声優・早見沙織が2月9日に神奈川・横浜アリーナで開催された『ももいろクローバーZ ももクロくらぶxoxo~バレンタイン DE NIGHT だぁ~Z!2025』表公演にゲストとして登場した。
本イベントは百田夏菜子、玉井詩織、佐々木彩夏、高城れにによる“ももクロ”こと『ももいろクローバーZ』がパーソナリティを務めるニッポン放送のラジオ番組『ももいろクローバーZ ももクロくらぶxoxo』の番組イベント。今年で13回目の開催と歴史を積み重ねており、2月8日に裏公演も開催されている。
以下、公式レポート部分。
2日目、表公演のテーマは「花」。それに合わせて薔薇をイメージした鮮やかな衣装で登場したももクロは、「マホロバケーション」「レナセールセレナーデ」の2曲を披露。なお、この日のオープニング映像にも都立工芸高校 定時制の生徒の作品が使用され、MCでは「色とりどりのお花かわいいよね!」と触れたことで衣装の話にもなり、「衣装もかわいい~?」と聞くと、観客全員から「かわいいー!」との返事が返ってきた。
テーマに合わせた新企画も展開するということで、最初のコーナー・メンバーが演じる「フラワーショップ噺の花束」へ。高城と百田の姉妹が切り盛りする花屋は、来店客のエピソードを聞き、その思いに合わせた花を選び花束を作る、少し変わったお花屋さん。そこに「スナック愛輪」のママ(佐々木)と、チーママ(玉井)が訪れ、「来てくださるお客様に、いつもの感謝の気持ちを込めたい」と花束をオーダーするのだが、2人は赤と紫の花で構成された花束を「好きじゃない」と言った挙句、お代は「スナック愛輪」の常連客・鈴木拓につけるというオチが繰り広げられた。
続いての客としてやって来たのが、ゲスト・早見沙織。花束を作るために早見に色々と質問をしていくのだが、高城と「蕎麦好き」が共通していることが明らかになったり、「女子校時代に友人たちと交換していた」などバレンタインエピソードが語られた。
そんな早見が花束を贈りたい相手は、両親。自身のライブに、よくフラワースタンドを贈ってくれるのだそう。「いつももらってばっかりなので、お返ししたい」と言う早見。早見のファンの間で両親が“最古参”と呼ばれていることから「最古参へ、感謝を込めて」という言葉を添えたいという。また、早見の母が早見のことを「推し」と呼んでいることが明かされると、会場はほっこりした空気に。
「たくさん良い話を聞かせてもらったから」と、高城から早見へ歌のプレゼント「M&S~ママパパへ~」が贈られる。高城が30歳になる年に自身の両親に向け、これまで育ててくれたことへの感謝を込めたバラードナンバーで、曲を聴き終えた早見は感極まった様子で、「素敵……! ありがとうございます!」と感謝を伝える。そして完成した花束には「感謝」の意味を持つカスミソウ、薔薇、ガーベラが使われた。
せっかく声優の早見がゲスト出演してくれたということで、いつもの『バレイベ』ではメンバー4人で実施している「ラジオドラマ」企画を「朗読劇」に変え、ももクロ&早見の5人でお届け。「風ノ逢魔ガ岬」と名付けられた朗読劇は、地元の人も近寄ることのない“入らずの岬”にまつわる伝説を信じた兄貴(高城)と弟分(百田)が、大風の魔女(早見)と契約し、病に侵された母親の命を救おうとするのだが……といったストーリーが展開。魔女の使者・赤目ウミウを佐々木、ナレーションを玉井が担当した。
「朗読劇」の最後に、悲劇の物語に合わせ、死すら超越するほどの深遠な愛を歌った「風の詩を聴かせて」(桑田佳祐)をももクロ&早見で歌唱。会場をしっとりとした空気で包み込んだ。
コーナーを終え、佐々木は「『バレイベ』で毎回ラジオドラマをやっていますけど、いつも“これで大丈夫なのかな?”と思っていました。早見さんの朗読を聞いて、“こうやってやるんだ!”とわかりました」と、早見
のおかげでやっとラジオドラマの本質に気づいたと語る。他の3人も早見の表現と歌を絶賛し、早見も「これだけ多くのモノノフの皆さんの中に入って朗読をやったり、歌を歌ったり、こんな光栄なことはありません!」と貴重な体験を喜んでいた。
そして、毎年恒例の企画コーナー「バレンタインチョコ争奪ゲーム」を挟み、『バレイベ』を締めくくる最後のライブコーナーへ。色とりどりの花をイメージするようにそれぞれのメンバーカラーの衣装に着替えた4人は、「裏」公演でも披露した「花は咲きたい 鳥は飛びたい」、今年の『バレイベ』にピッタリの歌詞がある「BIRTH O BIRTH」をはじめ、「夢の浮世に咲いてみな」「いちごいちえ」「やわく恋して ~ずっと僕らでいられますように~」「オレンジノート」の5曲を歌い、会場を熱気に包んだ。
アンコールでは、「青春賦」で再び早見とコラボレーション。桜の紙吹雪が舞う中で、美しいハーモニーを響かせ会場を魅了した。「皆さんと一緒に素晴らしいステージを過ごすことができて、夢のような1日でした。モノノフの皆さんも最高でした!」と感想を語って早見がステージを後にすると、再びももクロ4人となり「走れ! -ZZ ver.」と「誓い未来」を披露。会場には4色のサイリウムが輝き、まるで花畑のように彩られていた。
百田が「バレンタインのイベントということで、私たちからのハートを受け取って帰っていただけたら!」と挨拶すると、他の3人も手でハートを作る。最後は「ラジオも全力! ももクロくらぶでね~!」というラジオ恒例の挨拶で、2日間にわたって盛り上がったイベントの幕を閉じた。
なお、バレイベ「表」公演の見逃し配信は2月10日(月) 23時59分まで。2月10日(月)18時59分まで配信チケットを購入可能となっている。詳しくはニッポン放送のイベントホームページまで。
※記事内写真は撮影:笹森健一