佐久間大介映画『マッチング』は「奇跡が折り重なってできた作品」

佐久間大介映画『マッチング』は「奇跡が折り重なってできた作品」1

“嬉しい”とステージ上で歩きながら手話で観客たちとコミュニケーションをとる佐久間((c)エッジライン 撮影:水華舞)

 アイドルグループ『Snow Man』佐久間大介が3月17日に東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで映画『マッチング』(脚本・監督:内田英治/配給:KADOKAWA)感謝御礼舞台あいさつに俳優・土屋太鳳、内田監督とともに登壇した。

 マッチングアプリのプロフィールがウソだったら?マッチングしたのが危険な人物だったら?さらに、あなたの大切な人の別の顔が暴かれてしまったら?──出会いの裏に仕掛けられた“罠”の恐怖が増大していく様子を描いた内田英治監督によるオリジナル脚本のサスペンス・スリラー作品。土屋はマッチングアプリでの出会いをきっかけに、次々と襲い掛かる先の読めない恐怖に見舞われる恋愛に奥手な主人公・輪花(りんか)役で主演。マッチングアプリ運営会社のプログラマー・影山役を金子ノブアキ、あちこちのアプリでトラブルを起こしているというストーカー・吐夢役を佐久間が演じている。

 全国でライブビューイングされるなかでのイベントに。春を意識したような明るめのグレーチェックコートにメガネをかけた姿で現れた佐久間は、土屋が緑色の服を着ているということで、「緑も入っていて(季節にも)マッチングしていますよね」と、笑みが浮ぶ。そんななか、土屋のイヤリングが落ちてしまうハプニングがあり、それをさり気なく拾ってあげようと体をすっと自然に動かす紳士な一幕も見られた。

 3月15日時点で、オリジナル作品ながら、約7億円の興行収入、動員は約50万人超と反響を呼んだ本作へ「嬉しいよね」と、3人で喜ぶ姿からイベントを本格的に開始した3人。

 トークでは、ここまで観てくださった方の感想として“輪花犯人説”を挙げている人がいるそうで、土屋が「私、気づかなかったんですけど、輪花の時間が映されていないので、そこは新しい発見でした」というと、佐久間も「全部が裏返ると、(舞台あいさつなどで)ここまでこう振ってるから犯人ってなるかも」と、頷いていた。

 さらに、佐久間は内田監督が執筆し撮影後の今年1月に発売された原作小説を読んだといい、「もともと僕たちに教えてもらった各キャラクターの設定が、より原作の方にいろいろ書かれていて、意外性があったんです。演じているときに、そこまで考えてなかったけど、うまい具合にそこがマッチしてたなって。僕たちにやっていた芝居と、原作での彼ら彼女らの心情にすごくマッチしていたんだなと。奇跡が折り重なってできた作品なんだと思いました」と、気持ちとともにしみじみ語った。

 ほかにも、撮影現場の内田監督にまつわるエピソードとして、佐久間は「引き締まったなって瞬間があったんです。それは、吐夢の特殊清掃の仕事の後に輪花ちゃんが一緒に屋上にきて話すというときなんです。内田組って仲いいのですが、屋上の『そこは危ないところだから気をつけよう!』って鋭い声で言っていて。なかなか親しい人に注意するのは難しいことだと思うんです。それをしっかりされていて、いい意味で場が締まった思って。監督すごいなって」と、内田監督への尊敬の念が増した瞬間があったそう。すると土屋も「内田監督は、普段ボソボソしゃべっているんですけど、そのときだけは『危ないからやめて!!』と言っていて」と、補足し内田監督ははにかむように「安全第一なんで」とぼそっと話していた。

 その後、1人1人から共演者・スタッフ・観客へ向けた手紙が読み上げられていくことに。この際に、佐久間は胸が熱くなって体温も上がったのかコートの腕ロールアップして聞き入る様子や。自身は「気づいたら4ページ書いてました」という手紙をファンへ向けて、「僕にいろんなのもをくれて本当にありがとうございます」など、厚い感謝とともに伝え、その愛の深さに涙する観客が続出するエモーショナルなものに。

 その感謝の気持ちは、ライブビューイングへ向けた方々へ佐久間から「ありがとう大好きだよ!」との声で向けられたり、降壇する際にステージ上で手話で1度、これまでの舞台あいさつと同じく扉の前に立っての2度目の手話で感謝を届けたりと、さまざまに伝えていた。

 映画『マッチング』は公開中!

 撮影・文:水華舞

 ※手紙の部分は別原稿で詳報でお届け予定