光のようなあたたかいBGMとともに、山添くんと藤沢さんの職場である栗田科学で出演者たちが仲睦まじく笑い合う風景や、松村と上白石らのオフショットの数々が映像を彩る。

 また、本作で山添くんと藤沢さんが勤めている栗田科学についての詳細も明かされることに。劇中に登場する同社は家庭用プラネタリウムや顕微鏡などの科学工作玩具の製造・販売を行う会社で、社長の栗田和夫(光石研)は「無理なく、怪我なく、安全に」がモットーで社員の健康を第一に考えている。劇中では、職場で松村演じる山添くんがパニック障害の発作を起こしたり、上白石演じる藤沢さんがイライラを爆発させてしまうシーンが登場するが、社長をはじめ栗田科学の職員たちが、優しくふたりに寄り添う姿が印象的に描かれている。

 芝居とはいえ実際に過換気症候群になるリスクを伴った発作のシーンについて松村は「練習から本番まで、発作を起こすシーンではつねにすぐ近くに医療監修の先生がいて、リアルに見えるかを確認しながら、同時に僕のケアをしてくれました。そこは、最初から三宅監督が気遣ってくれていましたね」と三宅組の真摯な姿勢を印象深く語る。さらに「まるで栗田科学にいるような、楽しくて居心地のよい現場でした。演じるみなさんも役そのままという感じで。多くのカットで、今撮られているなって感覚がほとんどなかったんです。おかげで芝居にだけ集中できました」と撮影現場を振り返り、監督や他の役者と良いチームワークを築き山添くんを演じ切れた模様。

 PMSの症状による感情の浮き沈みを表現した上白石は「演じるうえで悩んだり苦しかったりしたことはたくさんありましたけど、そういうものすべてをプラスのエネルギーに変えられる現場でした。全員が一個一個のシーンにこのうえなく愛情を注いでいる現場で、まだ終わりたくない、ずっとここにいたいと思いながら撮影していました。みんなで何かをつくるってこんなに楽しいんだ、と思い出させてもらった気がします」と振り返る。撮影現場全体に漂うインクルーシブな雰囲気や意識、姿勢について「三宅組はたしかに栗田科学でした」と上白石は言い切っている。

 ■Special Filmmaking
 https://youtu.be/NN2CjcfVOow

 ※記事内画像は(c)瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会

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