2025年6月三越劇場公演『花嫁 ~娘からの花束~』へ石井ふく子氏「家族の話」描く

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 俳優・久本雅美、羽場裕一、小林綾子、丹羽貞仁が5月31日に東京・三越劇場で2025年6月三越劇場公演『花嫁 ~娘からの花束~』(演出:石井ふく子)囲み会見を石井ふく子氏とともに開いた。

 以下、公式レポート部分。

 直木賞作家としても知られる脚本家・向田邦子が、「渡る世間は鬼ばかり」をはじめ数々の名作を生み出したプロデューサー・石井ふく子の依頼により執筆し、1977年に放送されたドラマ「花嫁」。東京・上野池之端の下町を舞台に、ある家族のもとへ舞い降りた母への縁談をきっかけに家族の絆を明るく深く描き出す名作は、昭和・平成と受け継がれ、ドラマ放送はもちろん、舞台化も繰り返されてきました。この度『花嫁 ~娘からの花束~』と題し、令和で初上演いたします。

 “家族の話”を描き続けてきた石井は「今、世の中でいろいろと問題になっている家族の話でございます。親、兄弟、そしてその他の人たちの思いを、一つひとつ、心の中からお伝えしたいと、出演者の皆さんも一生懸命お稽古をしてくださいました」と、俳優陣に感謝します。主演の久本は和装で登場すると「いつもの自分と全然違うなと、実感しています」と明かし、「私自身、ホームドラマの母親役は初めてですけれど、素晴らしいキャストの皆様と先生の演出で、本当にいいお芝居になったと思います。しっかり頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします」と意気込みました。

 羽場は「ご覧になったお客様が劇場を出た時に、ご自分が育ってきたご家庭を穏やかに思い起こしていただきながら帰っていただくのが、幸せだなと思っております」と作品で伝えたい思いを表します。小林も「このお芝居は本当に、お母さん、お父さん、兄弟、あたたかい家族を描いております。きっといらしてくださったお客様も、どこかしらの立場に置き換えて観ていただくことができるのではないかなと思っております」、丹羽も「ぜひぜひ多くのお客様にご覧いただき、家族のあたたかさ、家族の素敵さをぜひ感じてお帰りになっていただきたく、1日1日を精一杯励みます」と、作品を通して家族のあたたかさを伝えたいと話しました。

 初タッグを組む久本について、石井は「初めてなので、笑いをおやりになるということでしか伺ってなかったんですけど、今回、全然それ(笑い)はないんです。心で演じていらっしゃるから。逆にこちらが『こういう風に飛び跳ねて』と言うくらい。非常に謙虚な方で、本当に素敵だなと思って、これからもまたご一緒したいなと思う方でございます。(囲み取材に)並んでいらっしゃる皆さんも、本当にまたいろんなお芝居もやっていただきたいと思っております」と、今後の作品にも意欲を見せます。

 久本は「先生は優しくて、おおらか。お芝居について本当に丁寧におっしゃっていただけるので、すごく学ばせていただきました。こういうお芝居をしたことがなかったので、あんまり余計なことをしないでおこうというのが、私の今回のチャレンジだなと思っていたんですけども、『もっと跳ねて、明るくしていいよ』『やりたいようにやっていいよ』とおっしゃってくださったんです」と感謝。「私が生意気にも『先生、居心地いいわあ』と言ったら、先生が『私もよ』と言ってくださったんですけど、人としても女性としても演出家としても大好き」と熱い思いで、「精進させていただいて、またぜひご一緒できればと思っております」と、こちらも今後の展開へと思いを寄せました。

 『花嫁 ~娘からの花束~』は2025年6月1日(日)~24日(火)に三越劇場にて上演。さらに6月28日(土)富山県南砺市・南砺市井波総合文化センター、6月29日(日)石川県金沢市・北國新聞赤羽ホール、7月5日(土)福島県会津若松市・會津風雅堂、7月6日(日)岩手県一関市・一関文化センター、7月8日(火)宮城県仙台市・電力ホールと、全国で上演いたします。

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